その1からの続きです(後編)
イオンモール神戸南の駐車場無料開放日と一回/月第3土曜日の湊川隧道一般公開が重なり、今日は一般公開が始まる時間に合わせてジョギング散策を行っています



前編がこちらにありますので読んでいただければ幸いです

では、後編




丸山地区内に入り、すり鉢状の上側を西へ「雲雀ケ丘(ひばりがおか)」方面へ進みます




先程までいた丸山大橋や鵯越大仏、道沿いの老人ホームの大きな建物が見えます👀(位置的にはすり鉢状の向かい側の縁に来てるって感じです)

ほんとにすり鉢状に家が積み重なってるように見えます👀まだ下ります


おっ
と上り始めました





団地の中の道を上ってくると

行き止まりは階段になってて、車はここまでしか来れないようで、路駐してある横を抜けて、どうやらここから山を越えれそうです




地面のコンクリートに丸ポッチが付いてて、結構な上り
おまけに日が当たらないのと通る人が少ないのだと思います、道が苔むしてます

「左 出口」の案内板に沿って曲がると…

まだ見たことのある風景に遭遇🧐



「左 出口」の案内板に沿って曲がると…

まだ見たことのある風景に遭遇🧐
インターチェンジの脇の歩道に出たのですが…

山を越えて出たのは、「ひよどり台」の南側にある「ひよどりインター歩道橋」に出ました

山を越えて出たのは、「ひよどり台」の南側にある「ひよどりインター歩道橋」に出ました

"山を越えた"のではなく、"山を上った"が正解ですね



ここはこの前、「しあわせの村→義経馬つなぎの松」を見に行ったあと、帰り道を探して、不意にやって来た場所です
(地図が繋がり、喜んでます
)



さぁ、ここからは私も分かります

道なりに下っていけば高取山の丸山登山口に通じる道です


足👣で走って見るものですねえ
この辺りの地理に詳しくなってきました


CAINZ神戸ひよどり台店(標高226m)丸山地区の雲雀ケ丘の登り口が168.6mなのでここに住んでる人たちは更に高いところに住んでおられます
約60m上ったようです



ここからは鬼のように下ります
(どんな下りやねん
めっちゃ下りって言いたいんです
)



南側には高取山(めっちゃ遠っ
)

西側には妙法寺辺り、私達のランドマークになってる須磨区の高層マンションが見えます👀

ジャンジャン、勢いよく下ります

下る下る

まだまだ下る🌀

下り続けて



西側には妙法寺辺り、私達のランドマークになってる須磨区の高層マンションが見えます👀

ジャンジャン、勢いよく下ります


下る下る

まだまだ下る🌀

下り続けて

長田区に戻ってきました



そっか
どうやら北区と須磨区と長田区の境の辺りをウロウロしてるようです



まだまだ下りは続きます




高取山への丸山登り口のある入り口にやって来ました


川に沿って下りてきて、高度も随分低くなってきたと思われます。
宮川町9丁目の交差点を会下山方面へ

また上り始めました


途中の自販機で水分補給🥤

私はどこにつながるのか分かってなかったのですが、行きがけに通った道に出ました


よく見れば、行きがけはこの坂を下りて来て、神戸電鉄の長田駅に曲がっていったところです、↑目の前に神鉄の高架が見えてきました👀


目の前に見えてるのが湊川隧道の通る会下山です



14時すぎに到着
公開時間内に間に合いました


(今日は13時30分〜ジャズのミニコンサートが開催されており終わる時間を狙って到着)
予想より、たくさんの方が見学に来られてました
入り口を入ると湊川隧道の説明パネルが掛かっていて、時間が足りるのか少々心配に…
(早々、帰られてる人も…隧道はこの通路を下っていったところです)



先に下まで下りてみます

湊川隧道は明治34年に全て人力の手掘り工事で掘られた、全長約600mの日本で初めての近代河川トンネルです


湊川隧道は明治34年に全て人力の手掘り工事で掘られた、全長約600mの日本で初めての近代河川トンネルです


ちょっと湿気た感が良いですね
たまにポタリと上から💧が落ちてきます。

まだ、ミニコンサート中で、肝心の奥にはまだ入れないので、戻ってパネルを見ることに
(入り口の通路に戻ります)



そもそもに元の湊川=旧湊川は今日の散策の行きがけに通った(ジョギング散策のその1に)、湊川公園のところを流れて、新開地を通り、現在はカワサキの工場のある神戸港へと流れていたそうです


でも、急峻な六甲山を下ってくる水の流れは多量の土砂を押し流して来るので段々川底が高くなり、天井川となってしまったそう

面白いことが起きるんですね


面白いことが起きるんですね

6mの堤防ということは建物の2〜3階にもなるんですね

だから、湊川公園の下に幹線道路が走るわけか
(↓行きがけの湊川公園)


土砂で開港したばかりの神戸港が埋まってしまうのを防いだり、東西の交通の便の悪さや天井川の氾濫の問題で明治時代に水路が変更されたそうです


隧道内には2020年の日本遺産に認定された「灘の生一本」が貯蔵され、「隧」という名で販売されているようです



ミニコンサートが終わり、職員さんによる隧道の説明会が開かれました


新湊川に付け替えられたあと、堤防は斜めにカットされ、(めっちゃ広い範囲です
)、兵庫と神戸、東西の交通分断が解消されました



↑行きがけにこのカット部分を通って来ましたが両サイドに大きな建物が立ってるし、よく分かりませんでした

(もう一度ちゃんと行ってみないとデス
)


説明会が終わって、いよいよ隧道の奥に潜入



コレが全て手掘りの人力

この煉瓦の壁も…

公開時間つつ一杯を過ごしました
素晴らしい近代土木遺産でした


入口の脇に湊川隧道呑口坑門のアーチ頂部に設置されていた「要石」とのこと🧐

当時のものだけど、地中に埋没していたのを震災後の新湊川工事で当時の貴重な石材としてここに保管されることになったそうです

では次は、気になる湊川隧道の吐口へ
会下山を回って南側へ



住宅街を抜けると

ありました
吐口側の坑門。トップには要石ですね




今、右上の呑口から左下の現在地に来てます。案内図を見ると…
「牧野富太郎植物研究所跡」😯

牧野富太郎といえば、今NHKの朝ドラの主人公「牧野万太郎」のモデルとなってる日本の植物学の権威です

コレは行ってみないとですね~


会下山の見晴らしの良い場所に、石碑がありました。

南蛮美術収集家の「池長孟(いけながはじめ)」さんが牧野富太郎を援助して所有していたこの地の建物を研究所へと提供したとあります


「池長孟」さんを調べると、また大変面白い方、素晴らしい方でした😯
1916年12月18日朝日新聞に“不遇の植物学者、苦心の標本も売る羽目に”という見出しで牧野富太郎の記事が掲載🧐
「外国へ出しても珍しい標本が随分あるから、二万や三万の金は出来る訳だが、僕の集めた標本の価値を認めて、この急場を救ってくれる富豪が日本にあるかどうか。出来る事ならば散逸せず、なるべく一箇所に纏めて、標本館でも設立して欲しいものだ」
この牧野富太郎の呼びかけに2人の富豪が名乗りを上げ、そのうちの一人が当時25歳の京大の大学生の「池長孟」さん😯
牧野さんの3万円の借金を肩代わりして植物標本の逸脱を救ったそうです


1918年、池長さんのお父様が関わり、功績を記念して池長家に譲渡され所有していた「正元館」に富太郎の標本10万点を運び込み「池長植物研究所」が開館したとのこと


世の中にはすごいお人がおられますね
牧野富太郎さんの大借金も朝ドラの話の中に出てくるのでしょうか…


その後のオチが少し書いてありました。植物研究所は閉まったまま


のんびり屋の牧野さんが一向に標本の整理をしなかった…とか


「…もう驚きヤネ」

会下山公園をあとにし、帰路の天井川を埋め立てて公園となった湊川公園へ
(行きがけは下から見上げてました)



兵庫区役所側の入口から入ると「旧湊川址」を標す石碑と聖徳太子像が出迎えてくれました

(聖徳太子は震災で落馬し馬のみです
)


公園は思っていたよりかなり広くて、振り返って、奥に立つ建物が兵庫区役所です。

上から覗くと👀、かつての川底をビュンビュン車が横断しています



行きがけの写真で見るとこんな風です



旧湊川の跡に「新開地」が誕生、自然発生的に映画館や芝居小屋が集中する繁華街として発展、「東の浅草、西の新開地」と謳われて、全国有数の娯楽のメッカとなったそうです


明治29年、日本で初めての活動写真が紹介された神戸はその当時、世界文化の入口でもあります


(↑シネマ神戸。新開地にある名画座)
今は商店街が続き、パチンコ店の方がたくさん目に付きますが…




神戸大空襲で全焼し、戦後、映画館を中心に娯楽施設が復活、1km弱の通りに20以上の映画館が軒を連ねる有数の「映画のまち」として大いに賑わっていたそう


(↑パルシネマしんこうえん。湊川公園の南側の下に潜るようにある名画座)

(↑新開地劇場)
日曜洋画劇場の締めくくりの「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」の淀川長治さんはこの新開地と目と鼻の先にある神戸市兵庫区西柳原町出身


一家揃っての映画ファンで淀川長治さんの映画評論家としての原点もここにあると思われます

「淀川長治」さんのことが出てきたんです


(↑新開地のシンボルゲートBIGMAN)
池長孟さんのことを調べてましたら、面白いですね


先程、牧野富太郎さんを援助した、南蛮美術収集家の池長孟さんは生涯3度結婚。2度目の奥さんが淀川長治の実姉とのこと

世の中、狭いですねぇ
…と、まぁこんな感じでこの日の散策は終わり


…と、まぁこんな感じでこの日の散策は終わり


旧湊川をずっと海に向かって一直線に来たら、いつも通る、カワサキの工場に突き当たる三叉路交差点に出ました

実に面白い、実のある散策でした


ここが神戸港に流れ込んでいた旧湊川の河口ですね

実に面白い、実のある散策でした

アッ、自己満で

最後までお付き合いありがとうございました
今回の距離も結構行きましたが、獲得標高すごくないですか


最後までお付き合いありがとうございました

今回の距離も結構行きましたが、獲得標高すごくないですか

ではまた
