同門の兄弟弟子F氏Hさんは無段の部で二位と三位の入賞をはたされ、K氏は二段の部で決勝戦まですすみ昨年にひき続き二位でした。
みなさん日頃の稽古の成果を発揮されていました。
自分は二段の部で不戦勝で勝ち上がった二回戦で判定3対0で負けました。
これは技術だけではなく、自分の存在が放つ気魄や威力の問題なのだと深く感じ入る。
となりで演武する対戦相手にではなく、対面した審査員の射すくめるような目のチカラに呑まれてしまったようだ。
自分の威力がみるみる萎えていくのがわかった。
技前は普段の稽古通りでも、気魄が半減してしまったのを自覚する。
気押しされずに目の前の審査員を倒すかのような勢いが自分には欠けていたのだ。
仮想敵をしっかり意識すること。
居合は究極のところ人殺しの技を鍛錬しているわけだが、相手が殺意を持って攻撃を仕掛けないかぎりこちらからは刀を抜いて攻撃はしない、やむをえず抜いて対応する。
斬られるがままだと死がまっている。
自分の命を守るために対応する技が自分にはあることを発露させ、相手がひるんだ時には無理に追わずに刀を収める心の余裕もみせられる。
そこが活人剣たる境地であり、その部分を欠いてしまうとただの殺人剣となってしまう。
ただの殺人剣とならぬよう、なぜ居合を鍛錬するのか、その理由を自分の中で常に問う必要がある。
人の心は迷うようにできている。
だから常に自分のしていることを自分に問う習慣を持つことに意味がある。
そう自覚すること。
また試合という経験から新たな課題も見えてきた。
具体的に今後も意識して稽古をする必要のある項目。
肚に意識を置きながら呼吸をし、息を吐きながら斬る。
肩の力をぬいて刀を振る。
卵を持つように柔らかく柄をにぎり、振り下ろす時に絞り込むように斬る部位で力を込めるように振る。切っ先もぴたりと止める。
腰がぐらつかないよう、下半身の弱さを克服する訓練を積む。
糸で頭のてっぺんが引っぱられているように意識し、頭がグラグラ動かないようにし、腰の据わった動作が身につくよう鍛錬する。
これらは意識しながら動作しないといずれも身に付くことはない事項だ。
精神面での注意事項。
いらぬ迷いは自分の威力を弱めるだけ。
自分の欠点や弱さを探しては過剰に表層意識に浮上させないこと。
コツコツと具体的にやるべきことを意識化し、身体にしみこませるよう鍛錬し自然にそれが状況に応じて発露させられるよう技化させる。
考えることはそれだけで充分。
今後も稽古の質を変えるべく、精神と身体の両面からアプローチしていく自分なりの精進をめざしていくこと。
みなさん日頃の稽古の成果を発揮されていました。
自分は二段の部で不戦勝で勝ち上がった二回戦で判定3対0で負けました。
これは技術だけではなく、自分の存在が放つ気魄や威力の問題なのだと深く感じ入る。
となりで演武する対戦相手にではなく、対面した審査員の射すくめるような目のチカラに呑まれてしまったようだ。
自分の威力がみるみる萎えていくのがわかった。
技前は普段の稽古通りでも、気魄が半減してしまったのを自覚する。
気押しされずに目の前の審査員を倒すかのような勢いが自分には欠けていたのだ。
仮想敵をしっかり意識すること。
居合は究極のところ人殺しの技を鍛錬しているわけだが、相手が殺意を持って攻撃を仕掛けないかぎりこちらからは刀を抜いて攻撃はしない、やむをえず抜いて対応する。
斬られるがままだと死がまっている。
自分の命を守るために対応する技が自分にはあることを発露させ、相手がひるんだ時には無理に追わずに刀を収める心の余裕もみせられる。
そこが活人剣たる境地であり、その部分を欠いてしまうとただの殺人剣となってしまう。
ただの殺人剣とならぬよう、なぜ居合を鍛錬するのか、その理由を自分の中で常に問う必要がある。
人の心は迷うようにできている。
だから常に自分のしていることを自分に問う習慣を持つことに意味がある。
そう自覚すること。
また試合という経験から新たな課題も見えてきた。
具体的に今後も意識して稽古をする必要のある項目。
肚に意識を置きながら呼吸をし、息を吐きながら斬る。
肩の力をぬいて刀を振る。
卵を持つように柔らかく柄をにぎり、振り下ろす時に絞り込むように斬る部位で力を込めるように振る。切っ先もぴたりと止める。
腰がぐらつかないよう、下半身の弱さを克服する訓練を積む。
糸で頭のてっぺんが引っぱられているように意識し、頭がグラグラ動かないようにし、腰の据わった動作が身につくよう鍛錬する。
これらは意識しながら動作しないといずれも身に付くことはない事項だ。
精神面での注意事項。
いらぬ迷いは自分の威力を弱めるだけ。
自分の欠点や弱さを探しては過剰に表層意識に浮上させないこと。
コツコツと具体的にやるべきことを意識化し、身体にしみこませるよう鍛錬し自然にそれが状況に応じて発露させられるよう技化させる。
考えることはそれだけで充分。
今後も稽古の質を変えるべく、精神と身体の両面からアプローチしていく自分なりの精進をめざしていくこと。