劣悪な労働環境でも「逃げない」ようにパスポートを強制的に預かる会社や、給料に不満を述べた留学生を母国に送り返す学校など、日本で働く外国人労働者は多くの労働問題に直面しています。しかし、言葉の壁や日本の制度・法律に明るくないこと、さらには「おかしい」と思ったとしても支援団体にアプローチできないといった、様々な制約が外国人労働者が権利のために闘うことを妨げています。
経済的にも、もともと借金をして来日していれば、たとえ1~2ヶ月であったとしても逃げ出した後にすぐ就職先を見つけられないことは、本人にとって大きな負担となります。外国人労働者を雇用する企業側は、こういった状況に外国人が置かれていると把握して、「戦略的に」外国人労働者を使い潰しているのです。
外国人労働者の権利を守り、労働環境を改善していくにはどうすればいいでしょうか。本イベントでは、POSSEスタッフが、これまでPOSSE外国人労働サポートセンターが取り組んできた事案から、外国人労働者の置かれた実態、そして権利擁護のためにボランティアにできることなどを紹介します。
イベントタイトル:
労働NGO・ユニオンの取り組みから考える、外国人労働者の権利擁護
Fighting for Migrant workers' rights and the role of labor NGOs and unions
日時:2020年1月25日 18:00~19:30 (17:30開場)
場所:北沢タウンホール 第一集会室
小田急・京王下北沢駅 東口・京王中央口 徒歩5 分
東京都世田谷区北沢2-8-18
内容:
労働相談事例からみる外国人労働者の置かれた実態
外国人労働者の権利擁護のために私たちができること
「POSSE外国人労働サポートセンター」で取り組むボランティアの支援のあり方
対象:主に、外国人労働者の権利擁護活動やボランティアに関心のある学生や若者、社会人など
※留学生歓迎
参加費:無料、事前予約不要
主催:NPO法人POSSE外国人労働サポートセンター
●POSSE外国人労働サポートセンターとは
今年4月、増え続ける外国人労働者の労働相談に英語や「やさしい日本語」で対応するために、20歳代・30歳代の学生や社会人が中心となって、労働NPO・POSSE内に立ち上げた専用窓口です。外国人労働者からの労働相談を受け付け、解決のためのアドバイスを行っています。また相談呼びかけのために街頭でのアピール行動やチラシ配布といったアウトリーチ活動、より構造的に外国人労働問題を把握するためのボランティアメンバーの勉強会などを実施しています。過去には、日本語学校を「強制退学」「強制帰国」させられそうになった留学生(詳しくはこちら)や、パスポートを会社に取り上げられたフィリピン人労働者(詳しくはこちら)、コンビニで「罰金」や「自腹買取」などブラックバイトを強いられた留学生などの支援を行ってきました。
●ボランティアを募集しています!
外国人労働サポートセンターではボランティアを募集しています!寄せられた相談に対応するだけでなく、そもそも相談すらできないくらい困っている人たちにアプローチするために、街頭で相談を呼びかけるチラシ配布や、労働条件についてのアンケート調査活動といったアウトリーチにも取り組んでいます。
もっと知りたい方は、「NPO法人POSSE 外国人労働サポートセンター」
(https://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite)からご連絡ください。
●お問い合わせ
NPO法人POSSE 外国人労働サポートセンター
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201
メール:supportcenter@npoposse.jp
電話:03-6699-9359(相談)/03-6699-9375(取材など)
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