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Seffer / Cahen来日記念特集

初期MAGMAを支えZAOで活躍するヨシコ・セファーとファントン・カーンの2005年2月来日関連の情報を提供します

最初で最後の21世紀のNeffesh Music

2005-02-27 | 2005.2来日
Sefferとは、自分の70年代の音楽であるNeffesh Muiscを今やることの意義、については特別には話したわけではない。2004年のZAO来日中に「弦楽四重奏を用意するから新旧のNeffesh Music曲を演奏してほしい」というリクエストを出したら、「ああいいよ」といとも簡単にOKが出たというのが経緯だ。現在のSefferの幅広い活動領域からすると、彼自身のNeffesh Musciへの興味は他のフォーマットに比べて高いとは言えず、自分で機会をつくってまで活動するものではないが、オファーがあって準備を整えてくれるならもう一度やってみたい、ということなのだと思う。多分、Sefferとしても、Neffeshとしてやり残したことはあるのだろう。そしてそういうオファーはフランスではなくて日本にあったということだろう。

Sefferが用意してきた曲は4曲。

Magyar-Lo (1975)
Alpha Gamma (1991)
Rayta Sound (1991)
Zohar (1975)

Magya-Loは、1975年に発表されたSefferのソロ作Magya-Loのタイトル曲。これまでライブで演奏されたのは1975年11月25日のReimsでのレコ発ライブでだけらしい。

1991年に作曲され未録音作品が2曲ある。1991年にNeffesh Musicは活動していたのだ。メンバーにはZAOの二人Jean-My Truong (drummer) 、Dominique Bertram (electric bass)と、当時弱冠15歳のDeborah Seffer (Violin)が含まれていたそうだ。活動はライブだけで、録音は残されていない。

ZoharはNeffeshと同様にマルガン四重奏団を加えたZAOのShekinaに収録されている曲で、かつてのNeffesh Musicのライブでも演奏されている。

これにCahenが作曲したPhase 2が加わる。"Cahen-Seffer Septet"のために作曲されたものを、今回披露した。ちなみにCahenは1978年に一度だけNeffesh Musicと演奏している。

さらにライブでは、海月の歳森今日子作品ZUNZUN ARUKIも演奏された。もともとサックスを含むバンドのために作曲された曲を、来日してからSefferに聴いてもらい、リハーサルで練り上げて演奏した。ライブ当日までSefferのアドバイスをいれて書き直していた。Sefferの印象はこれ、「これは面白いし、良い作品だ。エレガントで、ジェリー・ロール・モートンと(セロニアス・)モンクの伝統に沿っている。この音楽は情景が目に浮かぶようだ。」

*注:ジェリー・ロール・モートンはジャズの創始者と言われる作曲家・ピアニスト。残された録音からは、最もピュアな形でジャズのエッセンスを聴くことが出来る。その後デューク・エリントンが西欧的なコンセプトを取り入れてジャズを発展させたが、その跡を継ぐと同時に原点のジェリー・ロールへの回帰を見せたのがセロニアス・モンク。この二人の伝統に沿っている、というのは控えめに言ってかなり褒めてる。

内側からみたファトンとヨシコ

2005-02-17 | 2005.2来日
「ファトンはピアノの音もでかいし、一見攻撃的な性格かと思われることもあるのだけれど、実はそうじゃなくて、心優しくてとても穏やかな人なんだ。」とヨシコが言う。ヨシコのほうはと言えば、攻撃的というわけではないけれど、感情をすぐに表に出してしまう。天才肌、という人もいるけれど、僕からすれば自分の音楽に対してはちょっとだけわがままでそしてとても率直な人という感じだ。

だがしかし、特に二日目のことだが、ヨシコがリハをやりたがらないのには流石に共演者は困ったことであろう。前々日の練習でもやらず、リハでもやらないとすれば、ぶっつけ本番ということになるのだから。本人は「大丈夫。この曲オレは良く知っているから、練習しないでも平気。」と豪語していたが、ギターの鬼怒さんは初めてなのだ。

今回、二人とも体調が万全ではなかった。ヨシコは風邪を引いていたし(グリップと言っていたからインフルエンザかも知れない)、ファトンも直前に大病を患いよっぽどキャンセルしようかと思った、と言っていた。強行軍ということになる。ヨシコは随分と精力的に動き回っていたけれど、ホテルの部屋には薬が並べてあった。薬で無理矢理抑えて演奏に臨んでいたのである。ファトンは「ミュージシャンってのは肉体的に過酷な商売で、オレも昔小指を痛めたとき、薬指にくくりつけて痛み止めを打って無理矢理ステージに上がったことがあったよ。」と言っていた。で、なんでそんな話をしたかというと、ヨシコのことをかばいたかったものと思われる。ヨシコは唇のことをかなり気にしていた。サックス奏者の場合、どうしても唇に負担がかかってしまうらしいのだ。できるだけ力を本番のステージにむけて温存しておきたい。だからこそ彼はリハをやりたがらないのである。とはいうものの日本人のミュージシャンの側からすれば、リハなしのぶっつけ本番というのはかなり嫌だろう。「おれが練習付き合うからさ、分からないところは説明するからさ。」とファトンは懸命になっていたが、それはヨシコのことをかばっているようにも見えた。何せヨシコはやらないと言ったら、もう絶対にやらない人だから。

ヨシコは弦カルとのNeffesh musiqueの演奏にかなり入れこんでいた。初日のための練習と演奏にかなりの力を注ぎ込んでいたということだ。実際前日の練習と初日のリハ、そして本番では結構長い時間サックスを吹いていた。というわけで、二日目と三日目のリハをやりたがらなかったのは、リハで吹きすぎると本番で吹けなくなる、という彼なりのペース配分があったように思われる。もちろん共演者の鬼怒さんや壷井さんからすればやりにくくはあっただろうが、それはそれ、彼のプロ意識の現れと取ることもできるだろう。

黒木朋興
上智大学教員
2005年3月5日、フランスメーヌ大学にて博士号取得予定
論文題目:マラルメにおける音楽と大衆、ドイツ音楽のフランス詩人への影響
Seffer/Cahenツアーでは2004年のZAOツアーに引き続いて通訳を担当

フランソワ・カーンのこと by Taiqui

2005-02-16 | 2005.2来日
かの巨漢。黙って座っていれば(や・巨漢ゆえに)イタリアンマフィアとも見まごうその外見とは裏腹にとってもセンシティヴなヤツ!(でないとあんな音出てこないよ)

巨匠なのに尊大でない〔巨匠すぎるゆえの余裕か?)むしろとてもひとなつこい面も。しかし「音に妥協はない」。

大阪セッションのあとでようやく少しだけ会話。彼前回も確かこれ言ってたが、今回もまたひとしきり「コルトレーンは死なずだ!」と。至極同感である。「そう・・・コルトレーンというのはもはや人格を越えたひとつの精神だからね」と私は返答しかけて、うまく話せずに固まってしまう・・・そう私は英語も仏語もからきしどうにもならないのですね。(涙)そこに畳みかけるように「非常に興味深いストーリーというのは」と彼。私がなにがしかそのハナシを理解したと判断しての続きか?「何かを残すこと。語り継がれるということだ」そういう意味〔多分―のことを独白のように語りかけてくる。そう・・・こころに染み渡るようにね。やはり老境を間近に控えての心境か?

彼は渋いだけの人ではない。海千山千のハッタリをかますパフォーマーでもない。その音へ向うひたむきで純粋な真摯さ。それが彼の人間性であり、すなわち彼の音そのものなのだ。そういったことを考えて昨夜はおそく帰宅後に初期マグマのひっそりとした小品「Claus conbalad」を、ヘッドフォンで聴いた。私はなんてことのないこの小品がとても好きだ。何故か60年代の終り頃の湿ったような時代感覚が色濃く残るチューン。そうして昨日のブリッジでは大阪の風景を異化しうるだけのエネルギーが込められていた。なにか論理では捉えきれない不思議な存在。そう非常に精神的な。その意味でカーンもまたひとつのスピリチュアルな存在たりえてるのではないか?そんなことをつらつら考えながら、ライブの疲れも相俟って昨夜は非常に浅い眠りについた。

一夜あけてしまうと今日はもう日常の渦の中。昨夜の大阪の夢もはかなく彼方に消えてかの巨漢もきっともう既にパリの雑踏のなかなのだろう。人生とは不思議なものだ。生きていてまさかの接点が点でつながった昨夜のステージ。その現場に居合わせたこと自体がドラマだった。

個人的セッション雑感については、こちらhttp://ainsoph.blogtribe.org/にも書いたので是非観て下さい。

Sefferの歌舞伎見物

2005-02-13 | 2005.2来日
リハまで3時間しかないのに?
そうは言っても、東銀座までは一時間かかる。

すぐ帰ってくることになりますよ?
「ノープロブレム」
4階も階段上りますよ?
「ノープロブレム」
じゃ…すぐ行きましょう!

Sefferと私の友人MAYと向かったのは歌舞伎座。
英語がまったくダメだと言うSefferだったが、電車の中での1時間随分と頑張って話をしてくれた。
彼がハンガリー人でブダペスト出身だということ、(彼曰く)最高のヴァイオリニストだという娘がいること。
そして前に来日した時に2日間、朝から晩まで歌舞伎を見たということ。
「眠くなかったの?日本人でも若い人は眠いというよ」
「いや。素晴らしいミュージシャンがいて、彼のことは良く覚えているよ」
そうか、ミュージカルみたいなものか。

そして比較的地味な演目だったにも関わらず、一番上の幕身席でたった1時間のみ、歌舞伎を楽しんだのでした。

帰り道、行きの電車が遠いとぼやいていたSefferは、お金は払うからタクシーにしようという。
パリと違って東京は大きいよ、と言うが、構わないとタクシーに乗る。
いや、遠かったの何の。
東京は世界的に見ても、大きな都市なんだから。

たった3時間の強行軍だったが、アクティブなSefferの一面を見たような気がした。
今度はゆっくり行きましょう、ね。
                 (成冨ミヲリ)

Seffer / Cahenリハ終了

2005-02-10 | 2005.2来日
吉祥寺のスタジオにてリハーサルが無事に終了。Neffesh Musicは、新曲多数。クラシック畑の弦楽四重奏とピアニストとセファーにより、Neffessh Music Japanを構成する。「セファーの曲が難しい、譜面が汚くて読めない、譜面に理解しがたい点が多数ある」という問題をあらかじめSefferに伝えておいたのだけど、リハーサルを始めてみたら案外スムーズにできた。Sefferが「問題ないじゃん」と言う。いやそうじゃなくて、日本側がプロだから、いつもの三倍気を使って、三倍時間をかけて練習したから出来るんだけど、やっぱりラテンの反応はかなわんー。いい曲が揃っているし、この編成では滅多に聴けないし、いい雰囲気に仕上がっているし、本番は楽しみ。一方ERAとのリハは余裕で早めに終了した。優れたミュージシャン同士が出会ってその場で反応し始めるのは、いつ見ても楽しい。演奏予定曲を増やして、Sefferも何曲か入るので、随分見応えのあるライブになりそう。

Seffer / Cahen 日本に到着

2005-02-10 | 2005.2来日
書き込みをさぼっているうちに、2人はもう日本に来てしまった。8日に成田に着いて、さっそく弦楽四重奏とピアノの五人の女性による海月チームと打ち合わせ。9日もスタジオにこもって基礎リハーサル。クラシックが専門の海月は、いつもと勝手が違い、曲が難しい、譜面が読みにくい、解釈がよくわからん、というセファーの曲の三重苦に悩まされているけど、テクニシャン揃いなので本番までには仕上げてくるでしょう。和食好きのフランスらしく、二人とも毎日寿司食ってます。元気なセファーはリハの合間を縫って、歌舞伎見物もしてきました。

日本ツアー概要

2004-12-15 | 2005.2来日
●ZAOの猛者が帰ってくる!!
日本ツアーが大好評だったZAOの要であるサックス奏者セファーとピアニスト カーンは、それぞれいくつものユニットで演奏している。今回は二人で来日し、セファーのNeffesh Musicを始めとする各々のソロプロジェクトや、日本人ミュージシャンとのコラボレーションを披露する。
Yochk'o Seffer ヨシコ・セファー: saxophone (ZAO, ex-Magma)
Faton Cahen ファトン・カーン: keyboards (ZAO, ex-Magma)
ツアーweb
ZAO web
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●Classical●2/11(金・祝) Yochk'o Seffer Neffesh Music (Seffer + pf. + 弦楽四重奏), Seffer/Cahen duo
●Acoustic●2/12(土) Faton Cahen (pf.) + Era(鬼怒無月g/壷井彰久vln)
●Hevy & Jazzy●2/13(日) Cahen(pf.) + Seffer (sax) + 是巨人(吉田達也ds/鬼怒無月g/ナスノミツルb)
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2/11-2/13 吉祥寺マンダラ2 0422-42-1579  http://www.mandala.gr.jp/man2.html
open 18:00 start 19:00 各日 前売5000円 当日5500円 通し券14000円(優先入場) 各ドリンク別 
チケット先行発売: ディスクユニオン新宿プログレ館03-3352-2141、目白ワールドディスク03-3954-5348、MusicTerm、マンダラ2
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●Improvisation●2/14(月) Cahen(pf.) + Seffer (sax) + Many Improvisers
大阪BRIDGE(動物園前 フェスティバルゲート8F) 06-6634-0080
新大阪から御堂筋線動物園前駅5番出口、JR環状線/南海電車なら新今宮すぐ
open 18:00 start 19:00 前売3000円 当日3500円 各ドリンク別
チケット: BRIDGE 06-6634-0080、CLEAR SPOT http://www.clearspot.jp
大阪公演主催/問合: ビヨンドイノセンス / CLEAR SPOT 06-6652-7638 www.clearspot.jp
Main Improviser: 内橋和久(g,daxphone)、船戸博史(b)、楯川陽二朗(d)
Spot Improviser: 津山篤(g, b/ACID MOTHER TEMPLE)、Taiqui(d/AIN SOPH, original ULTRA BIDE)、他
#各種組み合わせでのセッションを予定。日本人セッションメンバーは、変更、追加あり。
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ツアー企画/総合問合: POSEIDON 新電話番号050-3086-5635 poseidon@poseidon.jp
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