粟生“尻上がり”ボディーで２階級制覇だ！

　【ダブル世界戦】王者タイベルトに挑戦する粟生が“尻上がり”ボディーで２階級制覇を目指す。「体幹トレーニングの成果で、４月の試合でも連打をまとめられるようになった。見ている人が納得する試合で長谷川さんと一緒に２階級制覇を実現したい」

　みなぎる自信。その根拠は約１年前から中村正彦フィジカルトレーナー（３６）の指導の下、取り入れた体幹トレーニングの成果だった。

　人間は地面を蹴る反動で移動する。そのため、前進するには下半身の裏側の筋肉、逆に後退するには前面の筋肉を利用する。粟生の場合は前進するのに必要なでん部や太腿裏の筋力が不足していたため、そこを重点的に鍛えた。軸足で地面を蹴ることによってパンチに体重が乗り、連打を繰り出しても体勢が崩れにくくなった。粟生は「下半身に安定感が出てバランスも良くなった」と効果を実感。中村トレーナーからも「筋肉が付いてお尻が引き締まってきた」とお墨付きをもらった。フェザー級に続く２階級制覇へ。得意のカウンターに加え、裏側の筋肉を鍛えた体から繰り出される連打が切り札になる。