井の中の蛙 大海を知る

日常生活の奇特な人と事柄のあれこれ
~蛙のぼやき🐸~

THE WINDS OF GOD

2005年09月19日 | 今雅
この作品との出会いがきっかけで今井雅之さんを知り、
城崎温泉にもはまっているなのだが……

十年前、戦後50年ということで戦争映画が確か三つ上映されていた
その中でBLUE HEARTSの青空と小川範子出演に惹かれ
鉄火巻き片手に映画館に足を運んだ
これがこの作品の初体験となる   

映画館には客が5人しか居らずしかもあたし以外は男
鉄火巻きをかじりながら輪廻転生と特攻隊という独特な世界へと
引き込まれていった

人生これからという夢と希望に満ちた青年達が生を受けた時代が悪かったのか?
はたまたただ単に運が悪かっただけなのか?
  輪廻転生=リーインカーネーション       
  科学的にはありえないことらしいでも……
今世で成し得なかった思いの丈の詰まった魂が、来世で開花する
すごくロマンがあってあたしは好きなのだが
そうすると?ひょっとすると?
自分も誰かの生(魂)を受けてこの世に生きているんじゃないか
だとするとそう簡単にその芽を摘んではならないんじゃないかと思う
それが人間の進歩であり進化に繋がるんじゃないかと思う
一人ひとりの誕生に意味がありその魂の叫びに耳を傾け
自分を見詰め直してほしい

戦後の飽食の時代に生まれ育った私たちにはこれが当然といった生活となっている
生きる為に必死だった過去の先輩たちの歴史があって今があるんだ
ということを忘れてはならない

あれから十年、戦後60年の今年WINDSの全国舞台公演(来年には映画)
地元でも公演があり昨夜観劇してきた
今井さんの熱い厚い魂からの叫び、笑いの丈が伝わってきた
はずなのだが……心ここに在らず
今井さんを目の前にしたあたしは尋常じゃぁないこれは現実なのか

満員御礼の観客からのスタンディングオーベイションの中
花束を手渡し握手してきちゃたあたし右手に余韻が

帰りに食べたクードポールのハンバーグの味もどこへやら
心もお腹もいっぱいで家路に着き
野戦(サバイバルゲーム)から一足先に帰宅中のU-sanに
こちらも任務完了と報告をして現実感が帯びて来るのだった
            
                                   押忍