空が明るい
サボタージュしてぶらりと街に出る
さして刺激的なこともなく街は平和だ
少し冷たい空気が気持ちよくて
風も冬の陽に輝いて
ゆっくりと時間が流れる
歩くわたし
いつもと変わらない自分がガラスに映る
どんなに心泡立ててみたって
日常はそれなりに繰り返していくらしい
でももし一つ願いが叶うなら背中に羽が欲しい
いちどくらい街をはみ出してみたいから
雲のずっとむこうの交差点を目指そう
目の前の信号が何度目かの青に変わった
ふふっ、そろそろお家に帰ろうか
ドンマイドンマイ
風と語っただけの午下がり
(c)Kanon