怯儒独言~酒と××の日々+

この世にはおもしろいものがいっぱいある。つまらないものはその数万倍はあるだろう。微妙なものもあるよね。

十三夜

2010-09-29 08:39:33 | 映像
 十三はワンクール、夏になると怪談映画が放送されていた。「怪奇十三夜」と題したシリーズは1971年、当時は観てないの。こわいの苦手でしたから。
 これが廉価盤のDVDで、さらにバーゲンで出ていたので買ってみた。380円だったけどAmazonでは270円だった。
 石井輝男監督作、題して「おんな怨霊舟」。殺した奴が祟るというよくある話なんだが、生き残った奴らがだましだまされみんな死んじゃうんだけど、怨霊になるのは最初に殺された善人のカップルだけ、変な構図に照明が馬鹿げているが、結構スプラッターなので現在の地上波では放送できないかもね。

曖昧

2010-09-28 12:34:55 | 映像
 四半世紀ぶりにDVDにて再見、『欲望のあいまいな対象Cet obscur objet du desir(1977)』です。テロリストの跋扈するセビリアが舞台、主筋に関係なく爆発したり、マシンガン突きつけられて自動車奪われたりするのです。
 初老の紳士が若いフラメンコダンサーに貢いで貢いで拒否されるってな話、結末は書きません。じらされてスコーンと切られたときの血の引く感じ、うわっ記憶がよみがえってきた(ゾッ)。
 ルイス・ブニュエル監督の遺作、なんとも不思議なテイストでございます。主役の女性が二人一役というのもわけわからん。男の方は、フェルナンド・レイ、『フレンチ・コネクション』のボス役をやった人。

バルタン星人

2010-09-27 19:22:57 | 書籍
 井上英沖という人気漫画家がいた。40年以上前の話だ。代表作は『遊星少年パピイ』、テレビアニメが原作。
 ウルトラマンは初放送時、少年マガジン連載のホラーな楳図かずお版、ぼくら連載のマッチョな一峰大二版は後に単行本化されたので、目にする機会も多かったが、井上英沖が描くところの現代コミクスとTBSコミックスは、実物を書店で見たこともなく、映画館でプログラムと一緒に売っていた記憶がある。
 『バルタン星人-不滅のダークヒーロー』、ムックである。表紙に「漫画・復刻版 新・バルタン星人」とある。即買いである。初めてなのに懐かしい、「劇画」以前の絵柄である。雑な横山光輝という感じ。
 調べてみたら、アニメの漫画化で大儲けしたが、後が続かず食いつめたという、楽しくも悲しい生涯だったとか(涙)。


 ま、そんなことよりバルタン星人はかっこええのぉ。

サントラ

2010-09-26 14:38:03 | 音楽

 Amazonで1月に注文していたCDが入荷して一昨日受け取った。
 'Mario Bava Original Sound Track Anthology Volume 2 / Whip And The Body / Blood And Black Lace'、60年代のマカロニホラーのサントラ。どちらも去年DVDで観て音楽が耳に残ったので購入決定。どちらもCarlo Rustichelli作曲、所謂職人肌の人でいろいろなジャンルの映画音楽を書いている。
 『白い肌に狂う鞭(1963)』はクラシックみたいなピアノ曲、『モデル連続殺人!(1964)』はしゃれたラテンジャズ。今はまりつつあるイタリア映画のサントラ、これって90年代に掘り尽くされてるけどね。ほとんどテレビで観流しちゃたけど、60年代や70年代そして80年代のイタリア映画、娯楽として力があったのに気づいた。

あばしり・ほっかい

2010-09-25 16:25:46 | 映像
 『網走番外地・北海篇(1965)』、シリーズ4作目、健さん扮する橘真一、出所後ムショで病気の仲間との約束を果たすために、謎のブツをおんぼろトラックで運ぶ、雪中の道中。一種のロードムービーで、複数の男女が絡んでくるんですな。
 その中に若かりし日の大原麗子さんが出てくるのです。ショートカットでちょっぴりビッチなコメディエンヌぶりがキュート。映画のエロ化の中で、うまいとこテレビにシフトできたけど、石立鉄男ドラマに出てたの記憶にあるなぁ。
 これいつ頃のかな、せくすぃ~。

 健さんもちょっと軽みのある2枚目半、決めるとこは決めるけど、親しみ感じさせる、なかなかよいのですよ。