バッフル板の追加で、どれくらい響きが変化したのかを知るために、最初にタリス・スコラーズの「ミゼレーレ」をかけました。
驚いたことに、柔らかな響きが部屋一杯に広がって行くかのような鳴り方をします。
これまでソプラノがキンキンしがちだったのは、MDFの共振音だったのかもしれません。
響きは広がっても音像まで肥大することはなく、ごく自然な厚みと陰影感が付け加わったようです。
今までの鳴り方は、太い縁取り . . . 本文を読む
補強と響きの質感の向上を狙って、バッフルに18mm厚の集成材を貼り付けました。
ウーハー部とホーン部の板が分かれているのは、バッフル表面の振動を遮断するためです。
これによって、聴感上のSN比が向上するそうです。
仕上げとして、ユニットの周りに15mm厚の板を張り付けて、バッフル面をフラッシュ・サーフェス化する予定ですが、外装の仕上げが終わってからにするつもりなので、当分先のことになりそうです。 . . . 本文を読む
ダクトの開口部を丸く加工してみました。
R加工することによって、ダクトからの風切音が少なくなるそうです。
聴感上のSN比が良くなるということで、メーカー製のスピーカーでは、そのような加工をしたものをよく見かけます。
僕の場合、リヤバッフルにダクトを開けているためか、はっきりとした効果は感じられませんでした。
ただ、見た目は良くなったので、やってみて良かったと思っています。 . . . 本文を読む
今までCDをきくためには、リッピングしてデジタルファイルにしてから、Mac BookでCubaseを使い、FireWire接続したMine-DACでアナログ信号に変換して再生していました。
CubaseはDAWソフトなので、iTunesみたいにライブラリーを作って手軽に再生することは出来なくて毎回ファイルを読み込ませなければなりません。
でも、再生される音をきいてしまったら、少々面倒でもCubas . . . 本文を読む
JRX115のカーペットを剥がしてみました。
今までの鈍い響きがほぼ気にならない程度に抑えられ、明るさと躍動感が感じられるようになりました。
細かな表情の変化がきき取りやすくなったため、演奏の内容がより良く理解できる、または音楽がよりダイレクトに心に刻み込まれるかのようです。
剥がすのは苦労したけど、その苦労が報われたと思えるほど、僕にとっては好ましい方向の変化です。
しばらくこの状態できき込ん . . . 本文を読む
スピーカーエンクロージャーについて色々調べてみました。
美しい響きのためには、材質が重要なのはもちろんのこと表面の仕上げもかなり影響するとのことです。
天然木のツキ板貼りが望ましく、ペイント仕上げがそれに続き、最悪なのが木目などをプリントした塩ビシートだそうです。
JRXのカーペット貼りについての記述は見つかりませんでしたが、響きを殺す方向の材質なだけに、好影響を与えているとは思えません。
弦楽 . . . 本文を読む
ある程度納得のいくバランスが得られたので、特性を測ってみました。
オーディオ的には間違いなく改善しているのですが、クラシック系の音楽ではそうとも言えなくなります。
一流の演奏家が安物の楽器を使って演奏しているような鳴り方をしています。
音色とか音質と言った問題ではなく、品位にかかわる部分のように思えます。
これを改善するのは難しいかもしれませんね。 . . . 本文を読む
スピーカー内部に制振塗料を塗ってみました。
補強に使った無垢材の響きは生かしたいと思い、MDFの部分だけ塗っています。
塗装は慣れていないもので汚い仕上がりです。
良し悪しはともかくとして、音は変わりました。
キャビネットに手を入れたわけですが、変わったのは低音ではなく高音域で、ホーンのきつさが和らぎました。
音像にまとわり付いて汚しているような滲みが少なくなったと共に、微小な響きがきき
取れる . . . 本文を読む
かなりうねったF特ですが、前回の「良い音特性」を基にして様々な変更を加えていったものです。
2~8kHzのへこみはホーンのきつい音を抑えるもので、10kHz付近が盛り上がっているのはパワーアンプの高音域の鈍さを何とかしようと思ってのことです。
50Hz付近の盛り上がりは、ベースやバスドラのリアリティに欠かせないことも分かりました。
ただ、オリジナルのJRX115のように箱鳴りが耳に付く場合は、ス . . . 本文を読む
典型的なかまぼこ型のF特ですが、これが人の声を判断基準に「焦点合わせ」をした「生音」です。
測定したのは2年ほど前で、マイクはベリンガーのECM8000を使用しました。
スピーカーのJRX115は、LCネットワークをバイアンプ仕様に改造し鉄板のフロントグリルもはずしてしまいましたが、それ以外はオリジナルのままです。
人の感覚の素晴らしいところは、この特性であっても「フラット」な「生音」と思い込む . . . 本文を読む