日本画家・伊賀晶子

日本画家伊賀晶子の山口での創作活動について。

地下通路のシャンテール

2018-06-12 20:13:49 | 個人として
「シャンテール」とはフランス語で「歌手」の意。
このしおりは毎日パリを地下鉄で移動していたときに出逢った通路で歌っていたアフリカ系の青年を描いたものです。よくとおる美しい声で哀しい曲調の唄でした。とても上手で、スケッチしている私以外にも足を止めて聴き入っている人がいました。中には1曲全部聴いて、感動冷めやらぬという感じで歌い終わった彼に熱心に話しかけ、名刺?かなにかを渡しているやはりアフリカ系のご婦人も。わたしはもしやスカウト??と思いました。立ち止まらないで早足でギターケースの中にコインを入れていく人もたくさんいました。耳の肥えているであろうパリの人々からお金をもらえるのはすごいのでは、と思いました。

20分くらいスケッチした後、歌が終わり、駆け寄って少し英語でお話しました。彼はわたしのスケッチをとても気に入ってくれて、スマホに撮りSNSに載せると言っていました。彼はそのうちメジャーデビューして、、またどこかで目にするかもしれないと思うと楽しいです( *´艸`)

裏面は私が実際に使っていた地下鉄の切符を原寸大で描きました。

シャンテールは今日もパリの長い地下通路のどこかで唄っているかもしれません。










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