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ピリカヌプリ

北海道の自然とアクティビティに関することを発信しています。

風不死岳 ロックサムルート

2021-11-20 | ノンジャンル
風不死岳
旭川からogiさんを迎えての登山
さすがにヤブ山界のプリンスと夏道なんてご一緒できないのでロックサムルートとする。
これがなかなかのアタリで、この時期の登山としては最もストレスなく望ましいのでは?
もしや、全道で1番楽しんでるの我々では?
と、勘違いするレベルの楽しいルート

よい雰囲気の枯れた沢の中を行く



雪はうっすら、特にアイゼンなどは使わなかった。



気づいたら目の前にあった。
大きいねぇ!


アクセントのロックサムはデカく
とても親指どころじゃない
西クマ、ビリベツのおっぱいの持ち主ならこのくらいの親指かもしれない。



基部まで回り込んで見たが、ボロボロの岩質で
手をかけた岩がボコッと取れる
フリーじゃ手強いけど、エイドなら行ける感じ
下から見えたブランクセクションがなんとかなればアブミとか使わなくても行けるかも、せめてA1くらいで



ロックサムと僕のサム


チョックストーン滝でてきた



F2



F2 直登せずに右岸を巻く



沢を抜け、ヤブ漕いでピークへ向かう



登山道は使いたくないので



ピーク手前のャRに直接突き上げると実に絶景、支笏湖を眼下にし、ゼブラ模様の樽前山、うっすらと雪を纏った恵庭岳など支笏の山々はもちろん、オロフレあたりもよく見えた。



この看板は実にマッチしてるよね。


恵庭岳はほんとにイケメン
雪が沢筋に入って引き締まって見える



樽前を眺める Ogiさん
おっそろしいマニアックで高難易度の山に登っているのに
初心者御用達の樽前山なんてまだ登っていないと言う本物な人
まあ、ヒュッテからファミリーに混じって夏道を登る様子なんて全く想像できませんが・・・



下山後は支笏湖温泉街に寄り、対岸から登った山を眺め、終始笑いの絶えない楽しかった山行を反芻した。



ビジターセンター内のクリスタル風不死、ロックサム方向から
楽しかった事は何度も思い出して味わいたいよね。
それ、幸せへの近道


月蝕

2021-11-19 | ノンジャンル
満月の月蝕
綺麗に見えた🌙.*·̩͙
いい事ありそうな週末



赤く綺麗に見える
三脚出してきて撮影



蝕が進んできた



18時3分の最大の蝕
今回は皆既にはならないんだけど、それがすごく良かった。



反射望遠鏡で観察
倍率をあげるとクレーターの一つ一つまでよく分かる。

こないだは月の海が全部載ってる本買ったけど
あれ、時間泥棒だった。
ずっと見てられる。


喜紋別岳

2021-11-18 | ノンジャンル
喜紋別山
お買い得な展望のマイナーピーク
壮瞥の道の駅から近い。
低山だし登りも短いけど、ピークからはずっと見てられるくらい眺めがいい。
この時期、雪に悩まなくていいのも嬉しい。
さらに三角点が面白い。
恐らくだけど、上部の標柱部が損失して磐石がむき出しになっていると思われる道内では実に珍しい場所。
全国的には谷川岳なんかもこの状態みたいですね、珍しい三角点見たければGO
もちろん展望派も裏切りませんよ



ガイドブックに載っているような山では無いので登山道などないんだけど
刈分けられた道があって利用できる。
こういうのなんて言うんだろう?
ルート?パス?トレイル?



登山道ない山なのに、ピークには展望台が
壊れてますが。



そして絶景
有珠山方向



昭和新山の形が良く分かります
小有珠、オガリ山、大有珠、有珠新山など、影になってるのは屏風岳でしょうか。



洞爺湖方面



中島ですね、最高点はトーノシケヌプリ、眺めの良い山でした。
画像左側の小島は弁天島、観音島、饅頭島、
カモイチセモシリとトップモシリがその山名
マムシが多いから来るなって言われてる
昔話しだと、そういうとこってお宝とかあるんだよな。



オロフレから徳舜別、ホロホロ方面
360°ぐるっと展望いい



雪を纏った羊蹄山



三角点マニアにとっては、この山の白眉
上部の標柱が亡失して盤石だけになった三角点



三角点ってこんなしくみなんです
普段、見えない土中に埋設されている盤石見えてるなんて、貴重

登山道ないので、登ってる時は自分でランドナビゲーションする楽しみと
頂上では絶景を見る楽しみ、さらには貴重な三角点の盤石が見えるという、登高時間少ないながらも楽しみ多い、まさにお買い得山でした。




オプシヌプリ & ユックチカウシ

2021-11-13 | ノンジャンル
恐らく登山記録の無い山、オプシヌプリに登りました。
オプシヌプリはアイヌの聖地である二風谷にあるアイヌ伝説の残る山であり、曰くアイヌの文化神、オキクルミがヨモギの矢で射抜いた穴の開いた山との事で
実際に明治31年までは穴が空いていており、それ以降は上部が崩れた大きな凹になっています。



二風谷湖対岸からみたオプシヌプリ
向かって左肩が凹んでいる



こんな素敵な絵本もあるくらい、面白い伝説



スゲー! オキクルミ、許薰ナ山をぶち抜いた!
恐れをなした敵は逃げていく!
これって血を流すことなく戦いを避ける素晴らしい自衛手段だ
現代でも見習ってほしい。



こんな風に太陽がすっぽりと収まるんです。
面白いですね


平取の温泉に行くとエントランスにはこんな展示が
地元に愛されている山なのがわかりますね。
バーコードはこちら↓

http://www.town.biratori.hokkaido.jp/.../531e636e483990dd...

この山に登っていいものか、事前に二風谷の様々な方々に聞いてみました。
山自体が御神体だったり、那智の滝みたいになることを懸念したのです。

答えは登ってもいい、でも素人に登れる山じゃないよ。
との事でしたのでザイル担いで頑張ってみました。



オプシヌプリへは意外にも細い尾根と急な地形だった。
記録の無い山はこれだから面白い。

ピークを踏んだ後、オキクルミが穿った穴へと向かう
上からでは良く分からなくくらい深い



岩峰基部を回り込んだところ
半円形でかつて上部が繋がっていたと言うのが頷ける



岩の殿堂だ
樹木に覆われて気づかなかったが、岩山だよここ



かつて穴だった、オキクルミがヨモギの矢で射抜いた中に入ってみる。
半端ない威圧感の岩壁
ャbトホールが見えることから様々な事が分かってくる。



反対側、かつてはここまで上が繋がっていたのだ。



基部まで行ってみた
迫力ある岩塔
風化が進んでいるので、いつかは崩れるのだろうか。
長く伝説を伝えてほしいものだ。




沢形に入って下から見た様子



堆積の様子がよく分かる
こんな地形が多い



下降に使った沢
水量は少ないが滝がいくつか出てくるのでザイル必携
付近はこのような岩地形ばかり。



この山の地形の特色として、岩盤の上に薄っすらと土が堆積し、その上にあまり根を張っていないような木が多い
手がかりにすると付近の地面ごと動く
この画像にも随所で岩盤が覗いているのが分かる。



地元の博物館で見つけた古地図は手がかりとなる貴重な資料
記録の無い山だけに位置の特定から始めないとならない。

下山後、ウャイで見た展示品の作者を二風谷に訪ね、オプシヌプリに登った獅`えると「あそこはパワースャbトってか、登ったあんたがパワーだよ!」と言われ達成感もひとしおでした。

これはネタバレになってしまうので、謎解きをオンサイトしたい方は読み飛ばしてください。

僕なりの伝説の謎解きとオキクルミのお話の融合ですが、現地に行って分かったのが、「山に穴を開けた」ように麓からは見えるのだけど、実際に登ってみるとペラペラの屏風のようなガケなんですよ、このあたり。
オキクルミは知ってたんですね、このペラペラな薄いとこ
そんで敵が来たときに、敵も味方も血を流すことなく解決しようと、そこを狙って矢を放った訳です。
首尾よく麓からは山に穴を穿ったように見え、敵は恐れをなして退散
本当に素晴らしい知恵のある平和的な神様なんですねオキクルミ
ってのが僕なりの解釈です。

北海道、伝説界の大物・山岳界の空白の1マイルを埋めることができた。

オマケ
カムイエクウチカウシ山は有名で登られてる方も多く、意味するところは「熊が転げ落ちる山」ですが「鹿が転げ落ちる」と名の付いた山、ユックチカウシにも行ってみました。
もちろんガケ山でした。



ユックチカウシ全景
樹木に覆われ、遠目には岩山であることは分からない。



実際に登頂してみた
画像はピークの一段下
鹿なんか生きては返さない感すごい
圧涛Iに巨大な岩壁に震える


恵庭岳北峰、雲霧峰

2021-11-06 | ノンジャンル
北尾根から恵庭岳北峰と雲切峰登ってきました。


北尾根は鹿道を繋いで登るような快適ルート

雲切峰はどこがピークか分からないような平坦地の一角、ヤブ漕いで到達



雲切峰ピーク
以前は看板があったが撤去されたようだ。

恵庭岳北峰は、ガッキガキに尖った巨大な岩峰で、惚れ惚れするくらいカッコいい。
ビレーお願いしてGo!



と、思ったらツララかよ・・・
岩も冷え冷えだよー



一段あがって、ルートを確認
ボロい・・・



ダブルで行くもプロテクションがしょぼい
重いのでデカいカム置いてきて後悔



正面の一番高いとこを避けたのルート
スッキリとはいかない



ピッチ切る



北峰ピークから本峰を望む




落ち着かない頂上、しかもフカフカしてる
確実な支点とれない



灌木束ねた支点でヤブ懸垂



正面から見るとクラックが縦横に走ってる綺麗でスッキリした岩
側面の弱点を付いて登頂
確実なビレイが取れない落ち着かないピークだったけどなかなか見れない角度の本峰の眺めを楽しめた。
ついでに中峰と西峰にも登る
中峰なんていつ出来たんだろ??



しかし、ここからの眺めは抜群で支笏湖が欠けることなく綺麗に見える事に感動
湖がマユ型なのがハッキリ分かり、見とれてしまう。



西峰へは以前無かったような巻道も出来てて、人も多く人気の山だなぁ。



さっき登った北峰
うん、岩山だねぇ



北峰と本峰の位置関係



崩壊すすむ本峰
我々は本峰には行きませんでした
僕は行くべきでは無いと思うんです。

山での事故はしょうがない、でも立ち入らないで!ってとこで事故おこすとか
カッコ悪くてちょっと無理
こんだけ崩壊してて、人も入ってて、もらい事故とかもあるもんね。



こんな位置関係です。

ボロピナイルートは見晴台から上へは行けないけど、北尾根から西峰なら登山道を通ることなく問題なく到達できる、お買い得ルートでした。
でも本峰は行かないほうがいいと思いますよ。