指のリハビリテーション~こんなことやってます

指のリハビリってどうするの?作業療法ってなに?ただ動かすだけじゃない!他とは違う、一作業療法士の理論展開!

大変です!大先生お休みの日に…伸筋腱断裂用装具のオーダー

2007-08-25 01:59:00 | 大先生の作った装具写真集

大先生が珍しく一日だけですが夏休みをとりました。(有休だけど)
最近は患者さん少ないし、普通に過ごせるだろうと思っていましたが…出てしまいましたよ、難しい装具のオーダーが!

この方はなんだったっけ(理由はもはや忘れた)、何かの理由で人差し指の伸筋腱(指を伸ばす腱)を上から2番目の骨の真ん中へんで4分の3程度切ってしまい、その上の皮膚がごそっとめくれてしまって人工の皮膚をつけているとのことでした。

朝のんきにしていたら看護師さんが指示書を持ってきて、今日の午後からだって…。
焦った焦った、伸筋腱断裂の装具、私はまだ作ったことがなかったんです。。
焦りすぎてたたんだ洗濯物タオルのたくさんのハンガーをほりっぱなしにしてしまい、患者さんが片付けてくれました

昼休み、大先生に電話して作る方式を確認、がんばって作ってみました。
過去の記憶を総動員するのよ!私!
で、2時間半以上かかってできたのがコレです

  



3枚目の写真は、装具がいがんでついてます…。この後つけ直しました。

ちょっとは大先生が作ったっぽくできたな…。前に別の大きい装具のときに注意されたのを必死で思い出して、そのへんに転がってた別の人が使い終わった装具見たり、また別の患者さんに着けてみせてもらったり。
でも手の甲のマジックテープの位置がなんかおかしい、けどどう直したらいいか頭がもう働かないです。茶色布もデカすぎた。もー大先生が来るまで待ってもらおう。。他にもアヤシイところがあるような。

肝心の装具の説明ですが、伸筋腱を切ってしまった場合、自分の力で指を伸ばすと縫った腱が筋肉に引っ張られて切れてしまうと困るのが一つ。
指をグーすると縫った腱が引っ張られすぎて切れてしまうと困るのが二つめ。
ということで、最初は指の根元の関節を30°だけ曲げる(第一、第二関節はまっすぐにしておく)、それ以上はいかないようにするということで、指の下に板をつけて制限をつけています。

伸ばすのは自分以外の力でしないといけないので、ここから更に上方向にゴムを使って引っ張っておく装置をつけたりするのですが(そうすれば自分ひとりで安全に練習できる)、また今度にさせてもらいます。。ドクターとも相談してね。
とりあえずこの装具の中で0~30°間やり方を守って動かせば、こんなちょっとの角度でも腱が滑走するので癒着が防げるよ、という方法です。

次回大先生が来たら、褒められるかダメだしされるか!?
上に装置がついたらまた書きますね。