毎日がフォーティラブ

気持ちはいつもアドバンテージ。
究極のスピリチュアル・テニスを求めて、精進の旅は続く。

オリンピック

2010年02月14日 | よもやま話

梅の花が咲きました!

春は近づいているんですね。

バンクーバーオリンピックが始まりました。

開会式、感動的でした!
特にカナダの先住民に敬意を表した演出に、胸が熱くなりました。
メダルも先住民のアートをモチーフにしたということ。
先住民との摩擦を避けようとするカナダ政府の意図もあるのでしょうが、
カナダという土地のエネルギーをアピールした、とても民族色の濃い演出だったように思います。


同時に、途絶えたアイヌ民族のことがふと頭をよぎり、せつなくなりました。

さらに、こんなことを思いました。

かつて野蛮とさげすまされてきた先住民だけど、
環境を次々に破壊し、戦争やテロ行為をする国家を野蛮とは言わないのだろうか。
地球が生命体であり心があるとしたら、何と思うだろう。

環境破壊や紛争に直面している今の世界は、
自然と共存し、自然を崇拝して生きてきた先住民の知恵と文化に
学ぶものがたくさんあるんじゃないだろうか。

開会式で先住民たちの踊りを見ながら思いました。

選手入場では、世界には名前も知らない国がたくさんあるんだなぁと。
金沢市くらいの土地で人口3万人だったかの国。
たった選手一人で参加の国も。

地球環境を守るために、人類すべてが幸せに暮らすために、
国や民族のいろんな価値観を認め合い、共存することの大切さを考えさせられます。

オリンピックは、国家の威信をかけての競い合いだけに終わらせないで、
たくさんの国々が集う、意味のあるイベントであってほしい、
そして、これからもオリンピックが4年に一度ちゃんと開催される世界であってほしいと願わずにはいられません。







老人力2

2010年02月09日 | テニス
中高年の皆様、毎日テニスに励んでいらっしゃいますか。


若い頃、「女の子にモテルから…」とラケットを握った方も多いことでしょう。


今では、寄ってくるのはオレオレ詐欺に墓地の勧誘。


髪は抜け、歯は抜け、腰も抜け…
ラケットも年数経つうちにコシが抜けるじゃありませんか。


もうペアをあてにしてはいけません。
(あてになるのは年金だけです)

自分でボールを拾うのです。
取れなくてもいいじゃありませんか。人げんだもの。いえ老人だもの。年だもの。
(わけがわからなくなってきました)

取ろうとする気力、できると信じる力がもたらす奇跡もあるんです。



皆さん、覚えておいででしょうか。

昨年の秋、世界陸上マスターズ、砲丸投げで100才の世界新記録!4メートル7センチ。

オーストラリアのおばあちゃま、100才でございますよ。

息をしているのがやっとの年じゃないですか(失礼)

なんでも100才~104才のクラス唯一の選手で、
ファウルしなければ優勝だったそうですが…


いいんです!出たもん勝ちです!


這ってでも会場に行って、ポトンと落とせば勝ちなんです!(かどうかは、知りませんが…)

這ってでも行くという、気力が大事なんです。


このおばあちゃま、驚くことに74才で陸上を始められたとか。
娘さんが東京オリンピックに出られたそうで、
ご自身の眠れるDNAが、老境の域に入って目覚めたのでございましょう。



日本にもいらっしゃいました!

岩手県に住むおじいちゃま。
100才にして、円盤投げの世界記録保持者。
この方が本格的に陸上を始められたのは98才でございます。

スタートが98才ですよ!信じられません。



わたくし、先日、ダブルスで74才のおじいちゃまとペアを組みました。
相手は50代と40代のコンビ。
40代の速いボールがおじいちゃまのバック側に来て大きく振られたとき、

な、なんと…

ラケットを左手に持ち替えてスパーンと返してしまったのです!


お、お見事


唖然としました。


器用さも老人力になるのだと痛感いたしました。

この方は運動経験なしで、62才でテニスを始められました。


亭主、女房の取っかえはもうできませんが、
いくつになっても、CHANGE!は、できるのございます!


先はないけど、夢はあるのです!
 

もうモテないけど、夢は持てるのです!


そして…


夢をかなえるのは、気力&脱力なのでございます



以上、pinokouji kimimaroでした















脱力ありき

2010年02月07日 | 脱力
「もっと力を抜いて!」
「力み過ぎ!」

テニスのレッスンを受けると、一般によくコーチからかかる言葉。 
きっと言われたことのない人はいないだろう。

でも脱力は、様々なテニス技術の端っこに追いやられている気がする。

今までいろいろなコーチから散々「力を抜いて」と言われたけど、
どうして力を抜くと良いのか。どうやって力を抜けばいいのかを教えてくれるコーチはいなかった。
Sコーチのレッスンを受けるまでは…。

Sコーチの指導を受けて「脱力は技術」だと知った。
そして、まず何よりも「脱力ありき」。
すべてのテニス技術のベースになるもの、というより、脱力ができれば技術は自然に身についてくるものとわかった。


例えば…最近受けたレッスンでの気づき。

ボレー練習のとき、打った後体が開いてしまう人がいた。
前に打つ勢いで身体が持っていかれるのだ。

その時コーチは「股関節を緩めてください」といった。
フォアボレーなら、左股関節。

彼女が股関節を緩めて打ったら…体が開かない。

う~ん、なるほど。

「顔を残して」というコーチはいるけど、
「股関節を緩めて」と聞くのは初めてだ。

股関節がショックアブソーバーの役目を果たしているんだろうと思った。

硬かったらアブソーバーの役目は果たせない。
柔らかいから前への衝撃を吸収するんだな。

思ったら実験したくてしょうがなくなる性分。

家で回転椅子に座って左手を少し前に出し、その手の平を横から娘に思い切り打ってもらう。
左腕ををしっかり固めて(力んで)時と、ユルユルに緩めた時を比べてみると…

固めた時は左腕が持って行かれ回転椅子が回ってしまう。
緩めた時は衝撃を吸収して椅子はちょっと動くだけ。
(面白いのでやってみてください)


脱力はパワーを加えるだけじゃなく、吸収することもできるんだなと。

だから、相手の強力なボールも打ち返すことができるし、怪我もしにくいのだと納得!

初めに脱力ありき。
ただし、軸を保ってこその脱力。

脱力とは重力に体を預けること。

すごくシンプルなことなのに、これが奥深く難しい。
たかが力を抜くだけのことなのに。

テニスの技術に縛られ、打つことに囚われていた身体と心を解放するのは一朝一夕にはいかない。

難しい。