毎日がフォーティラブ

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究極のスピリチュアル・テニスを求めて、精進の旅は続く。

脱力ありき

2010年02月07日 | 脱力
「もっと力を抜いて!」
「力み過ぎ!」

テニスのレッスンを受けると、一般によくコーチからかかる言葉。 
きっと言われたことのない人はいないだろう。

でも脱力は、様々なテニス技術の端っこに追いやられている気がする。

今までいろいろなコーチから散々「力を抜いて」と言われたけど、
どうして力を抜くと良いのか。どうやって力を抜けばいいのかを教えてくれるコーチはいなかった。
Sコーチのレッスンを受けるまでは…。

Sコーチの指導を受けて「脱力は技術」だと知った。
そして、まず何よりも「脱力ありき」。
すべてのテニス技術のベースになるもの、というより、脱力ができれば技術は自然に身についてくるものとわかった。


例えば…最近受けたレッスンでの気づき。

ボレー練習のとき、打った後体が開いてしまう人がいた。
前に打つ勢いで身体が持っていかれるのだ。

その時コーチは「股関節を緩めてください」といった。
フォアボレーなら、左股関節。

彼女が股関節を緩めて打ったら…体が開かない。

う~ん、なるほど。

「顔を残して」というコーチはいるけど、
「股関節を緩めて」と聞くのは初めてだ。

股関節がショックアブソーバーの役目を果たしているんだろうと思った。

硬かったらアブソーバーの役目は果たせない。
柔らかいから前への衝撃を吸収するんだな。

思ったら実験したくてしょうがなくなる性分。

家で回転椅子に座って左手を少し前に出し、その手の平を横から娘に思い切り打ってもらう。
左腕ををしっかり固めて(力んで)時と、ユルユルに緩めた時を比べてみると…

固めた時は左腕が持って行かれ回転椅子が回ってしまう。
緩めた時は衝撃を吸収して椅子はちょっと動くだけ。
(面白いのでやってみてください)


脱力はパワーを加えるだけじゃなく、吸収することもできるんだなと。

だから、相手の強力なボールも打ち返すことができるし、怪我もしにくいのだと納得!

初めに脱力ありき。
ただし、軸を保ってこその脱力。

脱力とは重力に体を預けること。

すごくシンプルなことなのに、これが奥深く難しい。
たかが力を抜くだけのことなのに。

テニスの技術に縛られ、打つことに囚われていた身体と心を解放するのは一朝一夕にはいかない。

難しい。




























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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本当に難しい (hana)
2010-02-08 17:55:57
脱力するのって本当に難しいですね~。

今年に入って、朝の地味練を始め、
手出し球だしで脱力の練習をしてるんですが、
友人から相当に力が入っていると言われます。

自分では力を入れていないつもりなんですがね~~~。

本当に一朝一夕には行きそうにないですが、
こちらのブログを参考に
脱力テニスを目指し頑張ります。
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実感をたくさん (pinoko)
2010-02-09 20:58:23
こんにちは。

私もそうですが、
「ボールは打つもの。打つためには力を入れるもの」という身体の思い込みがあるんですね。

いくら意識して力を抜こうとしても、
ボールが来るとその思い込みが出てしまいます。

練習の中で、脱力して「ボールが行ってしまった」時の感覚を身体に覚えこませながら、
その回数を増やしていくしかないのかなと。
また再現しようとすると、やろうとすることで力んでしまうんですけどね。

脱力テニスは、ホント、奥深く興味がつきない世界です。



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