それにしても、昨日の図書館は大当たりだった
『ノルウェイの森』のDVDと
星野くんのアルバム『STRANGER』を借りることができた。
相変わらず、本も借りまくって読みまくっている。
最近の自分的ヒットは、サリンジャーの『フラニーとズーイ』。
この作品は、村上春樹の翻訳じゃなければ読み終えられなかったと思う。
(そもそも村上春樹の翻訳だから借りたわけで、
そうじゃなければ手にすることもなかったのだろうけど)
彼の翻訳をもってしても、この文章・ストーリーについていくのはなかなか大変だった。
この作品は『フラニー』と『ズーイ』の2つ章からなっていて、
『フラニー』の章は、よくわからないまま読み進めていくと、あっさり終わる。
そして始まる『ズーイ』の章が、のっけから追いかけるのに一苦労で(笑)
何度も見失いそうになりながら(ここで投げ出す読者も多いんじゃないか?)、
正直「え~!? なにが面白いの、これ??」とか思いながら
「でも村上春樹が翻訳したわけだし・・」という勝手な信頼感だけで
なんとか食らいついて読み進めていくのだけれど、
気がつくと物語にどんどん惹きつけられていて、
そうなると(この文体にすっかり慣れてしまうと)
ページをめくるスピードもぐんとアップする。
あとはラストまでいっきに駆け抜ける。
別冊の『村上春樹 特別エッセイ』も面白く、
作品へのさらなる理解を深めてくれる。
ちなみに、エッセイの全編を読める特設サイトがこちら
↓
http://www.shinchosha.co.jp/fz/
あたりまえのことだけど、
この世界にはまだまだ出会っていない『物語』があるのだなぁ~。
そして海外作品を読むたびに
「翻訳」のセンスと能力の重要性をひしひしと思い知らされる。
余談だけど、昔に翻訳された海外の児童文学なんかを読むと、
ひっくり返りそうになるやつあるもんね・・ヒドくて(笑)
まるで中学生がただ訳したようなレベルで、センスもなにもないの。
(『長くつ下のピッピ』の「ニルソン氏」が「ニルンン氏」になってる箇所があるのとかも
どうして修正されないのかなぁ~? 私の目がおかしいの??)
そういう意味でも、村上春樹が翻訳している海外作品は
これからもっと読んでいきたいと思うし、
好きな作家の作品を同じ時代に同じ母国語で読むことができる幸せを
もっと噛み締めて本と触れ合っていきたいなぁ~と思う・・2015春。
昨日は晴れた仙台だったけど、この先しばらくは天気悪そう~
まだ、花見してないぃぃ~けど、日常の風景にある桜こそ美しい。
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