2001年に起こったアメリカのテロ、９１１についてのマイケル・ムーアの映画「華氏９１１」を観ました。
どこまでが真実なのかは知りませんし、当然反論も沢山あったようです。
一部の報道だけを鵜呑みにしていた私は、大変ショックを受けました。
もちろん、この映画だって、すべてを鵜呑みにするわけではありませんが。
事の大小はありますが、多かれ少なかれこのような事は私たちの日常に存在するんだよ、と思いました。
このような映画を観ると、世の中はなんて理不尽なんだといつも思います。
善人が幸せになり、悪人が地獄に堕ちるということではないんです。
その善悪の判断だって、それぞれの自己都合で決まる物なんでしょうから。
そう考えると、世の中が嫌になりヤケを起こす人の気持ちも分からなくもない、と思ってしまいますが、ヤケを起こさずにいられるのは、そんな中でささやかな幸せに気づける気持ちがあるからなのでしょう。
もうすぐクリスマス、そして新しい年がやってきますが、あたたかい部屋で家族とともに笑顔で過ごせる、そんな最低の幸せもない人たちや生き物もいるという事を忘れないでほしいものです。
いつの時代からか社会というものが存在して、そこに上下関係が生まれ、貧富の差が生じ。
以前五木寛之さんがおっしゃってましたが、だからこそ文明というものが生まれた。
たとえば城や寺社仏閣など、今私たちが素晴らしいと思って目にしているものの存在も、それを作ろうとした者とそれを作るために汗や血を流した人々がいたということです。
私が師匠とあがめる方のおひとりがいつもおっしゃっていますが、縄文時代からやり直そう・・というようなことを。
強く同感です。
ただ、今を生きる者のひとりとして、私の行きつくところは、一人一人が小さな灯りを燈せば、世の中は少しでも良くなっていくんじゃないかという希望を持って生きる事です。
自分の事でいっぱいいっぱいですが、自分を大事にしなければ何も始まりませんから。
特に私のような凡人にはそれが最低限の社会貢献なのであります。
今日も東京は良いお天気です。
クリスマスまで一週間を切りましたが、最後の一週間だけでもイルミを少しやってみようかな、なんて思いつきました。
いつもと違うクリスマスにしてみようかなあ、と。
これが例年のイルミです。
よい一日を♪
感謝をこめて
つる姫
