放課後
俺はコソコソ昇降口へ向かう。
そう、奴に見つからない様に移動中である。
よし、残りの関門は下駄箱付近。あと少し。
俺は最新の注意を払い、下駄箱の前へ。
急いで靴に履き変えて、一気に校門へ向う!!
よし! 順調だ。このまま行けばあと少しで学校から出られる。
最後まで気を抜かないように・・・・とその時。
「ア・キ・ト・君、ど・こ・に行くのかな?」
いきなり後ろから声を掛けられた。
「はうっ!」
思いっきりビックリした。
気配がしなかったぞ、今!
バ、バカな。後方にも気を配りここまできたと言うのに。こやつ一体何者?
「いえ、あ、あの、その、えっと、そう!大輔が急用とかで。」
「嘘おっしゃい。大輔はまだ教室にいたわよ。」
スパーン!! いい音が響きわたる。
「ぐはっ。何故スリッパ持ってる?」
どっから出したのか、スリッパで頭を叩かれる。
「持ってると、何かと便利なの。」
「そういうモンか!?」
という俺のツッコミを
「そうです。さあ、さっさと調べに行くわよ。」
とあっさりかわし、ずるずる引きずられながら連行される・・・。
「ちっ。んで、まだ明るいのに幽霊なんてでるのか?」
ふと、疑問に思ってしまった。
普通は幽霊といえば夜がセオリー。
「それがね。沙由ちゃんが言うには、5時頃見たんだって。だから時間なんて関係ないんじゃない?」
「ふ~ん。なんか野次馬大勢居たりしてな。」
「うっ、その可能性ある。沙由ちゃん、手当たり次第に言ってたから。でもまあ、行ってみようよ。」
まだ、ずるずる引きずられている。
食堂経由で中庭に着くと、案の定、野次馬だらけだったりして。
「うげ、すげ~野次馬だな。」
「ほんと、みんな暇なのかな?」
「それは違うだろ。でもこんなに人が居たら、幽霊出てこないんじゃないかな。」
野次馬を見ながら少々呆れ顔で。まあ人の事いえないのだろうが。
「そうね。こんなに居るとは思わなかったわ。」
優那も少々困惑気味のようだ。
「だからね。こら変にね。女の人が薄っすらと居たのよ。もうビックリで。」
御神木の下で沙由が力説しているのが見える。
「どうする。こんなんじゃあ、調べるにも・・・・。」
「そうね。後でまた来た方がよさそうね。いったんショッピングセンターにでも退避しますか。」
そういって俺たちは現場を離れショッピングモールへ。
つづく
俺はコソコソ昇降口へ向かう。
そう、奴に見つからない様に移動中である。
よし、残りの関門は下駄箱付近。あと少し。
俺は最新の注意を払い、下駄箱の前へ。
急いで靴に履き変えて、一気に校門へ向う!!
よし! 順調だ。このまま行けばあと少しで学校から出られる。
最後まで気を抜かないように・・・・とその時。
「ア・キ・ト・君、ど・こ・に行くのかな?」
いきなり後ろから声を掛けられた。
「はうっ!」
思いっきりビックリした。
気配がしなかったぞ、今!
バ、バカな。後方にも気を配りここまできたと言うのに。こやつ一体何者?
「いえ、あ、あの、その、えっと、そう!大輔が急用とかで。」
「嘘おっしゃい。大輔はまだ教室にいたわよ。」
スパーン!! いい音が響きわたる。
「ぐはっ。何故スリッパ持ってる?」
どっから出したのか、スリッパで頭を叩かれる。
「持ってると、何かと便利なの。」
「そういうモンか!?」
という俺のツッコミを
「そうです。さあ、さっさと調べに行くわよ。」
とあっさりかわし、ずるずる引きずられながら連行される・・・。
「ちっ。んで、まだ明るいのに幽霊なんてでるのか?」
ふと、疑問に思ってしまった。
普通は幽霊といえば夜がセオリー。
「それがね。沙由ちゃんが言うには、5時頃見たんだって。だから時間なんて関係ないんじゃない?」
「ふ~ん。なんか野次馬大勢居たりしてな。」
「うっ、その可能性ある。沙由ちゃん、手当たり次第に言ってたから。でもまあ、行ってみようよ。」
まだ、ずるずる引きずられている。
食堂経由で中庭に着くと、案の定、野次馬だらけだったりして。
「うげ、すげ~野次馬だな。」
「ほんと、みんな暇なのかな?」
「それは違うだろ。でもこんなに人が居たら、幽霊出てこないんじゃないかな。」
野次馬を見ながら少々呆れ顔で。まあ人の事いえないのだろうが。
「そうね。こんなに居るとは思わなかったわ。」
優那も少々困惑気味のようだ。
「だからね。こら変にね。女の人が薄っすらと居たのよ。もうビックリで。」
御神木の下で沙由が力説しているのが見える。
「どうする。こんなんじゃあ、調べるにも・・・・。」
「そうね。後でまた来た方がよさそうね。いったんショッピングセンターにでも退避しますか。」
そういって俺たちは現場を離れショッピングモールへ。
つづく