ぴかてんの「あんたそれって…」

ピカチュウ、ガンダム、遊戯王、昔のゲーム、音楽、小説、色んな事に手を出しているぴかてんの日々です

読書 伊坂幸太郎 「マリアビートル」

2024-06-04 15:00:56 | 日記
学生時代から色んな人の本を読んできました。
栗本薫さんから始まって、最初はファンタジーとかSFから始まって色々なジャンルを。
大人になって一時期読むことが少なくなったけど、最近になってまた色々読むようになりました。
ここ十年位は伊坂幸太郎さんの本にはまっていました。

「マリアビートル」

単身赴任をする時に、家から持ってきた一冊。
2018年に舞台化、2022年にブラピが主演で映画化してましたね。

ストーリーは東京駅から出発した新幹線が盛岡駅に着くまでの2時間半くらいの中で行われる人間模様。
伊坂さんの作品らしく、他の小説の登場人物が出てきたりするので、「グラスホッパー」を読んでいたぴかてんとしては、なるほどね、と思う事多く。
ノーマルエンドなので、読み終わった後も清々しい気持ちになれます。

その中で、大人になってから、あぁ、と思えるセリフがあって。
終盤で、還暦を過ぎたお爺さんが、中学生に対して、「この歳まで生きているっていうことがすごい事。お前が病気にも事故にも事件にも巻き込まれずに生きていられる保証はない」っていうような事を突き付けます。

最近、職場に若い子たちが増えて来て、色々指導する機会が増えてきた時に、ふっと上記のシチュエーションを思い出してみたり。

自分が若い子たちに話す内容が、本当に価値のある内容になっているのか、分かりやすい内容になっているのか、そもそも相手に伝わっているのか。
それらプラス、コンプライアンスに抵触していないかも併せて考えつつ。

20年位前はそんなことまで追求せずに仕事として「教える事」を実施していましたが、今は「お年寄りすごい」って言える位の話、場を設定できているのか、思い直す機会になってます。

ということで、読んでお勧めできる本です。
コメント
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