キドカラー

昔、電気屋さんの店先に「キドカラー」と胸に書かれた鳥（多分オウム）のオブジェが置いてありました。
私はまだほんの子供だったので「キドカラー」がどういう意味だかさっぱり分かりませんでしたが、その言葉とこの鳥だけはしっかり記憶に残っていました。ちなみに「ピントくっきりキドカラー」というフレーズもなぜか記憶に焼きついているのでCMも見たことあるんでしょうね。

で、大人になって会社の上司とカメラのフィルムの話をしていた時、フジカラーとかサクラカラー（現コニカカラー）などが話題に上りました。その時、ふと私の記憶の端っこにひっかかった事を言ってみました。

私　「そういえばキドカラーってのもありましたよね。」
上司「あほかお前。それテレビやんけ！」

そうなんです。その時初めて分かったのですがキドカラーってTVだったんです。

調べてみると、当時、日立が研究に研究を重ね満を持して世に送り込んだ最新型TV、それがキドカラーの正体でした。
ちなみに、先の鳥はポンパ君というそうです。昔のテレビはスイッチを入れてから映るまでに随分時間がかかってましたが、キドカラーは「ポン」とつけて「パッ」と映るのでそこから名づけられたという説と「ポンパドール」とう鳥からとったという説があるらしいです。
多分両方でしょうねー。
ところで、昔のTVって「只」←こんな感じで足が付いてましたよね～