「人生フルーツ」に感激

人生はだんだん美しくなる。先日、佐川町の桜座で、「人生フルーツ」というドキュメンタリー映画を見た。
９０歳の建築家と８７歳の奥さんの風と雑木林と夫婦の物語である。外国人の師の家を参考にして一軒の平屋を建て、敷地に雑木林と畑を育てて５０年。この間、ふたりは、コツコツ、ていねいに、ときを育んできた。四季折々、７０種の野菜と５０種の果実が奥さんの手で美味しいご馳走にかわる。長年連れ添った夫婦は、お互いに細やかな気遣いをしながら、前向きな姿勢で、地道に楽しく暮らしている。この建築家は、昼寝をしたまま二度と目を覚ますことはなかった。その姿やその後の奥さんの１人暮らしの様子までも記録した感動の実話である。
この映画のパンフレットの表紙に、庭先で撮った夫婦の写真が載っていた。文章にすれば大量のページになるだろう物語がこの写真１枚が物語っている素晴らしい写真である。
生き方は、人それぞれだが、コツコツ、ていねいに生きることに喜びと楽しさを感じる人でありたい。



フジX-T10　XF18-55mm