仕事先のM氏から週末の競馬にお誘いを受けた。
競馬好きな私が来るというので関係者のつてを頼ったところ、知合いからセランゴール競馬場の調教師さんを紹介してくれたとか。
VIPルームにご招待とのことで、フォーマルな格好で来るようにとのお達し。
室内はエアコンが効いているにしても、スーツにタイでは暑いなあとボヤいたところ、ではバテックでお越しくださいとのこと。
「バテック」とは、ご存知の方も多いだろうが、マレーシアやインドネシアの正式なフォーマルウェアー。 まあ「長袖シャツ」。
当地で開催されたAPECやサミットで、各国首脳がお揃いの派手な模様入りのバテックを着て記念撮影しているのをご記憶だろうか。あれのこと。
早速、デパートへ買出しに。
シルクの良いものだと高いので化繊の安物で間に合わせました。
お値段は3千円程度です。
『よし! 最低でもバテック代は取り返すぞ!』(セコッ)
***********************
こちらの競馬は週末の午後1時過ぎごろからスタートです。
30分間隔で1日8レースから9レース。
その合間に、香港競馬やシンガポール競馬のライブ中継が入ります。
この日は香港は沙田競馬が同時開催されていました。
もちろん、この馬券も発売されます。
でも、オッズや配当はマレーシアでの売り上げに基づく独自のもので、画面に映る香港のオッズとは微妙に違うところがご愛嬌。
香港では3番の馬が1番人気なのに、マレーシアでは5番が1番人気なんてこともありました。
詳しいことは分かりませんが、もしかするとこれは他人のフンドシで勝手に相撲を取っているんじゃないのかなあ・・・。
馬券の種類は、単・複のほかに馬連・ワイド・3連単・4連単があるようです。
あるようですと言うのは、そのほかに馬単や3連複もあると説明されたのですが、これらの配当が掲示板はおろか、場内TV画面にもどこにも表示されないので・・・。よく分かりません。
なお、オッズは単・複しか発表されません。
従って馬連とかの他の馬券の配当は、当ってからのお楽しみです。(一昔前は日本もそうでしたな。オールドファンには懐かしいでしょ・笑)
************************
さて、当日はクアラルンプール郊外にあるロイヤル・セランゴール競馬場に赴きました。
立派なスタンド入り口でご招待して下さった調教師さんご一行と落ち合い、一緒にVIPルームへ移動します。
調教師さんはMr.Luke Danisというマレー系の方です。
元ジョッキーで、20数年前にJRAの招きで来日してレースに乗ったことがあるとのこと。
そういえば、当時はアジア各国の騎手招待レースというのがありましたな。
現在のWSJSの前身に当るもので、インドやフィリピンや韓国の騎手と当時のJRAのトップジョッキーが対戦した記憶があります。
と言うことは、Danis師はマレーシアのトップジョッキーだったのでしょう。
彼の口から「Shibata」「Okabe」などの名前が聞かれました。(特にShibataとは仲良しになったようで、京都の街をずいぶん飲み歩いたようです)
そんなこともあってか、師は大の日本びいきのようで初対面の私を歓待してくださり、マレーシア競馬の理事長にまで引き合わせてくれました。
(後で聞いたら、同行のM氏が私のことを日本で30頭ほど馬を持っている馬主と紹介したらしい。そういうことだったのかあ)
センスの良いユニークな名刺ですね。
*************************
中国系の理事長は、これまた気さくな方で、今ちょうど日本人ジョッキーが乗りに来ているよとの話。
オンドーとかアンドーとか言う姓だと言うので、『まさかアンカツかアンミツが来ているわけないよなあ』と名を聞くと「H.Ando」でカナダから乗りに来ているとのこと。
これから第1Rに乗るが会うかと言うので、会いにいくことに。
ジョッキールームから出てきたのは、初めて見る「安藤裕」騎手でした。
ヒョロっとした、ちょっと武豊風の背丈のある細身な風情の、笑顔の絶えない感じの良い20代半ばの若者です。
聞くと、うちのすぐ近所の出身で、現在はカナダをベースに乗っているとのこと。
マレーシアにはちょっと前に来たばかりとかで乗り数は少なく、この日も第1Rに乗るはずだったジョッキーがシンガポールからの便が遅れて乗れないので、急遽乗り替わりになったそうな。
いや~。鞭一本で世界を股にかけて飛び回っているんだ。今の若者は凄いなあ。
レース直前だったので話はそこそこに、『ガンバッテね。応援するよ』と握手して別れました。
**************************
部屋へ戻ると、さて第1Rの出走馬が入場してきます。
安藤くんの馬はパッとしませんが、悪くもなさそうなので応援馬券を買おうかなと見ていましたら、師が寄ってきて「この馬がいいよ」と他の馬を薦めます。
『安藤の馬はどうですかね』
「残念ながら、ノーチャンスでしょうなあ」
師の指摘どおり、新聞?(と言うかこちらも香港などと同じようなレーシングブックですが)を見ても過去の5戦が酷い成績です。
2桁続きな上に着差が1200mで17馬身とかで、レースも後方のままばかりです。
当然人気は全くありません。
複勝でもと思いましたが、まあ初っ端のレースでもあり見物することにしました。
はい。もうお分かりですね。(笑)
そうです。
安藤くん。やってくれちゃいました。
これまで後方のままだった馬が逃げの手に出ます。
直線に入っても逃げ粘り、ゴール寸前で2頭に交わされましたが、堂々の3着でゴールイン。
複勝は18倍。3連単は10万馬券でした。
師:いや~。Andoは巧いねえ。
ペ:(早く言えよ。)
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この日、午前中にPAT投票した愛馬のマイネルアンサーが、13番人気の人気薄ながらハナ差で4着。
トラタヌ話ですけど、もし3着だったら1000円買ってた3連複のオッズは1130倍だったので113万円の配当ですた。
そんなことで嫌~な予兆を引きずりながらのマレーシア競馬、前途多難を思わせるスタートです・・・。
(to be continued.)
若干馬場の幅が小さいだけで規模は府中競馬場とほぼ同じ。外回りの直線は550mあります。
競馬好きな私が来るというので関係者のつてを頼ったところ、知合いからセランゴール競馬場の調教師さんを紹介してくれたとか。
VIPルームにご招待とのことで、フォーマルな格好で来るようにとのお達し。
室内はエアコンが効いているにしても、スーツにタイでは暑いなあとボヤいたところ、ではバテックでお越しくださいとのこと。
「バテック」とは、ご存知の方も多いだろうが、マレーシアやインドネシアの正式なフォーマルウェアー。 まあ「長袖シャツ」。
当地で開催されたAPECやサミットで、各国首脳がお揃いの派手な模様入りのバテックを着て記念撮影しているのをご記憶だろうか。あれのこと。
早速、デパートへ買出しに。
シルクの良いものだと高いので化繊の安物で間に合わせました。
お値段は3千円程度です。
『よし! 最低でもバテック代は取り返すぞ!』(セコッ)
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こちらの競馬は週末の午後1時過ぎごろからスタートです。
30分間隔で1日8レースから9レース。
その合間に、香港競馬やシンガポール競馬のライブ中継が入ります。
この日は香港は沙田競馬が同時開催されていました。
もちろん、この馬券も発売されます。
でも、オッズや配当はマレーシアでの売り上げに基づく独自のもので、画面に映る香港のオッズとは微妙に違うところがご愛嬌。
香港では3番の馬が1番人気なのに、マレーシアでは5番が1番人気なんてこともありました。
詳しいことは分かりませんが、もしかするとこれは他人のフンドシで勝手に相撲を取っているんじゃないのかなあ・・・。
馬券の種類は、単・複のほかに馬連・ワイド・3連単・4連単があるようです。
あるようですと言うのは、そのほかに馬単や3連複もあると説明されたのですが、これらの配当が掲示板はおろか、場内TV画面にもどこにも表示されないので・・・。よく分かりません。
なお、オッズは単・複しか発表されません。
従って馬連とかの他の馬券の配当は、当ってからのお楽しみです。(一昔前は日本もそうでしたな。オールドファンには懐かしいでしょ・笑)
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さて、当日はクアラルンプール郊外にあるロイヤル・セランゴール競馬場に赴きました。
立派なスタンド入り口でご招待して下さった調教師さんご一行と落ち合い、一緒にVIPルームへ移動します。
調教師さんはMr.Luke Danisというマレー系の方です。
元ジョッキーで、20数年前にJRAの招きで来日してレースに乗ったことがあるとのこと。
そういえば、当時はアジア各国の騎手招待レースというのがありましたな。
現在のWSJSの前身に当るもので、インドやフィリピンや韓国の騎手と当時のJRAのトップジョッキーが対戦した記憶があります。
と言うことは、Danis師はマレーシアのトップジョッキーだったのでしょう。
彼の口から「Shibata」「Okabe」などの名前が聞かれました。(特にShibataとは仲良しになったようで、京都の街をずいぶん飲み歩いたようです)
そんなこともあってか、師は大の日本びいきのようで初対面の私を歓待してくださり、マレーシア競馬の理事長にまで引き合わせてくれました。
(後で聞いたら、同行のM氏が私のことを日本で30頭ほど馬を持っている馬主と紹介したらしい。そういうことだったのかあ)
センスの良いユニークな名刺ですね。
*************************
中国系の理事長は、これまた気さくな方で、今ちょうど日本人ジョッキーが乗りに来ているよとの話。
オンドーとかアンドーとか言う姓だと言うので、『まさかアンカツかアンミツが来ているわけないよなあ』と名を聞くと「H.Ando」でカナダから乗りに来ているとのこと。
これから第1Rに乗るが会うかと言うので、会いにいくことに。
ジョッキールームから出てきたのは、初めて見る「安藤裕」騎手でした。
ヒョロっとした、ちょっと武豊風の背丈のある細身な風情の、笑顔の絶えない感じの良い20代半ばの若者です。
聞くと、うちのすぐ近所の出身で、現在はカナダをベースに乗っているとのこと。
マレーシアにはちょっと前に来たばかりとかで乗り数は少なく、この日も第1Rに乗るはずだったジョッキーがシンガポールからの便が遅れて乗れないので、急遽乗り替わりになったそうな。
いや~。鞭一本で世界を股にかけて飛び回っているんだ。今の若者は凄いなあ。
レース直前だったので話はそこそこに、『ガンバッテね。応援するよ』と握手して別れました。
**************************
部屋へ戻ると、さて第1Rの出走馬が入場してきます。
安藤くんの馬はパッとしませんが、悪くもなさそうなので応援馬券を買おうかなと見ていましたら、師が寄ってきて「この馬がいいよ」と他の馬を薦めます。
『安藤の馬はどうですかね』
「残念ながら、ノーチャンスでしょうなあ」
師の指摘どおり、新聞?(と言うかこちらも香港などと同じようなレーシングブックですが)を見ても過去の5戦が酷い成績です。
2桁続きな上に着差が1200mで17馬身とかで、レースも後方のままばかりです。
当然人気は全くありません。
複勝でもと思いましたが、まあ初っ端のレースでもあり見物することにしました。
はい。もうお分かりですね。(笑)
そうです。
安藤くん。やってくれちゃいました。
これまで後方のままだった馬が逃げの手に出ます。
直線に入っても逃げ粘り、ゴール寸前で2頭に交わされましたが、堂々の3着でゴールイン。
複勝は18倍。3連単は10万馬券でした。
師:いや~。Andoは巧いねえ。
ペ:(早く言えよ。)
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この日、午前中にPAT投票した愛馬のマイネルアンサーが、13番人気の人気薄ながらハナ差で4着。
トラタヌ話ですけど、もし3着だったら1000円買ってた3連複のオッズは1130倍だったので113万円の配当ですた。
そんなことで嫌~な予兆を引きずりながらのマレーシア競馬、前途多難を思わせるスタートです・・・。
(to be continued.)
若干馬場の幅が小さいだけで規模は府中競馬場とほぼ同じ。外回りの直線は550mあります。
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