大塚実の取材日記

記事で書ききれなかったことなどを補足していこうと思ってます

ツクモ、これはダメかも…

2009年04月17日 23時13分59秒 | PC関連
九十九電機がヤマダ電機に吸収されてから1カ月。これまでのところ、あまりいい話は聞こえてこない。

(その1)ポイントという仕組み
量販店らしく、ポイント還元率が大きい商品も増えたが(従来は1%程度だった)、秋葉原のPCパーツショップで、利用者に受け入れられるか疑問。ポイントが付くといっても、その分、価格だけ見れば他店よりも高くなるわけで、いろんな店をまわって比較検討するのが普通の秋葉原では、デメリットの方が大きい。ポイントというのは、囲い込みがしやすい郊外型の店舗でこそ有効なシステムだろう。

(その2)品揃えに問題
以前は現場の裁量で商品を発注していたが、その権限がなくなり(希望は出せるそうだが)、商品が「送られてくるだけ」になったそうだ。そのため、「なんでこの商品がこんなに来るんだ」とか「なんでこの商品がないんだ」という事態が頻発しているとか。品揃えが悪いと、目の肥えたユーザーは来なくなる。それにこんなやり方では、現場のモチベーションが下がる。店員の流出もあるだろう。

(その3)踏み絵か?
これはひどい。会長が書いた『ヤマダ電機の礎』(非売品)なる本が配られ、読書感想文を書かされたとか。こう言っては何だが、やり方に品がなさ過ぎる。ヤマダ電機の経営哲学を教えたいのであれば、社員を集めて訓示すれば済むはず。右も左も分からない新入社員にならまだしも、九十九電機のベテラン社員には屈辱以外の何ものでもない。もっと感情に対する配慮が欲しい。

以前も書いたように、私は個人的に、九十九電機には思い入れがある。それだけに、盛り返せそうにない今のやり方は残念でならない。なんとか再生して欲しいと思っているのだが。


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