大塚実の取材日記

記事で書ききれなかったことなどを補足していこうと思ってます

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【報告】石巻で災害ボランティアをしてきた(活動編)

2011年04月12日 15時52分26秒 | 社会
(準備編より続く)

では実際にボランティアは現地でどのような活動をするのか。以下、私のケースを紹介するが、派遣先によっていろいろ変わってくると思うので、これはあくまで一例であると考えて欲しい。

(※ただし派遣時からすでに2週間近くが経過しているので、状況がそれからいろいろと変わっている可能性があります。常に最新の情報を収集するようにしてください)

○初日(3/30)

早朝、夜行バスでJR仙台駅に到着。東口からボランティア用のシャトルバスが出ているので、これを利用して石巻へ移動した(※このバスの運行は1週間程度とのことだったので、現在でも運行しているかどうかは未確認)。

東北福祉大学のサークル「まごのてくらぶ」がバスの運営をサポートしていた。


石巻の災害ボランティアセンター(VC)は、石巻専修大学(宮城県石巻市南境新水戸1番地)に設置されている。到着したらまず受付でボランティアの登録をするのだが、このバスの場合は一括して手続きをしてくれるので、個別に登録する必要はなかった。

VCに到着。仙台からは1時間半くらいかかった。


VCには被災した住民の方からの依頼が集まっており、それが個別の「ニーズ票」にまとめられている。このニーズ票をもとに、ボランティアはグループに分けられて、それぞれのお宅に派遣される。派遣先の規模にもよるが、一般の住宅であれば1件あたり5人くらいのグループになることが多い。

私はこの日、男子高校生2名、女子大生+奥さんと一緒のグループになった。ニーズ票を受け取り、作業の内容を確認。倉庫から必要な機材(バケツ、スコップ、一輪車、土嚢袋など)を借りてきて、VCが手配したマイクロバスに乗り込んで派遣先(市内の飲食店だった)に向かう。

市内はこんな状態。壁の跡から、2mほどの津波に襲われたようだった。


最初のグループ分けの際、まずリーダーを決めておくのだが、現地でリーダーは依頼者に作業内容を確認して、メンバーに指示を出したりする。今回は津波によるヘドロを屋外に出す作業だったのだが、念のため、津波警報が出たときの避難経路も確認しておいた。

大体の場合、私は最年長で経験者でもあるのでリーダーになることが多いのだが、気をつけていることがいくつかある。ボランティアはとにかく安全が第一なので、危険なことはさせないこと。疲れるとケガをしやすいので、無理をしないようメンバーに気を配ること。忙しくても、1時間に5分~10分程度は休憩を取ること。それになによりも、たまには冗談も交えて明るい雰囲気を心がけている。

あといつも伝えるのは、依頼者とのコミュニケーションの重要性。ボランティアに行くとつい作業を第一に考えがちだが、「会話」というのもボランティアの重要な役割だ。特に一人暮らしのお年寄りなどは心細くなっているので、話を聞くだけでも安心してもらえる。誰か声をかけられたら、作業中でも積極的に話し相手になって、その分の作業は他のメンバーがカバーするようにして欲しい。

心得についてはこちらも参照。




この日は11時くらいから作業を開始して、ひたすら庭や屋内のヘドロの掻き出し。ヘドロの中から何か見つかったら、大切なものであるかもしれないので(特に写真など)、勝手に判断せずに1つ1つ住民の方に確認する。体力的には私なんぞよりも男子高校生の方が戦力になるので、疲れる作業は彼らにかなり頑張ってもらった。みんな仙台の人たちなので、自分たちも大なり小なり被災者であるはずなのに、全く頭が下がる。

せっせとヘドロを外に出す。ヘドロは意外と重い。


16時に撤収。迎えのバスでVCに戻る。VCに戻ったら、リーダーは報告書を作成。翌日以降の継続作業が必要かどうかなどを記入して、この日の作業は終了となる。私は現地泊だったのでこのまま残ったが、ほかのボランティアはバスで仙台へ戻った。

○2日目(3/31)

この日は、VCからバスで30分ほど移動。北上川の河口に近い地区に派遣された。作業内容は昨日と同様で、住宅のヘドロの掻き出しが中心。このあたりは腰くらいまでの浸水があったようだ。

唖然とするような風景が続いていた…。


屋内の畳はすでに全部剥がされていて、床のドロや家財などを外に運び出す。私の家にもあるのと同じ絵本がドロまみれになっていたりして悲しい。思い出の品もたくさんあるだろうに、みんな津波が飲み込んでしまった。同じ親としてなんともやるせない。私は過去、新潟の2回の震災でボランティアをしているのだが、水害は震災とはまた違う印象を受けた。気力も削がれるというか。見つかったものを捨ててもいいのか奥さんに1つ1つ確認するのだが、まだ洗えば使えそうなものでも「捨ててください…」と言われることが多かった。

水害のボランティアでは手袋がこんな状態に。


この日の作業は、東北学院大学の男子学生2人と先生と一緒のグループだった。今回の2日間のボランティアでは、ちょうど春休みの期間だったということもあるだろうが、ほかにも学生達の姿が目立った。みんな真面目で頼もしい。この日の作業も学生2人が頑張ってくれて、すごく助かった。

今回は2日間だけの活動だったので、これで仙台に撤収。夜行バスの出発までにはまだ時間があったのでどこかで夕食でも…と思ったのだが、仙台に着いたのが20時くらいで、駅付近の飲食店はちょうどみんな閉店してしまった。夕食にありつくまでに1時間くらいウロウロ彷徨うことになった。

JR仙台駅の周囲の飲食店はみんな短縮営業中だった(現在の状況は不明)。

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