ちょっと田舎っぽい日々

ちょっと田舎っぽい事を気楽にゆるくやってます
山行のダンナさん、長男、次男、4人家族の日記です
吉野の黒滝村生活です

20年前に来た村

2015-06-24 10:00:07 | 日記
大体の田舎の問題って雇用じゃないでしょうか?
この村でも大口は役場です。
後はデイサービスセンターです。

ダンナさんは森林組合に勤めています。
最近、若い子が一緒に働いてくれてます。
9人の作業班で急に大所帯になってきました
私達がこの村に来たのは20年前です。
まだそこそこ若い人もたくさんいました。
森林組合で作業班を作って2年目で、同じIターンの先輩が2人です。
もちろん初めは鎌で草を刈るだけの仕事をして、バネ指になりながらがんばっていました。
間伐(植林の間引き)で木を切らせてもらえるまでなかかな時間がかかった気がします。
街から来た奴に山行が務まるか、的な感じもあったと思います。
後にも先にもダンナさんのお仕事に私が付いて行ったのは20年前の1回きりです。
その日は一人でお仕事に行くと言うので付いて行ってみました。
作業をする場所まで車で15分。モノレール(ダンナさん達が設置!めっちゃコワイ!)で20分。山道を徒歩20分。私はヘトヘトです。
夏の暑い日でした。
吉野はまっすぐに行儀良く並んだ杉の植林地が普通にそこら中です。
そこは山の尾根沿いの一画にボウボウの雑草が生い茂っていました。
「ここの草を刈るねん。」と、息も穏やかなダンナさんが言いました。
よく見ると雑草の合間にまだ膝位の杉の苗が植わっていました。
その苗を慎重に避けながら鎌をダンナさんは振り始めました。
日を遮る物も無く、足場も悪い。
重労働だ。
サラリーマンだった人だとは思えない。
今では日に焼けて逞しく、市に出す木もチェーンソウで切ってる、立派な山行さんです
若い子達が、あの頃のダンナさんの様に不安と希望に満ちながら体力振り絞ってがんばってるんだなぁ、と思ってたら、
「高学歴で頭エエし、結構アスリート並みの体力あるし、度胸もあるで~」やって。
(笑)おせっかいおばちゃんの思い過ごしやったみたいです
未来は解らない。
息子達の歳の時、まさか奈良の山に暮らしてるなんて思わなかった。
そしてそれがこんな穏やかで気持ちいいとは・・・
レタスを積みながら20年前の自分を思う。

「林を3つも抜けたのにまだ民家が見当たらない!こんな所に私は住むの?」と、初めてこの村に来る道中の車の中で思いました。
海よ~山よ~我ら~が頼り~、俺たちゃ~街には~住めないからに~
すっかり住み着いています

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