Sweet pea

何気ない日々・・・だけど毎日が発見
そんな日々の出来事をゆるゆると

祖母の命日

2013-06-23 | family

昨日は母方の祖母の命日だった

 

お墓は母の実家の前にあるお寺にあるのに

数えるほどしか行ったことがない

 

お墓に行かなくても、仏壇に手を合わせなくても

51年も前に亡くなった祖母のことを忘れたことはない

 

祖母にとって私は10人目の孫だった

けれども生まれたときからず~っと世話をしたのはたぶん私だけ

だから一番可愛がってくれた

忙しかった母にかわっていつも遊んでくれた

 

当時祖母の家(私の実家から50メートルほどしか離れてないが・・・)の周りには

お菓子屋さん、果物屋さんがあって

いつも何かしら買って食べさせてくれた

 

祖母の部屋では座敷机を裏向けてそれを家に見立てて

人形を並べて遊ぶ

それがお決まりだった

並べる人形は七福神(笑)

 

祖母が亡くなったあと、その七福神はどうなったのか覚えていないが

こちらは私が形見にもらった

小汚い箱に入ったもの

この袋の中には親指の半分くらいの大きさの七福神

そして祖母手作りの数珠

今の私の中指にピッタリのサイズ

 

タンスの奥にしまいこんでいるこれらを

時々出しては楽しかった祖母との時間に

タイムスリップする

 

きれいな祖母だった

少しでも祖母に似たところがあればよかったのに・・・

残念ながら可愛がってもらったわりにはそのDNAを受け継ぐことはなかった

 

亡くなった日の朝

「お別れしておいで」

と言われて、学校に行く前に顔を見に行った

長患いではなかったからやつれもせずきれいなままのおだやかな顔だった

私をを無条件で愛してくれた人とのはじめての別れだった

 

今自分が孫をさずかって、どれほど愛しく可愛いものかを実感して

あの頃祖母が私に向けていた優しい目を

あらためて思いだした

 

いつか私が祖母のいる世界に行った時

おばあさんになった私をちゃんと見つけてくれるだろうか?


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もう51年に (ko-chanママ)
2013-06-23 06:48:09
なんとなく覚えてる。

たぶん、真っ白な髪で、とってもきれいなおばあちゃんだったよね。
よく考えたら、あの頃は、私たちと同じくらいのお年だった?
もっと、もっとおばあちゃんだった気がするけれど・・・

孫は特別かわいいって言うけれど、かずちゃんさんは、本当におばあちゃんっ子だったから、とってもかわいい存在だったのでしょうね。

こんなに小さな七福神が
ちっちゃいけれど、おなかの大きな布袋さん、紅一点の弁財天・・・・、わかるね。

そして、とっても細かい手仕事のお数珠も。
大切な形見の品ですね。
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Unknown (くーねる)
2013-06-23 07:16:52
いい話しですね。
無条件に愛するって存在。そして愛された記憶。
そんな事が 人の人生に たくさんあればあるほど 優しい人を作り出すのかもしれないですね。

小さな七福神 いいですね。
小さなサイズで 場所をとらないしね。
かずちゃんさんの 優しさは こんなところから きてるのですね。
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ko-chanママさんへ (かずちゃん)
2013-06-23 08:28:20
コメントありがとございます。
83歳で亡くなったから、ko-chanママさんの記憶に残る祖母はもう80歳を超えていたと思います。
いつもしゃんと着物をきてましたね。
洋服を着るのは真夏だけ・・・
私たちには絶対できないことだな~

小さい頃は昼間はほとんどおばあちゃんと過ごしていたような気がします

やっぱり世話をした子は可愛いのよねきっと(笑)

この七福神はお守りのようなものです。
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くーねるさんへ (かずちゃん)
2013-06-23 08:31:10
コメントありがとうございます。
だれでもこういう存在の人が家族以外にもいると幸せですよね。

私は祖母とMちゃんがいたから倍幸せかもしれません。

この七福神は最後まで処分の対象にはならないものですね(笑)
小さすぎてまぎれることはあるかも・・・
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Unknown (いもねー)
2013-06-23 14:06:55
良質のエッセイを読ませていただき、ありがとうございます。
わたしも祖母にかわいがってもらったので、色々と思い出してしまいました。

びっくりするくらい小さな七福神ですね。
身につけられるお守りではないけど、かずちゃんを守ってくれているのかも。

わたしは、祖母の形見のかまぼこ型の金の指輪を2つの指輪に加工して、妹と1つずつ もらいました。
でも、形に残っている指輪よりも、病の床から祖母がくれた結婚祝いの言葉、「いい家庭を作りなさいよ」というシンプルな言葉が一番の形見のような気がしています。
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Unknown (むーちゃん)
2013-06-23 18:14:26
いいお話ですね。
私のおばあちゃんは本当に厳しい人だったから
お人形遊びなんてしたことがないから
なんだかうらやましいお話です。
かずちゃんさんの土台となる部分をおばあさまはしっかりと作ってくださったんですね。

机を裏返しておうちに見立てるのは私もやっていましたよ~。
座布団を上からかぶせて屋根にしてました。笑
並べるお人形が七福神っていうのもまた渋いな~笑

向こうの世界に行っておばあさまと再会する時は
きっと幼いころのかずちゃんさんに戻っているんじゃないかなー。
その時は何十年ぶりかのお人形遊びに興じてくださいませ。

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Unknown (momsan)
2013-06-23 22:23:56
こんばんは^^

とっても、いいお話です。
今、かずちゃんさんがとても優しい目で姫ちゃんをみつめるように、おばあ様もかずちゃんさんを愛して可愛がってくださったのですね。

無条件の愛、私も孫を授かって実感しています。

とてもかわいい七福神ですね^^
かずちゃんさんを守ってくれている七福神って感じですね。





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いもねーさんへ (かずちゃん)
2013-06-23 22:44:47
コメントありがとうございます。
お返事遅くなってごめんなさい。

良質のエッセイ?
めちゃうれしいことを言ってくださってありがとうございます。

いもねーさんは結婚祝いの言葉をもらえてとっても幸せですね。
大きくなるまで存命だったことも・・・
誰かのたった一言が一生の宝物になる。

私もそんな言葉を口にしてみたいです。

口を開けば文句ばっかり言ってるようではダメですね(笑)
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むーちゃんさんへ (かずちゃん)
2013-06-23 22:53:37
コメントありがとうございます。
むーちゃんさんのおばあちゃんはきびしかったんですね。
私は母方の祖母しか知りません。
私にとっては優しいだけの祖母でしたが、同居していた伯母や従姉たちにとってはまたちがう面をもっていたと思います。

机の裏返しされてたんですね(笑)
裏に桟のようなものがあって、ちょうどそれで部屋割ができました。
なんでも遊び道具になった時代でしたね。

会うときは私が幼いころにもどればいいのね
がってんだ~い
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momsanさんへ (かずちゃん)
2013-06-23 22:56:52
コメントありがとうございます。
孫って本当に可愛いですよね。

いつか孫が私くらいの年になったときこんな風に思い出してくれるかしら?

これを見たら思い出すって条件反射をねらえるものをプレゼントしておかなきゃ(笑)
って、そういう問題ではないわね
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