・WindowsMeの時代に発売されたデスクトップPCが自宅の物置スペースから出てきた。64MBから256MBにメモリを増設し、OSをWindows2000に入れ替えて使っていたもので、それ後、XPを入れたもののCPUのスペックも低いので、Windows2000の時より使いづらく、しまいこんでいたものです。
・これを自宅LAN内で使用するファイルの置き場に使用しようと思い立った。FTPサーバーでもいいが、手軽に使うにはSamba(Windows互換のファイル共有)サーバーにしたほうがいいと思われたので、その方針で作業を進めた。
・BIOSや搭載されたパーツ(CPUやチップセット)の制約でVineLinuxの場合、すでにサポート切れの4.2しか入らないとわかった。6.2(32bit版)ではインストーラそのものが立ち上がらない。家庭内のLANの中で使用するだけなので、最終的にはルーターのファイヤーウォール設定でローカルの通信のみがこのマシンに流れるようにしようと思う。
・一応、最初はキーボード・マウスやモニターを装着して、グラフィカルモードで起動するワークステーション(デスクトップ)としてVineLinux4.2をインストール。その後、SMBサーバーとしての機能とキーボード・マウス・モニターを取り外した後、他のPCからのリモート操作を行うためのSSHを使えるように設定した。IPアドレスも固定した。WEBサーバーやFTPサーバーといった機能はあえて組み込まなかった。そのため開いているポートは最小限で安全性は高いはず。
・SMBサーバーを有効にしたが、他のPCから全くアクセスできない。Windowsのネットワークからこのサーバーのコンピュータ名は見えるが、作成したはずの共有フォルダに全くアクセスできない。もちろんフォルダのアクセス権はnobody(Windowsではeveryone)で読み書き可能にしている。
・VineLinux6.2をインストールしたノートPCでは実際にSambaをつかって他のWindowsPCからこのノートにある共有フォルダにアクセスできている。同じ操作で設定しているので、何が違うのかわからない。細かい部分の見直しを開始。
・Sambaの設定ファイルは、VineLinuxでは /etc/samba/smb.confということになりますが、今回Sambaサーバーにしようとしているマシーンのそれと以前から使っているノートのそれの内容がかなり違っているのに気づき、Viクローン(テキストエディタ)を使ってノートのsmb.confの内容をコピーして、Sambaがうまく動かないサーバーの方のsmb.confに上書きで貼りつけ、サーバーで実現したい内容、共有フォルダ名などが違うので、若干の修正を加えた。
・その後、サーバーのsambaをリブートすると、見事にファイル共有ができるようになった。XPで共有フォルダをつくり運用していた時よりも転送速度や安定性が増したような気がする。VineLinuxは他のLinuxディストリビューションよりも軽いというのが効いているようです。
・この古いマシンにはダイヤルアップのためのモデムもついており、時間的に余裕が出来れば、家庭用のFAXサーバー(ペーパーレス化が可能)とSambaサーバーの二本立てで運用してみたいと思っています。
※デスクトップPCの場合、キーボードやマウスを取り外して起動しようとすると、BIOSがエラーを検出。OS(システム)を起動する前に停止する場合があります。この場合ハードディスクが止まっているので、電源ボタンを軽く押すだけで、電源が切れます。マウスやキーボードが繋がっていないというエラーを無視する設定をBIOSに入れてから、モニターやキーボード・マウスを取り外すようにします。