音曲亭ぱつら

ジャズプレイヤー金子雄生の音曲話と与太郎的日常生活におけるその傾向と対策に関する一考察

ウェルチ ミュート⁉︎

2024年05月06日 | 楽器 etc.
最近

トランペット吹き界隈で

ホームミュートなるものが話題になってる。

管楽器奏者に於ける日頃の練習場所は切実な問題であって

なかなか自宅でオープンで思い切り吹けるという

恵まれた環境をお持ちの方はそう多くないのではないか。

ぱつらも若い頃は押入れに入って布団を頭から被ってロングトーン

なんてよくやったもんでございます。

夏なんか最悪でね。


最近では

プラクティスミュートという、ずいぶん音を抑えられるミュートがいろいろ売られていて

ラッパ吹きが「あれがいいこれがいい」とやっておりますな。

そこで話の始めに出てきたホームミュートというのが出たらしいんです

この商品をネットでCMしてる動画を観ますと

昔、ぱつらがスポンジ詰めたバケツにベルを差し込んでからまたスポンジを被せて、、

なんていう発想そのもので笑ってしまった。

ただ見た目はプラスチック製の黒い筒で中には収音材が敷き詰めてあってかっこいい。

製品化するとこんなにカッコいいのねw


もうひとつ、それよりは前から話題で

実際に試したこともあるokura ミュート

こちらはワウワウミュートのカタチをしていて

中心の芯の部品の脱着で息の通りが変えられるようになっていて吹奏感がよろしい。

コレを見てぱつらは考えた。

「作ってみるか」

以前から500mlペットボトルでは作ってあって

小さいから重宝してたのだが

オクラミュートのサイズで作ればもっといい吹奏感になるのでは?と

ぱつらの発想は常に安直である。

そこで2Lのペットボトルを探すが

最近の2Lのペットボトルの形状は

四角いのだ。

ま、出来なくはないだろうけど

スーパーを歩いてウェルチというお高めなジュースが円錐形のボトルだったのでそれをチョイス。

中身を違う容器に入れ替えてさっそく製作。

上と底を合わせて形にして

音の響きや音程などを整えるために真ん中にストローを通す






長さ調整。

10分後完成。

いちおうね。

結果は。。

今のところ前から使ってる小さいほうに軍配。吹きやすさでは。

音はウェルチミュートの方が丸いので
角が立ってない分消音にはなってるかも。



例えば

プラクティスミュートを使う目的もいろいろあって

自宅練習のために弱音する。
本番前のロビーで口の状態の維持を目的とした使い方とか。
クールダウンでも使えるかな。

いずれにしてもそのミュートの特性を把握して

ツボを掴んで鳴らす。使う。

完璧なものなんてないよね。

プラクティスミュートにも鳴らし方があるのだ。

オーバーブローなどすればかえって調子崩しちゃうでしょうね。



高いやつなんて買わなくていいって言ってるんじゃありませぬ。

自分がしっくりくるものを選びましょう

と申し上げておりまする。






コメント (2)
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ラッパ吹きの悩み?

2024年01月21日 | 楽器 etc.
「マウスピースは決して変えるべきではない」
アンブシュアの安定を図るためであり、経済的にもよろしい。。

そりゃわかってんだけどさあ。。

ここんところ、歯が動いてるのが気になる(ガタガタするとは違う。移動の意)。

それによってMPの当たる位置が変わる。

いろんな方法で修正してみてるんだが、不承不承ながら微細なMPサイズ変更も選択肢のひとつ。

とはいえ。

そもそもMPは替えちゃいかんと言いはじめたのはどなた様なんでしょうな。

そしてその本質は?

先輩方も同じように「替えちゃいかん」と仰る方は多い。

「替えたほうがいい」という方はまずいらっしゃらない。

が。

長年ラッパ吹いてれば替えざるを得ない状況に出くわした時もあったはず。

仕事だったら尚更だ。

そこんところ、今度ラッパ吹きが10人ほど集まる企画があるので、皆さんに聞いてみようと。
誰が言ったかわからない先人の言葉よりナットクできるかも。

悩みは尽きませんな。

ホーン奏者だもの。わはは。
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スケさんのシタール

2021年12月25日 | 楽器 etc.
ディレクターのスケさんは若い頃

せっかく入った学校もほったらかして

たったひとり片道切符でシルクロードへ自分探しの旅(かどうかは知らない)に出た。

道中、旅の道連れにした(された)オランダ人のギタリストとインドに向かい

そのオラギタ(オランダ人ギタリスト)の念願だった

「ニューデリーのシタール職人から直接購入」に付き合い

オラギタのススメで何故かスケさんもシタールを購入してしまう。

その後、無一文になった彼は広場で空き缶を前に置き、、

いやいやここには書くまい。

紆余曲折も曲折、どうにかその後日本に帰国してテレビ局の大ディレクターとなるのだから

インドでは生き延びられたわけだ。人間ってすごい。

で、このシタール。

40年前、スケさんがオラギタにつられて買ってその後酷い目にあったその時のシタールなのだ。

無一文になっても

やっと乗った帰りのエコノミークラスの飛行機でも

このシタールだけは肌身離さず抱きしめて持って帰ってきたそうだ。

嗚呼なんという話だ。


そして今。


スケさんがシタールからその手を離して

ぱつらの手元にあるわけだが

あたしだってシタールなんて弾けないけど

40年前に職人さんの手から今まで

演奏されたことないこの楽器の音

聴きたいよねって思って。

もう傷だらけでペグも足らなかったりなんだけど

少しキレイにして弦張ってみようと思うのよ。

それ以降は然るところに渡って行けばいいと思ってる。



それがスケさんの願いなのだ。



まったくこの楽器のことわからないから

そっち関係のミュジシャン方

アドバイスくださいね。

なんせ、がむしゃらになって日本に持ってきたスケさんのシタールだものw


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「カホン要りますか?」

2021年12月19日 | 楽器 etc.
あおさん「ぱつらさん、カホン要りますか?」

ぱつら「フルサイズ?録音で使いたいからいるいる!」

あ「サイドに着けるcajon flapもあげる」

ぱ「おおおおいいねえ。」

あ「じゃあガンバって組み立てて下さいね!」

ぱ「組み立ててって???キットかよ!」

あ「いろんな楽器作ってるじゃない。出来るでしょ」

ぱ「売ってない楽器だから仕方なく自分で作ったの!あ、これ作ってからちょうだい」

あ「イヤだよ。自分で作ってね」


というわけでなぜかカホンのキットがやってきました。



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ネイティブの懐

2021年03月08日 | 楽器 etc.
どういう時間を経てここにあるんだろう。

なぜ今 この楽器を私が手にしてるんだろう。

おそらく、いやいやきっと

アフリカの大地で生まれて

アフリカの人たちが伝統の音楽を

日常的に或いは儀式などで演奏されていたんだろうなあ

と、簡単に想像できる。

そんな楽器を手にしていることに

不思議な縁を感じる。

この楽器の佇まいからなんともいえないオーラを感じている。

いろんなラメラホーンを見て、触って、自ら作って演奏してきたけど

これは何処の楽器だろう。

板を合わせて作った共鳴胴ではなく

木をくり抜いて作ってある。

ルワンダあたりの楽器でそういうふうなのを見たことあるけど、どうだろう。

ほんの少し、触るように爪弾くと

なんとも深〜いトーンが胸に響いて

いきなりこの楽器の故郷に連れて行かれるよう。

ネイティブの懐に包まれるようです。



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トランペット用マスク?

2021年02月26日 | 楽器 etc.
コロナ禍に於いて飛沫の問題は深刻だ。

なのでそれぞれの分野でそれぞれの工夫がされて久しいけど

とうとうトランペット用のマスクが発売されたようですな。

フィルタ専門メーカーのYAMASHIN Filter「ブラスガード」

サンプルを頂いたので早速使ってみましょう。

まずポリエチレンの非常に軽い素材でできたホルダーを十字に組み立てて

そこにシート(ポリプロピレン)を固定してベルに装着。それだけ。

吹いた感じは、実際に演奏する時に使用するミュートよりもオープンに近い。楽。

音色は、ベルの前になんかあるよねって感じる程度です。(自宅の普段練習している部屋でのこと)

これで飛沫をどこまで防げるかわかりませんけどね、対策としてはこういうものかも。対策としては。

トランペットの管の長さは134cm

唇の振動から息の圧でベルからの飛沫がどれくらいあるのかわからないけど、どうなの?

マウスピースの脇の唇からの飛沫の方が多いと思うけどね。

お客さんの耳元で演奏するような狭いジャズバーでの演奏には有効か。




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YCR-731 cornet 再び

2019年06月22日 | 楽器 etc.


10年以上前に

気に入って使っていた

YCR-731

当時 Schilke社の技術指導を受けていたヤマハのトランペット陣

その影響がそこかしこにみられるし 丁寧な作りは音にも表れていて

今でも音に古さを感じさせないし、扱いやすく いい楽器だと思います。ええ。


それが、

ある日 ベルに亀裂を見つけ 縦に割れていたそれは 修復不可能だった。

それから ずうっと未練タラタラだったのだけど


つい先日、Nさんがコレクションとして所持していた楽器をお譲りいただくという

大変恐悦至極な出来事が!


古いTシャツに包まれて現れた時は 大きな凹みや 無数の細かい凹み

錆び、など 問題箇所多数。

早速 Tくんに頼んで 忙しい合間に 厳しい箇所から 少しずつ修復してもらっているんですな。

まだ、ベルにはたくさんヘコがあるんでありますが

それはゆっくりとやっていきます。


とても気に入ってるコルネットです。
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YAMAHA YCR2330Ⅱ 再生奮闘記

2018年10月06日 | 楽器 etc.



ぱつらのライブに足しげく通って来てくれるNさんは

フリージャズ・フリークで 音源もぱつらよりもたくさん所持してるし詳しい。

いろんな話を聞かせてくれるし実に楽しい。

そして

実はトランペッターであった。

子供の頃母親から買ってもらった楽器を今でも大切に持っていて

中学生の頃にユーフォニアムを吹きながら

「いろんな金管楽器を吹いてみたい」という野望を今になって叶えはじめ

トランペットをはじめ、コルネット、フリューゲルホーン、アルトホーン、、、、

いろいろと購入したらしいが


その購入先がヤフオクで

大半がジャンクだという。

もう、廃棄同然の楽器を

「捨て猫を保護するが如く」買い漁ってしまい

案の定

奥方からカミナリが落ちた。

そこで、自分がいま 修理して使っている楽器たちをのぞいて 少しずつ整理することになった。

数年前に半分くらい整理できたがまだ残っている。

「金子さん、貰ってください。」

ヤマハ スチューデントモデルのコルネットを2台頂戴したのだが

そのうちの1台は見るに耐えない姿。





ボディやベルは普通に使用できる程度を保ってるんだけど

なぜかリードパイプはめちゃくちゃ。

これは故意に打撃を与えて壊したよな。 人間だったら相当なイジメだ。

聞けば、小学校などで使われていた廃棄楽器だというが いくらなんでもひどくありませんかね?

子供に楽器を使わせるなら、まずは楽器の扱いから教えないとな!


これ見てなんだか悲しくなるわ、腹が立ってくるわ。


ええい!直したるわ。直して吹いてやろうじゃないの。とひとりで鼻息あらくっwww


Tくんに相談すると やっぱり話が早い。

「ところどころ凹みがあって交換した中古部品がありますから それ使いましょう」

運がいい。ちょうどいいリードパイプがあったのだ。

が、それで済んだわけじゃない。

ダメージはやっぱり 全体的に歪みなどもあった。

ピストンの運動も良くない、など

少しずつ修正しながら

修正だけでなく スチューデントモデル以上のクオリティを出せるように

パーツ交換や 外から見えないところも改造しながら仕上げていって

あるところの水準までいったので

こないだの開座公演は4日間 このYCR2330Ⅱで 演奏しました。

その時のデータを参考に またアップデートしていこ。





スチューデントモデルといって馬鹿にしてはいけませんぞ。

ポテンシャルはある楽器なんだから。

一丁前のコルネットに仕上げますぞ。

Nさんもびっくり⁉️
























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moeck ソプラノリコーダー

2018年05月23日 | 楽器 etc.


「リコーダー要りますか?」

Tくんが珍しい事を言う。

ソプラノ? ちゃんと鳴るの? ボロいんだろ? ヤマハ?

矢継ぎ早にテキトーな軽口をいう。

ソプラノです。鳴りますよ、いい音ですよ、そんなにボロくないです、ドイツ製です。

軽口にポンポンポンと返答してくる。

「いる。」

ここんとこ 竹で作っていた倍音フルートの歌口がうまくいかなくてクサクサしてたのもあって

笛と聞けば飛びつく下地が出来ていたのね。速攻で答えた。


「僕が持ってても使わないっスから」

といって ケースごと渡された楽器は それはそれは立派お姿。突然腰が引けて土下座。

輪郭のはっきりした、伸びやかな音。音程いいし

すっげぇ、こんないいリコーダー初めて吹いた。とシロウト丸出しの驚愕。

moeck という刻印しかなくて このメーカーでの詳細はわからんが

録音で使おうっと。

その前に練習しようっと。


Tくん ありがとう。



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Yamaha YTR332

2018年04月09日 | 楽器 etc.


「これ、使ってください」

と譲り受けた懐かしきヤマハ インペリアルモデル。

ぱつらが初めて自分で買ったトランペットだ。

あの頃、みんなコレを使っていたんだ。

Bachなんて高嶺の花でね。

久しぶり手に取ると 感触を覚えていた。

マウスピースを着けて吹いてみると

改めて この楽器の完成度の高さを知る。

いい楽器だよ!

高品番の楽器と何処が違うのか しばらく考えてしまった。

どこかのライブで 久しぶりにトランペット 吹いてみようかな。



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