今日のGoogleのスペシャルロゴは、フランス革命記念日を祝福しています。
1789年7月14日のフランス革命と翌年の7月14日に制定された建国記念日を祝福して
毎年フランス国中で、1年で最大の祝賀行事が催される祝日です。
日本では、「巴里祭(パリ祭)」と呼ばれていますが、フランスでは
「Quatorze Juillet(7月14日)」と呼ばれていて、誰もが記念日の日付けを
言うだけなので、初めて聞いたときには戸惑いました。
日本で巴里祭と呼ぶようになったのは、ルネ・クレール監督の映画
「Quatorze Juillet」の邦題が「巴里祭」だったからだそうですが、
実際の祝日の光景と比べると、ずいぶんロマンティックな印象ですね。
確かに「7月14日」と直訳したままでは、私たち日本人には分かりにくいですから
邦題を「巴里祭」と名付けた方は、なかなかのセンスの持ち主なのかもしれませんが。
フランス人の友人に、この話をしたところ...
センスはよいかも...でも、Quatorze Juilletはフランス全体の大切な祝日で
パリ限定ではないところが問題かも...とのことでした。
映画の舞台がパリだったから、仕方ないかもしれないとも言っていました。
私たち家族がパリで暮らしていたのは、1988年の早春からなのですが、
もうその頃には翌年に予定されていた革命200年祭の準備がパリの街中で
着々と行われていて、祝福気分が盛り上がっていました。
凱旋門も、その日のためにとかなりの期間をかけて洗浄作業が行われて、
車の排ガスで黒ずんでいた姿が、見違えるほど美しくなりました。
パリで暮らした7年の日々への懐かしさからなのかもしれませんが...
毎年登場するフランス革命の日のグーグルロゴを、ついつい保存してしまう私です。
私がPCを触り始めたのは、2000年頃からですから、結果的にロゴの
コレクションも2000年から始まっています。
2000年
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凱旋門の中央に大きなフランス国旗が風に揺れる美しい光景が今も目に浮かびます。
ヘミングウェイは、
「もし、きみが幸運にも、青年時代にパリに住んだとすれば、
きみが残りの人生をどこで過ごそうとも、それはきみについてまわる。
なぜなら、パリは移動祝祭日だからだ。」
そう友人に語ったそうです。
ヘミングウェイ自身は1921年から6年間、22歳から27歳という
まさに「青年時代」をパリで過ごしています。
パリで暮らした頃の私は、もう若者ではありませんでしたが
文豪の遺した言葉は、世代を限らず真実だと感じています。
梅雨前線はどこにいるのでしょう...猛暑の日々が続きます。
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