
『ゴーストトリック』
対応ハード : DS
開発・発売元 : カプコン
発売日 : 2010/06/24
希望小売価格 : 5,040円(税込)
ジャンル : ミステリー
プレイ人数 : 1人(セーブデータ2つ)
CERO : B(12歳以上対象)
※公式サイトでの体験版を1回プレイしてのインプレッションです。
●様々な「モノ」を操って、運命を変えろ!
今作は、『逆転裁判』シリーズで知られる巧 舟氏がディレクターを務める、新感覚のミステリーアドベンチャーゲームです。
主人公「シセル」は、すでに死んでいます。目覚めると、彼は「タマシイ」となっていました。
そして、その目の前では女性が1人と、彼女に銃を向ける男性が1人。今まさに女性は撃ち殺されようとしています。ここから、「シセル」と、その彼女「リンネ」による、運命を変える物語が始まります。
体験版では、一度は殺されてしまったリンネを、殺されないようにするところまでプレイできます。
●そもそもどういうゲームなの?
先ほども言ったように、主人公はすでに死んでいて「タマシイ」になっています。
一方、ヒロイン?であるリンネは、生きてはいますが何度も殺され、そのたびに助けるハメになるみたいです。
主人公は、そこらへんにある様々な「モノ」に「とりついて」、そのモノを「アヤツル」ことで、生きている人たちの行動に変化をもたらし、それで運命を変えていきます。
…と、いきなり言われても「?」でしょうね。順を追って説明しましょう。
◆トリック
プレイヤーには、いわゆる普通に時間が流れている普通の状態と、他のモノに取り付くために時間を止める「トリック」という状態の2種類があります。
まずは、「トリック」状態になります。すると、周りの様々な「モノ」に、青い丸が表示されます。これが「トリツク」ことができるモノを示しています。
◆トリツク
プレイヤーの「タマシイ」をタッチしてスライドし、別の青い丸のところで離すと、タマシイがその「モノ」に「とりつきます」。まあ…移動するということです。
ただし、範囲には制限があり…遠いところにある「モノ」には届きません。遠いところを目指す場合は、別の「モノ」にとりついていって、近づく必要があります。
◆アヤツル
状態を「トリック」状態から、普通の状態に戻します。そして「アヤツル」をタッチすると、今とりついている「モノ」を「アヤツル」…つまり、動かすことができます。
どう動くかは、上画面で確認できます。(ギター=鳴らす、はしご=開く、レバー=倒す…など)
動かした結果、生きている人間に何らかの影響を与えれば、その先の未来を返ることができるかもしれません。こうやって、運命を変えていくわけです。
◆死の4分前
これは、タマシイとなった主人公が扱える、もう1つの能力です。
死んでしまった人物にとりつくと、その人物の「4分前の状態」に戻ることができます。もちろん、4分前にその人物が生きていれば、生き返った状態に戻る…ということになります。
時を戻したら、再び「トリック」や「アヤツル」で、今度は殺されないように運命を変えましょう。結果、運命を変えることができれば「運命更新!」と表示され、うまくいったことになります。
◆partygameの評価◆…体験版なので点数は付けません
相変わらず「らしさ」満載のテイスト
ビジュアルが独特な感じになったものの、BGMや主人公・ヒロインの雰囲気、ノリの良さなど…完全に『逆転裁判』らしいテイストになっています。
ゲーム内容自体は、他に類を見ないスタイルですが…説明を受けてみれば、意外と単純なことだったりします。それに「モノ」は、実際に存在するものばかりなので、「ここをこうすれば…あそこまで届く」とかいう風に、直感的に考えることができました。
ミステリーアドベンチャーとなっていますが、物語の謎を解くのではなく、その場の「モノ」で、どうやってその場の運命を変えるか?という謎解きを楽しむといった感じです。ある種、パズルに近いかもしれません。
『逆転裁判』らしいノリの良いテイストと、パズルっぽくもありますがこれまでにない新しい感覚の謎解き要素を合わせもった、魅力あるアドベンチャーゲームになっていると思います。
純粋にストーリーの謎を楽しむアドベンチャーだと思って買わないよう、ご注意ください。まあ、もしかしたらストーリー自体もこなれているかもしれませんが…。
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