セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Xbox360『FEZ(フェズ)』 ファーストインプレッション

2012年05月14日 16時16分27秒 | 【旧】購入・レビュー話


FEZ(フェズ)
対応ゲーム機 ―→ Xbox360(ダウンロード専用タイトル)
配信開始日 ―→ 2012/04/13
配信価格 ―→ 800ポイント(=約1,200円)
ジャンル ―→ アクションアドベンチャー
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)


※セリフが英語で表示されていますが、日本版では日本語で表示されます。
■====== 簡単なご紹介 ======■
カナダにあるゲーム会社が長い年月をかけて制作した、ちょっと不思議な2Dスクロールアクションゲームです。
ただの2Dアクションに見えますが…これ、実は3Dです。ステージは全て、直方体もしくは立方体の積み重ねで構成されており、視点をグルグル変えることで、行けるはずのない道が行けるようになります。


まずは操作説明を。

操作は、移動とジャンプが基本。ツタをよじ登ったり、調べたり、話しかけたりもできますが、ひとまず今は置いておくとして。大事なのは、RBまたはLBボタンで視点を横方向にグルリと90度回転できることです。
視点を変える時は3Dに見えますが、移動する時は2D扱いになるため、本来なら奥行きとかが違ったりするハズの足場に乗れたりします。その錯覚を利用して、そのままだと行けそうにないところを行けるように、視点変更していきましょう。


で、このゲームのルール説明。

プレイヤーは、様々なエリアに移動して、各エリアに散らばる黄色いキューブを集めていきます。
8個集めるたびに1つの大きなキューブとなり、キューブが一定個数手に入らないと入れないドアもあります。キューブを獲得して、行動範囲を広げていって、さらにキューブを集める…。最終的には、32個の大きなキューブを揃えるのが目的のようです。
高いところから落ちたりするとミスとなり、直前から再開します。残機という概念はありません。

色々なところにあるドアを通じて、様々なエリアへと移動していきます。
自分の現在位置を把握したい場合は、BACKボタン(SELECTボタンみたいなもの)を押すと、キューブで表現された全体マップが表示されます。
まだキューブを全て取っていないエリアは白枠。キューブを全て取ったエリアは金色の枠で表示されるので、参考にしながら進んでいきましょう。



■====== partygameの評価 ======■
=良い  =まあまあ  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆
 プレイ時間 ―→ 約3時間
 プレイ内容 ―→ 大きなキューブを9個ほど獲得


◆=== グラフィック・サウンドについて ===◆

○ ―→ レトロ感溢れるグラフィックです。
ちょっと全体的に表示が小さい気もしますが、私はあまり気になっていません。
基本は”ほのぼの”とした雰囲気のエリアが多いですが、ちょっとかっこ良かったりダークな雰囲気のエリアも。

○ ―→ サウンドもレトロ感溢れるものに。
全体的に、幻想的な感じ。エリアの雰囲気にあったサウンドが、冒険を地味に盛り立ててくれます。


◆=== ゲームの根本的なシステムについて ===◆

○ ―→ ちょっとしたアイデアが大きなギミックに繋がっています。
ま、いわゆる錯覚を利用した遊びという感じですね。行けるハズのないように見えても、視点をグルグル変えてみると意外に行けたり。
見た目的な不自然さもなく、なんか”不自然なのに自然にまとまっている”という感じでした。これ、作るの大変そうだな~とも思っちゃいました(笑)

○ ―→ 残機という概念がないので、まったりと楽しんでいただけます。
難易度は若干高め。それなりにアクションの腕前を求められる場面もありますが、何万回死んでも大丈夫なので、繰り返せる根気さえあれば誰でも楽しめます。『魔界村』ほど難しいわけではありませんしね…って、比べること自体が間違ってるか(笑)

もちろん逆に、残機がないことに対して「緊張感がない」と捉える人もいると思いますが、ま、そこは人それぞれということで。

△ ―→ 全体マップを把握するのが、ちょっと大変です。
いわゆる普通の地図のように表示されるのではなく、エリアごとに立体のキューブが表示され、それが線で大きな木の枝のように繋がって表示されているんです。ここでも視点をグルグル変えられます。

分かりやすい構成とは言いがたいですが、きっと”わざと”こうしているんでしょうね。
ま、それはいいんですが、戻りたいエリアに戻る場合は大抵、自分の足で戻るしかありません。ワープポイントもありますが、どこにあるかは全体マップに書かれていないので、覚えておかないといけません。
昔のゲームだったら、この程度のこと当たり前だったでしょうが、現代のユーザーにはちょっと面倒くさく感じられそうです。


◆=== 操作について ===◆

○ ―→ シンプルです。ただそれだけ。
基本は、移動とジャンプと視点切り替え。これくらいのものです。ツタをよじ登ったりハシゴを上ったりも、全て方向パッド(十字ボタン)でできるので、いわゆるよくあるスタイルに収まっていると思います。


◆=== その他 ===◆

△ ―→ バグの演出…のハズが、本当にバグりました(笑)
序盤で、世界がバグってしまう演出があるんですが、そこで一度、本当に画面停止しちゃったんですよね。やり直すハメになりましたが…まさか、これも演出じゃないですよね?(笑)



■====== 得点とまとめ ======■ … 84点(100点満点)

3Dを2Dに見せる錯覚で、ただの2Dスクロールアクションに大きなアクセントを生んだ作品です。
誰でも楽しみやすいですし、これといった縛りもないので、短い時間でサクッと楽しむも良し。長時間まったりと楽しんでいただくも良しです。


あくまでその錯覚ぶりを楽しむというのが魅力で…それを自分の頭で考えて発見するのは、ちょっと難しいです。
なので、いわゆるアクションパズルみたいなものだと思って購入すると、肩透かしを食らうかもしれません。あくまで、流れのままにその”不自然なのに自然にまとまっている”様を楽しんでください。

シナリオクリアまで遊んでみて、何か気づいたことがあれば、セカンドインプレッションを書く予定です。


万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○●○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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