セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

社長が訊く『Wii Fit Plus』 vol.1を読んでみました

2009年10月07日 15時53分46秒 | 【旧】ゲーム関連記事
2ではなくバージョンアップです『Wii Fit Plus』社長が訊く
社長が訊く『Wii Fit Plus』
『Wii Fit Plus』公式サイト


長いことこのシリーズは拝見していなかったんですが、やっぱり見ておいたほうがいいような気がしました。章ごとに区切って解説・感想をざっくりと書いていきます。
今回は、『Wii Fit Plus』のアドバイザーとして協力された、国立健康・栄養研究所の宮地 元彦先生との対談です。


10年前より1000歩も減った歩数
対談内容によりますと、このようなデータが出ているようです。
・1週間に、軽く汗をかく運動を1時間以上している人は、日本人の35~40%
・1日に1万歩以上歩いている人は、日本人の約20%
・日本人の平均歩数は、男性が7000歩ちょっと、女性が6000歩
・10年前は男性が8000歩、女性が7000歩

やっぱり世の中、便利になりすぎているんだろうな~とか思ってしまうわけです。
パソコンでほとんど何でも買えてしまう時代になりましたし、たいていの場所には交通機関が走っている時代になりました。それによる代償が、こういうデータにじわじわと表れています。

ちなみに私は…今のところ『Wii Fit Plus』をほぼ毎日、1日約20分程度の運動をしているので、ひとまずはOKの領域です…かね?

学者が注目するソフト
対談の中で「エビデンス」という言葉が出てきています。英語で「証拠」という意味のようで、トレーニングなどの実際にやったことに対して、体に作用することを科学的に証明する?的なことみたいです。まあ、早い話が「根性論」でガリガリトレーニングしまくるのではなく、ちゃんと考えてトレーニングをする…ということですかね。
例えば、力を入れたときに息を止めてトレーニングをすると、酸素を消費しないので血管が硬くなってしまうそうなのです。だからこそヨガや有酸素運動が大事になってくるとか…そういうことみたいですね。

一昔前は「スポ根」なんて言葉があったように、ただひたすら過酷な練習を繰り返すとか、厳しい取締りのうえで練習をしていたりなんてよく聞きましたが、最近は少ないですよね。まあ、心が鍛えられても、体が結果的に正しく鍛えられていないのでは、運動の根本的な意味がなくなりますしね。
心の鍛錬と体の鍛錬。このバランスは難しいところですが、少なくとも効率よいトレーニングのほうが、スポーツ選手の成長も早くなることは間違いないでしょう。

ウィーボくんの言葉に衝撃
「ウィーボくん」というのは、『Wii Fit』シリーズで登場するしゃべるバランスWiiボードです。色々な場面で、こまめに様々な解説・分析・それに基づいた指摘などを話してくれます。
人によっては面倒に感じているかもしれませんが…逆に宮地先生からすると、これが衝撃だったということで「オレ、いらないのかな?」とすら言っています(笑)
それだけウィーボくんが、分かりやすく的確な分析・指摘ができているということでしょうね。そして、それを意識することによって、より正しい運動が行えるようになり、その分成果も上げられるのでしょう。
あまりしっかり聞いたことがないという人は、改めてウィーボくんの言葉に耳を傾けてみてはどうでしょうか?

健康づくりのための運動指針に合格
宮地先生の関わった部分である、目的に応じてトレーニングメニューを組んでくれる「おすすめメニュー」と、カロリー計算の換算、及び運動強度(METs)の換算についてお話されています。
運動強度というのは、簡単に言うと運動の激しさを表しており、座っている状態を1METs=基準値として計算されるそうです。
ちなみにエアロバイクで3METs。これはけっこう激しい運動に部類するみたいで、『Wii Fit Plus』にも3METs以上のトレーニングは多く収録されています。それを、宮地先生は高く評価されているようです。

あとは、すごく簡単な話ですが…カロリーを消費すれば、それに比例して体重はちゃんと落ちてくれるということです。やせたいのであれば、やっぱり無駄なカロリー摂取を避けて、カロリー消費を増やすしかないみたいですね。

運動は継続することが大事
この対談では、宮地先生が『Wii Fit』シリーズを「障壁がとても低い」という点で高く評価されています。
まあ、誰しもただ単に運動をやろうと思うと「無理やりやっている」ような感じがして、長くは続かないですよね。ゲームに興味もなければ好きでもない人にRPGを無理やりやらせたところで、長くは楽しんでもらえません。それと同じことでしょう。結局は運動なり、ゲームなりに興味・関心を持ってもらわないことには、続かないものです。そういう意味では、内容が分かりやすく、遊びの要素も多く盛り込んだ『Wii Fit』シリーズは、確かに障壁の少ないものだとは言えます。

もっとも、それでも続かない人は続かないと思いますし、人それぞれの感性も関わってくるので、とやかくは言えませんが…少なくとも目的(体型が気になるとか)を意識すること、あるいは運動したことに対する瞬間的なメリット(ストレス解消とか気持ちいいとか)がないと、ディスクを入れて電源を入れる手間にすら負けてしまうということです。
そこは、どれだけ優秀なフィットネス機器を作ったところで難しいわけで、最後は『Wii Fit』という力を利用するあなたの意識にかかっています。


vol.2 宮本 茂氏との対談は、また後日。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日のゲーム情報 2009/10/06 | トップ | Potoraアンケート集計結果 2... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】ゲーム関連記事」カテゴリの最新記事