セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『妖怪ウォッチ』 ファーストインプレッション

2014年05月28日 06時56分03秒 | 【旧】購入・レビュー話
ちなみに私は、心霊とか妖怪とか見えたことは一度もありません。たぶん。




妖怪ウォッチ
対応ゲーム機 ―→ 3DS
発売日 ―→ 2013/07/11
希望小売価格 ―→ 4,571円(税別)
ジャンル ―→ RPG
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)


「ニンテンドー3DS LL 月替わりオススメソフトキャンペーン」で、5月31日までプレゼントの対象となっています。





■====== 簡単なご紹介 ======■

愉快な”妖怪”を仲間にしながら冒険する、現代風の町を舞台にしたRPGです。
ごく普通の小学生が、とある場所で「ウィスパー」という妖怪に出会うところから、物語は始まります。色々なところに隠れている妖怪と戦ったり仲間にしたりして、日常で起こる様々な怪事件?を解決していきます。

まだシナリオクリアしていませんが、3DS LLのプレゼントキャンペーンでもらえる期限が迫っているので、参考のために1回目を書かせていただきます。


今作では、まず操作するキャラクターを、男の子の「ケータ」と女の子の「フミちゃん」どちらかから選択します。
名前は自由につけられますし、それぞれ別人なので、選択しなかったもう一方のキャラクターも物語には登場します。

以下、今作における特徴的な要素を、私が経験した範囲でざっくり紹介します。

|== 妖怪をさがそう ==|
街中には、調べられるポイントがたくさん。調べられるポイントに来ると、「虫メガネ」のアイコンが出てきて、Aボタンを押すと画面が切り替わって「ウォッチモード」になります。
一方で、「妖怪レーダー」というものがあり、近くに妖怪がいると反応します。その反応と、調べられるポイントを照らし合わせて、妖怪が隠れている場所を見つけましょう。

妖怪が隠れていそうなポイントで「ウォッチモード」に切り替えたら、「妖怪レンズ」が表示されます。十字ボタンもしくはタッチペンで操作して、妖怪を見つけましょう。妖怪は、レンズを通してでしか見えません。
妖怪にレンズを合わせると、レンズの周りにゲージが溜まっていきます。ゲージが満タンになると、妖怪が姿を見せて襲い掛かってきます。仲間の妖怪で、戦いに挑みましょう。


ちなみに。妖怪がいないポイントで「ウォッチモード」になると、虫や魚がいたり、アイテムが落ちていることがあります。
アイテムを拾うことができますし、虫や魚を捕まえると、とある場所でアイテムと交換してもらえたり、売ったりできますよ。
うまく捕まえられるかどうかは、ルーレットで決定。レアなものほど、確率は低くなります。

また、フィールド上で妖怪レンズを使って、妖怪を見つけることもできます。
妖怪レーダーが”いつもと違う反応”を示す時は、フィールドにいると思ってください。

さらに、路地裏など一部のエリアでは、妖怪が普通に徘徊していて、触れるとバトルに突入します。
通常はどこでもセーブできるんですが、妖怪が徘徊しているエリアではセーブできないので、ご注意くださいね。

|== 妖怪と戦う ==|
妖怪を見つけると、バトルに突入。こちらも、最大6匹の妖怪で対抗します。

バトルは、リアルタイムで進んでいきます。
放っておけば、勝手に攻撃したり防御したり攻撃されたりします。そんな中でプレイヤーができるのは、以下の行動です。

●戦うメンバーを切り替える
「最大6匹の妖怪で対抗する」って言いましたが、実際に戦うのは、前衛にいる3匹です。
残りの体力や相性などを見つつ、妖怪が書かれた下画面の「メンバーサークル」を回転させることで、戦う前衛と戦わない後衛を、いつでも切り替えられます。
前衛と後衛が丸ごと入れ替わるのではなく、グルグル回して切り替えるため、6匹の並び方も大事になってきます。同じ種族を並べて配置すればパワーアップしたりするので、それも参考にすると良いでしょう。

●必殺技を使う
「ひっさつメーター」が溜まっている妖怪を選択して、一定の操作を行うことで必殺技を発動します。
必殺技とは別に「妖術」という技もありますが、これは妖怪が自動で使用します。

●おはらいをする
何らかの理由で、味方の妖怪が敵から悪い効果を受けてしまうことがあるでしょう。そういう場合は、メンバーサークルを回転させて、その妖怪を”戦わないメンバー”にして、一定の操作を行うことで、おはらい完了。悪い効果が消えます。

●アイテムを使う
回復アイテムや、パワーアップさせるアイテムなど、色々あります。
ただし、一度アイテムを使用すると、しばらくの間使用できません。

●目標の敵を「ねらう」
「ねらう」コマンドを選択して、妖怪レンズで「攻撃させたい敵」を選択することで、その敵に攻撃を集中させることができます。
また、バトルの場にはたまに、魂のようなものが漂ってくることがあります。これを「ねらう」で選択することで、何かしら報酬がもらえます。

|== 妖怪を仲間に ==|
バトル終了後、倒した相手がごくまれに、仲間になることがあります。いわゆる『ドラゴンクエスト』のあれですね(笑)
また、特定のイベントなどで仲間になる妖怪もいますと。

それと、バトルで仲間になる確率を増やしたい場合は、本来味方に使う回復アイテムを、敵に使いましょう。
なついてくれて、仲間になる確率がアップします。相性の良いアイテムをあげると、さらに確率がアップします。
ただし、アイテムをあげることができるのは、1匹の敵につき1回のみです。

|== 「たのみごと」と「おてつだい」 ==|
いわゆるクエストですね。下画面の全体マップで「旗」の立っているところにいる人物もしくは妖怪が、「たのみごと」を抱えていたり「おてつだい」を求めていたりします。
「たのみごと」は、一度だけ挑戦できるクエスト。「おてつだい」は、何度でも挑戦するクエスト。達成すると、経験値・お金・アイテムがもらえるほか「ボーナスチャンス」が発生!当たりが出ると、さらに良いアイテムがもらえます。

|== ウォッチランク ==|
最初は「Eランク」ですが、ランクが上がっていくことで、出現する妖怪が増えたり、ランクが上がらないと入れない特定の場所へはいれるようになったりします。
ランクを上げるには、時計屋さんに行ってクエストを達成する必要があります。

|== 色々な施設 ==|
現代の町らしい、色々な施設があります。
そのなかで、コンビニやファーストフード店などでは、お買い物ができます。コンビニなのに、アイテムを売ることもできます(笑)
自動販売機で飲み物を買うこともできますよ。

また、ある程度物語が進むと、妖怪を”合成”して新たな妖怪を生み出せる場所が出来たりしますし、郵便局に行けば、通信関連のサービスが。銀行に行けば、QRコード関連のサービスを受けることができます。
通信関連でできるのは「ローカル通信による対戦」「インターネット接続やパスワード入力による特別なアイテムのプレゼント」「いつの間に通信でのおしらせ配信設定」などです。

さらに、こことは別に、すれちがい通信の設定ができるアパートもあります。
設定しておいて、すれちがいが発生すれば、すれちがった相手がアパートに住み着いたり、バトルしたりもできます。
ただしバトルは、相手メンバーの能力に見合うだけの「ウォッチランク」が必要になってきます。

|== 妖怪ガシャ ==|
どこかにあるガチャガチャで、入手する色々な色の「ガシャコイン」を消費して、妖怪やアイテムをもらうことができます。
ゲームコイン10枚で利用することもできます。
妖怪ガシャは、1日3回までしか利用できません。
※ゲームコインとは? … 本体に内蔵されている歩数計で、100歩ごとに1枚獲得できるコインです。最大300枚まで貯まります。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 購入価格 ―→ 0円(プレゼントキャンペーンでダウンロード版を頂きました)
 プレイ時間 ―→ 約9時間
 プレイ内容 ―→ ウォッチランク「C」になったところまで(そこそこ寄り道しています
 備考 ―→ Ver1.1のアップデートを適応しています。


○ ―→ ”雰囲気づくり”に、こだわりを感じます。
本当に「今どきの街並み」って感じなんですよね。道路があって、車が走っていて、それっぽい駅があり、商店街があり、コンビニがあり、飲み屋が立ち並ぶ通りもあり。そして、町にいる住人の会話に至るまで”それっぽい”って感じです。
あと、一部の横断歩道にはボタンを押すタイプの信号があり、押してちゃんと信号が青に変わってから渡ると、何か良いことが起こるみたいです。その”良いこと”が何なのかは分かりませんが、とりあえず信号を守ると「ピンポーン」って言われるので、なんとなく守りたくなっちゃいます(笑)

なんか、この感覚。昔々のその昔に、初めて『MOTHER2』を触った時の感覚に似ている気がします。
現代の私たちがよく知っている姿をした、架空の街。だからこそ、おのずと感情移入できたり、楽しくなったりするものです。


○ ―→ 週一アニメのような、物語の流れ。個人的には好きです。
ストーリーが、1話1話きっちり完結する感じ。なんか、「ドラえもん」のような週一アニメを見ているような感覚になります。

ゲームでのストーリーというと「魔王を倒す」などの大筋となるメインストーリーがあって、そこに色々な物語がくっついてくるって印象のものが多かったりしますが、今作は、あくまで「出会った妖怪と楽しい毎日を過ごしてます」的なお話なんですよね。今のところ。
まあ、終盤になってくれば、何かしら大きな敵が出てくるのかもしれませんけど。なんにしても、このストーリー構成は、ちょっと新鮮です。


○ ―→ 探求心くすぐる要素も色々。
とりあえず、町中にある樹木や草むら、ごみ箱や車の下、自販機の下など「ウォッチモード」になるポイントは、たくさんあります。まあ、ごみ箱を調べて「10円ガム」や「アジのひらき」とか拾った時には、大丈夫か?とか思っちゃいますが(笑)
それに、街の中にはいわゆる「路地裏」や「地下道」といった場所もあり、なんかついつい調べたくなっちゃいます。そうすれば、新しい妖怪に出会えたりもしますしね。それこそ、プレイヤーを導こうとする妖怪や、くどくど長話をする妖怪など。妖怪も、単に戦ったり仲間にしたりするだけではないようです。

同じところを何度もグルグル回るのって、飽きたりしちゃうものですけど、個人的にはあまり飽きてないんです。
RPGに、少し『どうぶつの森』っぽいエッセンスを加えているって感じです。現代風だから、そう感じるんでしょうね。


△ ―→ バトルについて、思ったこと。
バトル時のメッセージや演出にも、こだわりを感じます。一方で、ボタンを押せば倍速にもできますから、面倒くさいとは感じないです。
自動で行動するというスタイルが、どういう印象になるか?という不安はありましたが、今のところは気になっていません。可愛い妖怪キャラが、頑張って戦っている様を見ていると、なんか文句を言いづらいです(笑)
それぞれの妖怪には"性格"というものがあり、それが行動に影響してくるようなので、専用アイテムで性格を変えることで、思い通りの行動をしてくれやすくなるかもしれません。

で、以前に体験版をプレイした時にも気になったことなんですが、メンバーサークルの操作や技の発動に集中していると、上画面での戦況に目がいかないというのが、やっぱり気になるんですよね。
下画面に集中しているうちに、味方の妖怪がやられた~ってこともありましたし、バトルが終わっちゃったってこともありましたし。そうなると、ちょっと消化不良な気持ちになっちゃうんです。
今では、そこまで気にならない程度に慣れましたけど、意見が分かれるとしたらこのポイントかな~、と。

それと、アイテムが一度使用するとしばらく使用できないって話をしましたが、その一定時間を示す何かが欲しかったかも?って感じです。
そこまですると親切すぎるかも?とも思いましたけど、私がプレイした感じでは、欲しいって思っちゃいました。


△ ―→ ウォッチモードで一部、調べられるポイントが分かりにくいことがあります。
魚や虫がいる他、落ちているアイテムは、よくある「キラーン」って感じの見た目で表示されています。
ただ、落ちているアイテムが、ウォッチモードの表示物の裏側に隠れていることがあったりして、見つかりにくいことがあるのです。

妖怪がいない「ウォッチモード」では、色々捕まえたり調べたりしていくうちに「ここにはもう、何もないようだ」ってメッセージが出てくるのです。だけど、見た目には全部取ったつもりでも、メッセージが出て来ない。そういう時は、見えない位置に隠れているってことになるので、とりあえず妖怪レンズを振りまわすハメになるんですよね。

あと、夜の川に行くと、魚がほぼ全く見えないです。
これも結局は、手探りで見つけるしかなく、ちょっぴりストレスにつながるんですよね。見えていないものを見つけるって、探索ではなく、単なる理不尽だと思っているので。


△ ―→ 立体感は、わりと強めです。
3DS LLになって初めてのインプレッション記事だからですかね。
とりあえず個人的には、3DS LLだと3Dボリューム半分くらいが、ちょうど良いと感じました。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●●●○ … 9点(10点満点)


随所に「楽しいこだわり」を感じる一方、遊びやすくも作られていて、手触りの良い作品になっています。
細々と気になるところがあるかもしれませんが、私は、そんなの全然気にならないくらいに楽しめています。あと”妖怪”なのに、怖いって感じ要素は無いに等しいですので、どなたでも安心して楽しんでもらえますよ。

子供向けのゲームって、多少なりともファンシーだったりファンタジー要素があったりすることが多く、こういう割り切った現代の世界観って意外と少ないものです。私からすれば『ポケットモンスター』でも、近未来すぎてファンタジーっぽく感じちゃいます。
逆に、現代を舞台にってなると、なぜか特定の層に向けたタイトルになりがちなんですよね。『アキバズ トリップ』とか『龍が如く』とか。
そういう点でも、こういうゲームってわりと貴重であり、盲点だったのかな~なんて思うわけです。

あと、インターネット通信対戦が導入されていないので、人によっては入れてよ~!って感じることでしょうけど、私はあまり、こういう類でインターネット通信をやらないものでして…。なくても十分楽しめているというのが、正直な感想です。おおかた、これからのシリーズでいずれ、通信対戦は導入されるとは思いますよ。
ついでに言うと、私はそこまでやり込まないタイプなので、高ランクの妖怪が出にくいとか「妖怪メダル」経由で妖怪を入手することとかも、今のところは気になっていません。全コンプリートする前提で考えている人は、この点にご注意くださいね。


シナリオクリアしたら、セカンドインプレッションを書く予定です。

万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○●○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日のゲーム情報 & マイプ... | トップ | 今日のゲーム情報 & マイプ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事