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セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『428 ~封鎖された渋谷で~』 ファーストインプレッション

2008年12月09日 23時10分47秒 | 【旧】購入・レビュー話


428 ~封鎖された渋谷で~
対応ハード : Wii
発売日 : 2008/12/04
希望小売価格 : 7,140円(税込)
ジャンル : サウンドノベル
プレイ人数 : 1人
CERO : C(15歳以上対象)
通信機能 : Wiiコネクト24対応
備考 : クラシックコントローラ対応


○複数のシナリオが絡み合う、新しいドラマを体感
今作は、サウンドノベル作品に提供のあるチュンソフト開発による、主に実写を使用したサウンドノベルの新作です。過去に発売された『』シリーズに似ています。

ちなみに私は、『街』シリーズはプレイしたことがないので、それを前提の評価になることをご了承ください。


○5人の主人公の物語が、同時進行
今回のキモは、複数の主人公を同時に進めていくという構成になっていることです。
選択肢によっては他の主人公に影響を与えてしまうこともあったりします。

全ての物語は、1時間単位でシナリオが刻まれます。
最初は9:00~10:00の物語。次は、10:00~11:00の物語といった感じです。
で、例えば10:00~11:00の間の、全ての主人公のストーリーを最後まで進めないと、次の11:00~12:00のストーリーに進行することはできません。その後も同じです。


○操作方法
今作は、Wiiリモコン縦持ち・Wiiリモコン横持ち・クラシックコントローラの3タイプで操作できます。
今回は、片手でできるWiiリモコン縦持ちで紹介します。

Aボタン…メッセージを読み進める・項目の選択
Bボタン…項目のキャンセル・押している間、メッセージを消す

十字ボタン上下…テキストログの読み戻し・読み飛ばし

現在読んでいるメッセージの、前後のメッセージログを見ることが出来ます。
もちろん、今より後のログは読んだことがないと見れません。

十字ボタン左…あらすじの表示
現状の、簡単なあらすじが読めます。

+ボタン…タイムチャートを開く
各主人公がこれまでに刻んできたシナリオフローが並んでいます。
ここから、各主人公の別の時間帯に飛んだりできます。

-ボタン…TIP(ティップ)・ジャンプ
TIPとジャンプに関しては、下記の「○シナリオ進行にあたって重要なシステム」を参照ください。

1ボタン…メインメニューを開く
2ボタン…オートプレイのON/OFF

オートプレイ中にAボタンを押すとストップできます。
もう一度Aボタンを押すと、オートプレイが再開します。


○シナリオ進行にあたって重要なシステム
◆TIP(ティップ)
メッセージの中に、青文字で表示されているメッセージがあります。
その状態で-ボタンを押すと、青文字に下線が表示されます。青文字のメッセージが複数ある場合は、-ボタンを押すたびに下線が切り替わります。
Aボタンを押すと、解説を読むことができます。この一連の行為を、TIPと言います。

◆バッドエンド
ご存知の、違う選択肢を選ぶと出会ってしまうバットエンドです。今回は、バッドエンドの名前をTIPすることで、ヒントを見ることができます。
考えたい人は極力見ないほうがいいですが、原因が分からなかったり、早く話を進めたい人は頼りにするといいでしょう。

◆キープアウト
シナリオを進めている途中で突然「KEEP OUT」と表示され、物語の進行が止まってしまうことがあります。進行が止まったのであって、バットエンドではありません。
キープアウトは、他の主人公から「ジャンプ」をすることで解除されます。

◆ジャンプ
メッセージの中に、赤文字で表示されているものがあります。
その状態で-ボタンを押して、Aボタンで選択すると、そのメッセージに関連した別の主人公が表示されます。
もう1度Aボタンを押すと、そこで出てきた別の主人公のシナリオへ飛ぶことができます。大抵は、キープアウトを解除するために利用します。

なお、TIPした後の解説文の中にもジャンプが隠されている時があるので、やはりTIPは欠かさず見るのがオススメです。


●ただただ引き込まれる魅力
ファミ通のクロスレビューで40点満点を獲得したことで、期待や不安がいろいろあったわけですが…個人的感想としては、かなりイイです。

今まで私は『かまいたちの夜』シリーズなどの、一枚絵やCGが使われたサウンドノベルしかプレイしたことがありませんでした。もちろんそれはそれでリアリティはあったんですが…やっぱり実写だと、感じるリアリティが格段に違います。
もちろんストーリー自体は作り話なんですが、実写を見せ付けていることで、そこに「ウソの真実味」を作り出すことが出来ます。これは、どこまでいってもCGが簡単にマネできる空気ではないと思います。
そうやって作り出された空気に、またたく間に引き込まれていきます。多少ムチャな展開があったりしますが、むしろそれによって、バカなところはとことんバカに見せ、シリアスな場面ではしっかり緊張感を生み出す。結果として、シリアスな場面とギャクな場面がバランスよく配合されている状態になっており、より引き込まれていきます。

また、基本的に主人公の5人は最初、お互いがお互いを知らず、しかもタイプも全く別です。それらが徐々に物語で絡まっていく様は、なかなか面白いです。
あえて、ちょっと前の選択肢を変えてみたりするだけで、すでに進行していた他の主人公が、バッドエンドを迎えるようになってしまうなど…そういうのが発見できるものもまた、面白いです。

あと、バッドエンドもですが、話がいいところで「KEEP OUT」とか出たり、その時間帯のストーリーが終了したりで「ええ~!」となると、もう次が見たくて仕方がなくなります。
とはいえ、TIPとかジャンプによるシステムは、ヒントされ見ればそれほど難しいものでもないので、冷静に考えれば進行に手間取ることはないと思います。


簡潔いうと「自分の好きなペースとたくさんの視点で、壮大なドラマを楽しめる」といった感覚です。
クロスレビューはともかく、個人的にはは充分に10点満点を挙げられる作品だと思います。もっとも、まだ最後までストーリーを見ていないので、それ次第で評価が変わる可能性も、無きにしもあらずですが…。

ただ注意していただきたいのは、あくまで「ビジュアル面に特化した」サウンドノベルだということです。
いわゆる初代『かまいたちの夜』みたいな、思考型のサウンドノベルを求める人には、そもそもこのゲームは違うのではないかと思います。そこは、ご注意くださいね。
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