懐かしい面々が少しずつ出てきたな~と思ったら、終わってしまった…。
『熱血魔法物語』
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2014/04/30
配信価格 ―→ 920円(税別)
ジャンル ―→ 熱血2Dアクション
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ B(12才以上対象)
└→ CEROに影響した内容 ―→ 暴力
■====== 簡単なご紹介 ======■
『熱血硬派くにおくん』シリーズの新作で、いつもの学園…ではなく、ファンタジーな世界が舞台となっています。
「くにお」は「クーニー・ヴァルフォード」という名前になり、光を失った世界を救う旅に出ることになります。
「りき」や「ごうだ」「いちじょう」といったおなじみの面々も、名前を変えてこの世界のどこかで出会うことになるでしょう。
|== 基本的なプレイスタイル ==|
これまでのシリーズと概ね同じですが、ファンタジーらしく少し違う部分もあります。
プレイヤーは「クーニー」を操作して、”発生するクエスト”に沿って物語を進めていきます。
メインストーリーへとつながるクエストはもちろん、メインストーリーとは関係ないサブクエストも色々と発生。達成して報酬を得ることで、物語を有利に進めることでしょう。
|== 移動について ==|
全体マップがあり、町やダンジョンを選択して移動したのち、その町の中やダンジョンの中に入ります。
町やダンジョンのなかでは、いつも通りベルトスクロールアクション形式(奥行きのある2Dスクロールアクション)のステージとなっています。
ただ、選択した場所まで移動する途中、エンカウントが発生することがあります。
エンカウントが発生すると、戦闘用のステージへと移動して、アクションバトルが開始します。画面端まで行けば、逃走することもできます。
|== 町の施設について ==|
ざっくり分けると、「宿屋」「アイテム売り場」「食べ物屋」の3つになります。
「宿屋」で休めば全回復。「アイテム売り場」では、回復アイテムや武器や必殺技が売っています。「食べ物屋」では、その場で食べて回復する料理のほか、テイクアウトできるものもあります。
|== お気に入りアイテム ==|
様々なアイテムや武器が入手できますが、ただ入手しただけでは使えません。
STARTボタンでメニュー画面を開いて、「てもち」もしくは「おきにいり」に装備する必要があります。「おきにいり」は最大9個まで設定可能です。
で、戦闘中にLボタンを押すことで、手持ちのアイテムを「おきにいり」の中のアイテムに切り替えることができます。
手ぶらでバトル開始 → 相手の落とした武器を拾う → アイテム切り替えでさらに別の武器を…という感じで、武器をタダで手に入れることもできますよ。
|== 仲間について ==|
最大で2人、仲間を引き連れていくことができます。特定の人物に話しかけたり、特定のイベントが発生することで、仲間にできるチャンスが生まれます。
ただし、仲間を2人連れている状態だと、仲間にできるチャンスができても意味がなく、何事もなかったかのように会話が先へ進んじゃいます。「あ、もしかして…」と思ったら、仲間を外す勇気も必要ですよ。
|== ジュエル ==|
今作では、様々な色のジュエル(宝石)が登場し、とある人物にお願いすることでジュエルを装備できます。
装備したジュエルに応じて、様々な効果があるそうですよ。私は装備したことないですが(笑)
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ内容 ―→ シナリオクリア(サブクエストは、少し達成した程度)
シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
○ ―→ ファンタジーな雰囲気と「くにおくん」の世界観が、上手いこと融合しています。
とにかく、遊んでいて違和感が無かったです。
これまで時代劇もありましたし、あらゆるスポーツにも挑戦してきましたし。そういう意味では、くにおくんって、何を着せても似合うのかもしれませんね。
これまでのアクションらしさはそのまま。そこにファンタジーらしい武器が登場し、それこそ魔法が使えたりするぶん新鮮な感じはしました。
○ ―→ なかなか良い曲が多いです。
原作らしさが残っているかどうかはイマイチ分かりませんが、個人的にはとても雰囲気にあった曲ばかりでした。特に、シリアスな場面での幻想的な曲が、とても印象的です。
△ ―→ 全体的に、良くも悪くも昔っぽい”ぎこちなさ”を感じます。
あらゆる面で、ある意味”昔通り”って感じる作りなんですよね。
例えば、町とかはけっこう横に長かったりするのに、メニュー画面で「外へ出る」みたいなコマンドがないので、出入りが面倒だったり。
例えば、「おきにいり」の装備は下画面に表示されているのに、タッチ操作には対応していなかったり。
例えば、クエスト一覧は、メインストーリーに関係あるものも無いものも、同じリストのなかで扱われますし。
ま、その”ぎこちなさ”を味だと思えれば良いですし、そういうものだと割り切れるのなら問題ありませんが、個人的には、町の出入りが面倒なのは気になりました。
△ ―→ 食べ物や本を買ってもパワーアップしません。
定番中の定番とされる「食べ物を食べてパワーアップ」とか「本を読んでパワーアップ」というのが、今回は無いみたいです。「指輪」「巻物」「護符」といった装備品で、多少能力が変化する程度みたいです。
いつもと違うパワーアップ方法だったので、最初は戸惑っちゃいました。シリーズ経験者であるほど、この点に戸惑うかもしれません。
で、私は結局たいしてパワーアップしておらず、色々な武器を活用して戦っていたんですが、それでもシナリオクリアできちゃったんですよね。
そういう意味では、いつもより難易度は易しめかもしれません。かといって、体力とかは常に万全の態勢で挑戦しないと危ないっていう意味では、そこまでヌルいわけでもありませんよ。
△ ―→ あっさりとした終わり方。しかも、続編を出す気マンマン?
ある意味、原作を思い起こさせる展開ではあったので、終わるタイミングとしては理解できるんですが、それにしたって、あっさりしているな~って感じでした。
そして、スタッフロールが流れた後、明らかに続編をほのめかすワンシーンがあり、続編を出す気マンマンのようです。
もしかしたら、クエストの達成率とか、特定のクエストを攻略するなどして、メインストーリーに変化が起きるのかもしれませんが…とりあえず私がプレイしたなかでは、そういうのは見当たりませんでした。それこそ、攻略サイトも無いくらいなんでね。判断しようがありません。
ただ、シナリオクリアまでプレイ時間的には、前作『りき伝説』より少し長い程度だったので、それを考えると、メインストーリーでこれ以上発展することは無さそうな気がします。
どちらかというとこのシリーズ。周回プレイを重ねていくことで、知らない仲間や知らないアイテムをコンプリートしていくというのが最終的な楽しみ方になりますからね。
■====== まとめ ======■
●●●●●●○○○○ … 6点(10点満点)
ファンタジーになろうとも、「くにおくん」は「くにおくん」。そう感じられる作品でした。
ファンタジーな世界観や要素は、あくまで”スパイス”程度かなって感じで。それこそ見方を変えれば、”時代劇”ならぬ”ファンタジー劇”っぽくも見えたりします。
ファンタジーということで、いつもの”くにおくんらしさ”が壊れているのでは?と不安に感じていた人もいるかと思いますが、その点については心配いりません。「クーニー」という名前になっても、やっぱり「くにおくん」は「くにおくん」なのです(笑)
逆にいえば個人的には、もうちょっとスパイスが効いてくれていても嬉しかったかな~って思いましたけどね。若干、マンネリズム化しているように感じるので。
最近のシリーズ作品は、パッケージタイトルで真っ当なシリーズ作品を発売し、ダウンロードタイトルでは『りき伝説』など、ひとひねりしているタイトルの展開が多いように思います。やっぱり、コストが抑えられるダウンロードタイトルのほうが、新しい挑戦を展開しやすいってことなのかもしれませんね。
とはいえ、総じて言えるのは、あくまで”くにおくんらしさ”を忘れないこと。例えマンネリズム化と言われても、きっとこのシリーズは、この方向性を貫いていくのだろうな~って思います。ま、それも良いのではないでしょうか?
くにおくん達の、さらなる活躍に期待しています。
関連記事:
3DS『りき伝説』 インプレッション (2012/12/18)
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
『熱血魔法物語』
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2014/04/30
配信価格 ―→ 920円(税別)
ジャンル ―→ 熱血2Dアクション
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ B(12才以上対象)
└→ CEROに影響した内容 ―→ 暴力
■====== 簡単なご紹介 ======■
『熱血硬派くにおくん』シリーズの新作で、いつもの学園…ではなく、ファンタジーな世界が舞台となっています。
「くにお」は「クーニー・ヴァルフォード」という名前になり、光を失った世界を救う旅に出ることになります。
「りき」や「ごうだ」「いちじょう」といったおなじみの面々も、名前を変えてこの世界のどこかで出会うことになるでしょう。
|== 基本的なプレイスタイル ==|
これまでのシリーズと概ね同じですが、ファンタジーらしく少し違う部分もあります。
プレイヤーは「クーニー」を操作して、”発生するクエスト”に沿って物語を進めていきます。
メインストーリーへとつながるクエストはもちろん、メインストーリーとは関係ないサブクエストも色々と発生。達成して報酬を得ることで、物語を有利に進めることでしょう。
|== 移動について ==|
全体マップがあり、町やダンジョンを選択して移動したのち、その町の中やダンジョンの中に入ります。
町やダンジョンのなかでは、いつも通りベルトスクロールアクション形式(奥行きのある2Dスクロールアクション)のステージとなっています。
ただ、選択した場所まで移動する途中、エンカウントが発生することがあります。
エンカウントが発生すると、戦闘用のステージへと移動して、アクションバトルが開始します。画面端まで行けば、逃走することもできます。
|== 町の施設について ==|
ざっくり分けると、「宿屋」「アイテム売り場」「食べ物屋」の3つになります。
「宿屋」で休めば全回復。「アイテム売り場」では、回復アイテムや武器や必殺技が売っています。「食べ物屋」では、その場で食べて回復する料理のほか、テイクアウトできるものもあります。
|== お気に入りアイテム ==|
様々なアイテムや武器が入手できますが、ただ入手しただけでは使えません。
STARTボタンでメニュー画面を開いて、「てもち」もしくは「おきにいり」に装備する必要があります。「おきにいり」は最大9個まで設定可能です。
で、戦闘中にLボタンを押すことで、手持ちのアイテムを「おきにいり」の中のアイテムに切り替えることができます。
手ぶらでバトル開始 → 相手の落とした武器を拾う → アイテム切り替えでさらに別の武器を…という感じで、武器をタダで手に入れることもできますよ。
|== 仲間について ==|
最大で2人、仲間を引き連れていくことができます。特定の人物に話しかけたり、特定のイベントが発生することで、仲間にできるチャンスが生まれます。
ただし、仲間を2人連れている状態だと、仲間にできるチャンスができても意味がなく、何事もなかったかのように会話が先へ進んじゃいます。「あ、もしかして…」と思ったら、仲間を外す勇気も必要ですよ。
|== ジュエル ==|
今作では、様々な色のジュエル(宝石)が登場し、とある人物にお願いすることでジュエルを装備できます。
装備したジュエルに応じて、様々な効果があるそうですよ。私は装備したことないですが(笑)
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ内容 ―→ シナリオクリア(サブクエストは、少し達成した程度)
シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
○ ―→ ファンタジーな雰囲気と「くにおくん」の世界観が、上手いこと融合しています。
とにかく、遊んでいて違和感が無かったです。
これまで時代劇もありましたし、あらゆるスポーツにも挑戦してきましたし。そういう意味では、くにおくんって、何を着せても似合うのかもしれませんね。
これまでのアクションらしさはそのまま。そこにファンタジーらしい武器が登場し、それこそ魔法が使えたりするぶん新鮮な感じはしました。
○ ―→ なかなか良い曲が多いです。
原作らしさが残っているかどうかはイマイチ分かりませんが、個人的にはとても雰囲気にあった曲ばかりでした。特に、シリアスな場面での幻想的な曲が、とても印象的です。
△ ―→ 全体的に、良くも悪くも昔っぽい”ぎこちなさ”を感じます。
あらゆる面で、ある意味”昔通り”って感じる作りなんですよね。
例えば、町とかはけっこう横に長かったりするのに、メニュー画面で「外へ出る」みたいなコマンドがないので、出入りが面倒だったり。
例えば、「おきにいり」の装備は下画面に表示されているのに、タッチ操作には対応していなかったり。
例えば、クエスト一覧は、メインストーリーに関係あるものも無いものも、同じリストのなかで扱われますし。
ま、その”ぎこちなさ”を味だと思えれば良いですし、そういうものだと割り切れるのなら問題ありませんが、個人的には、町の出入りが面倒なのは気になりました。
△ ―→ 食べ物や本を買ってもパワーアップしません。
定番中の定番とされる「食べ物を食べてパワーアップ」とか「本を読んでパワーアップ」というのが、今回は無いみたいです。「指輪」「巻物」「護符」といった装備品で、多少能力が変化する程度みたいです。
いつもと違うパワーアップ方法だったので、最初は戸惑っちゃいました。シリーズ経験者であるほど、この点に戸惑うかもしれません。
で、私は結局たいしてパワーアップしておらず、色々な武器を活用して戦っていたんですが、それでもシナリオクリアできちゃったんですよね。
そういう意味では、いつもより難易度は易しめかもしれません。かといって、体力とかは常に万全の態勢で挑戦しないと危ないっていう意味では、そこまでヌルいわけでもありませんよ。
△ ―→ あっさりとした終わり方。しかも、続編を出す気マンマン?
ある意味、原作を思い起こさせる展開ではあったので、終わるタイミングとしては理解できるんですが、それにしたって、あっさりしているな~って感じでした。
そして、スタッフロールが流れた後、明らかに続編をほのめかすワンシーンがあり、続編を出す気マンマンのようです。
もしかしたら、クエストの達成率とか、特定のクエストを攻略するなどして、メインストーリーに変化が起きるのかもしれませんが…とりあえず私がプレイしたなかでは、そういうのは見当たりませんでした。それこそ、攻略サイトも無いくらいなんでね。判断しようがありません。
ただ、シナリオクリアまでプレイ時間的には、前作『りき伝説』より少し長い程度だったので、それを考えると、メインストーリーでこれ以上発展することは無さそうな気がします。
どちらかというとこのシリーズ。周回プレイを重ねていくことで、知らない仲間や知らないアイテムをコンプリートしていくというのが最終的な楽しみ方になりますからね。
■====== まとめ ======■
●●●●●●○○○○ … 6点(10点満点)
ファンタジーになろうとも、「くにおくん」は「くにおくん」。そう感じられる作品でした。
ファンタジーな世界観や要素は、あくまで”スパイス”程度かなって感じで。それこそ見方を変えれば、”時代劇”ならぬ”ファンタジー劇”っぽくも見えたりします。
ファンタジーということで、いつもの”くにおくんらしさ”が壊れているのでは?と不安に感じていた人もいるかと思いますが、その点については心配いりません。「クーニー」という名前になっても、やっぱり「くにおくん」は「くにおくん」なのです(笑)
逆にいえば個人的には、もうちょっとスパイスが効いてくれていても嬉しかったかな~って思いましたけどね。若干、マンネリズム化しているように感じるので。
最近のシリーズ作品は、パッケージタイトルで真っ当なシリーズ作品を発売し、ダウンロードタイトルでは『りき伝説』など、ひとひねりしているタイトルの展開が多いように思います。やっぱり、コストが抑えられるダウンロードタイトルのほうが、新しい挑戦を展開しやすいってことなのかもしれませんね。
とはいえ、総じて言えるのは、あくまで”くにおくんらしさ”を忘れないこと。例えマンネリズム化と言われても、きっとこのシリーズは、この方向性を貫いていくのだろうな~って思います。ま、それも良いのではないでしょうか?
くにおくん達の、さらなる活躍に期待しています。
万人向け ← | ○○○●○○○○○○ | → 熟練者向け |
手軽に ← | ○○●○○○○○○○ | → じっくり |
思考タイプ ← | ○○○○○○○○○● | → 感覚タイプ |
爽快感重視 ← | ○○○○○○○●○○ | → 達成感重視 |
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3DS『りき伝説』 インプレッション (2012/12/18)
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