『ドンキーコング リターンズ』
対応ハード : Wii
発売元 : 任天堂
開発 : レトロスタジオ ※海外のメーカーです
発売日 : 2010/12/09
希望小売価格 : 5,800円(税込)
ジャンル : アクション
プレイ人数 : 1~2人
CERO : A(全年齢対象)
参考データ--------------------------
購入価格:4,618円(税込・新品)
プレイ時間:約2時間半
進行度:15ステージほとクリア
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●2Dアクションのドンキーコング、Wiiで復活!
今作は、任天堂キャラクターでもお馴染みの『ドンキーコング』シリーズ最新作です。
グラフィックは3Dですが、プレイスタイルはスーパーファミコン時代の2Dアクションがベースになっています。
今回、1回目のインプレッションとなります。
まだ1人プレイしか体験していないので、それに基づいて紹介・評価していきます。
※2人協力プレイにについては体験していないので、今回はその点については紹介・評価しません。
●基本的なルール
このゲームは、ステージクリア式の2Dスクロールアクションゲームです。ステージの一番奥にある「ゴールバレル」に触れるとステージクリアになります。
ステージ構成は、1ワールドにつき6~7ステージ。ワールドの最後にはボスが待ち構えています。
ドンキーコングと相棒のディディーコングはそれぞれライフが2あります。(2匹いる状態で)敵に触れるなどしてダメージを受けると、ディディーコングのライフが減ります。ライフが0になるとディディーコングが離脱し、今度はドンキーがダメージを受けていきます。ドンキーコングのライフが0になるとミスとなり、残機を1つ消費して最初もしくは中間ポイントから再開します。
穴に落下したら、ライフに関わらずミスとなります。
残機が0の時にミスをするとゲームオーバーで、コンティニューすると残機4の状態から再開します。(中間ポイントの記録はなくなり、ステージの最初からになります)
◆中間ポイント
ステージ途中にいる、ブタさんの前を通り過ぎると中間ポイントとなり、以後ミスをした場合はそこから再開します。
1つのステージに、ブタさんが複数いる場合もあります。
◆ゴールバレル
ゴールバレルは、絵柄がスロットのように変化しています。触れるとステージクリアで、触れたときの絵柄に応じたアイテムがもらえます。
絵柄は「バナナの房(5本分)」「バナナコイン」「バルーン(残機1UP)」「DK」の4つです。「DK」を当てると、獲得できるアイテムがランダムで選択され、さらに一定時間の間、Wiiリモコンやヌンチャクを振りまくってバレルを叩き続けることで、たくさんアイテムを貰うことができます。
●アイテムについて
◆バナナ
マリオでいうところの「コイン」にあたるものです。100本獲得するごとに残機が1つ増えます。
バナナの房(ふさ)は、バナナ5本分になります。
◆バナナコイン
ステージ上の至るところにあるコインです。
「クランキーコングのお店」でアイテムを購入する時に使用します。
◆ハート
ライフが減っていた場合、獲得するとライフが1回復します。
ライフが回復するだけなので、ドンキーコングしかいない状態で獲得すると、ディディーコングが復活する…ということはありません。
◆バルーン
残機が1つ増えます。
◆「K」「O」「N」「G」マーク
知っている人は知っている、お馴染みのアイテムです。全部獲得してゴールすると、いいことがあるかも?
◆パズルピース
ステージの至るところに隠されています。隠されている数はステージによって異なりますし、分かりにくいところに隠されていることが多いです。
ステージ内のパズルピースを全て集めると、何かいいものが貰えますよ。
●システムについて
◆1人プレイで操作できるのはドンキーだけ
スーパーファミコン版では、2匹のゴリラが交代したりしてそれぞれの特徴を活かしたプレイができましたが、今作では交代はありません。1人プレイでは、ドンキーコングのみを操作することになります。
ディディーコングは、常にドンキーコングの上に乗っており、わずかながらドンキーのアクションをサポートしてくれます。(詳しくは、下記の「操作説明」をご参照ください)
◆ボーナスステージ
スーパーファミコン版でもお馴染みのボーナスステージは、今回もあります。入り口は、分かりづらいところにあることが多いです。怪しいと思う場所は調べてみましょう。
制限時間内にボーナスステージ内の全てのアイテムを取ることができれば、パズルピースを獲得できます。タイムアップになったり、穴に落下したら失敗で、ボーナスステージ終了となります。
◆おてほんプレイ
『NewスーパーマリオブラザーズWii』に実装されたものと同じシステムです。
同じコースで8回ミスをすると、
スーパードンキーがそのままステージクリアした場合も先に進むことができますが、ステージ選択画面ではマスが赤色のままになります。お手本プレイを中断してそこから再開することもできますが、それでクリアした場合も赤色です。(自力でクリアした場合は青色になります)
※訂正(2010/12/10)…ブタについての明記を訂正しました。
◆クランキーコングの店
集めた「バナナコイン」を使って、アイテムを購入できます。
購入できるアイテムは、以下の通りです。
・バルーン … 残機が増えます。
・スコークス … オウムのキャラクターで、ステージ開始前に使用できます。使用すると、パズルピースが近くにある時に鳴いて教えてくれます。ステージクリアすると効果が切れます。
・体力アップ … ステージ開始前に使用できます。使用すると、ライフの最大値が1上がります。ステージクリアすると効果が切れます。
・バナナジュース … ステージ開始前に使用できます。使用してから10回、ダメージを受けなくなります。
・もんキー … 各ワールドごとに「ロックされた道」があります。これを購入することで、その道を開くことができます。
◆3つのやりこみ要素
各ステージには、3つのプレイ記録がマークで表示され、条件を満たすことでマークを獲得できます。是非、コンプリートを目指してみましょう。
・★マーク … 「K」「O」「N」「G」マークを全て獲得してステージクリアすると、獲得します。
・パズルマーク … 全てのパズルピースを集めると、獲得します。
・DKマーク … タイムアタックに挑戦し、その記録に応じて「黄」「青」「赤」のDKマークを獲得します。タイムアタックは、一度ステージをクリアすると挑戦できるようになります。
●操作説明
今作は、Wiiリモコン横持ちとヌンチャクスタイル(Wiiリモコン+ヌンチャク)の2タイプでプレイできます。
せっかくなので、両方説明します。
◆Wiiリモコン横持ち
十字ボタン左右 … 移動
十字ボタン下 … しゃがむ
1ボタンを押しながら移動 … 走る
1ボタンを押す … タルを持つ・ツタなどに掴まる
1ボタンを離す … タルを投げる・ツタを離す
2ボタン … ジャンプ
ディディーコングがいる時に2ボタン押しっぱなし … バレルジェット
「ヨッシー」のふんばりジャンプみたいな感じで、少しだけジャンプの滞空時間が長くなります。
Wiiリモコンを振る …地面たたき
背景に何かある時はとにかく叩く。地面が何か怪しいと思ったらとにかく叩く、です。
しゃがんだ状態でWiiリモコンを振る … 息を吹きかける
ステージ中の花とか、あるいは燃えている敵とかに対して息を吹きかけることで、アイテムが出現したり敵が倒せるようになったりします。
移動しながらWiiリモコンを振る … ローリング
敵を倒すこともできますし、ローリングで落下中は空中ジャンプをすることもできます。
また、ディディーコングがいる時にローリングをすると「コングロール」という技になります。ディディーコングがドンキーの上で玉乗りのように走り、転がり続けます。本来、ローリングは1回転すると続けてローリングはできませんが、コングロールは振り続けている間ずっと転がり続けられます。
◆ヌンチャクスタイル
3Dスティック … 移動
BボタンかZボタンを押しながら移動 … 走る
BボタンかZボタンを押す … タルを持つ・ツタなどに掴まる
BボタンかZボタンを離す … タルを投げる・ツタを離す
Aボタン … ジャンプ
ディディーコングがいる時にAボタン押しっぱなし … バレルジェット
Wiiリモコンやヌンチャクを振る …地面たたき
移動しながらWiiリモコンやヌンチャクを振る … ローリング
●乗り物について
◆ランビ
サイのキャラクターです。スーパーファミコン版を知っている人にはお馴染みですね。
移動とジャンプの他、Wiiリモコン(ヌンチャク)を振ることで猛ダッシュします。ランビにしか壊せない障害物もあります。
ちなみに、今回は(説明書を見る限りでは)ランビ以外のアニマルフレンズは、ステージ内では登場しないっぽいです。
◆トロッコ
これもお馴染みのものですね。
一度乗ると、基本は止まらずに進み続けます。ジャンプだけできます。
◆ロケットバレル
ミサイル型のタルです。乗って1ボタン(Aボタン)連打で点火し、横に進み続けます。
1ボタン(Aボタン)を押している間は上昇し、離している間は下降します。この操作だけで、うまくロケットを上下に誘導していきましょう。
基本、何かにぶつかっただけで爆発してミスになります。
◆partygameの評価◆…86点(100点満点)
「同じようで微妙に違う感覚」に馴染めるかどうかがポイント
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
-- ○懐かしくもあり、新しくもあり --
タルの仕掛けやBGMのアレンジなど、スーパーファミコン版をプレイした人なら間違いなく懐かしさを感じられます。その一方で、奥にもステージがある仕掛けや大胆な仕掛けも多くあり、進化したな~と思える部分も多く感じられます。
おなじみのタル大砲の仕掛け1つとっても、昔どおりの懐かしい仕掛けもあれば、さらに一歩ひねった大掛かりな仕掛けもあります。こういったギミックの数々が、2Dアクションの醍醐味ですね。
-- ○当時と同じく歯ごたえのある難易度 --
まあ、スーパーファミコン版も難易度はわりと高かったイメージがありましたが、今回もけっこう難しそうな気がします。
ライフがあるので多少は余裕がありますが、穴に落下したら即ミスになるのは変わりありませんので、ライフのおかげで簡単になった…とは、ほとんど感じていません。ただ、アイテムや「おてほんプレイ」などの救済処置もあるので、いざという時は何とかなるスタイルにはなっていると思います。
私も、現時点ですでに20機くらいはミスしている気がします。きっと今回も、トラウマになるステージがあるんでしょうね…(笑)
-- △操作に慣れられるかどうか? --
一番のポイントは、ローリングが「Wiiリモコン(ヌンチャク)を振る」という操作になっている点です。大方、往年のシリーズユーザーは「クラシックコントローラでもできるようにしろ」とか「どうせボタンが足りなかったから、ムリヤリ振ることにしたんだろ」とか。まずここに食いつくんでしょうね。
ボタン操作に慣れ親しんでいる人なら断然そのほうがいいと思いますし、私も「慣れていた」という点ではボタン操作のほうが良かったかも?とは思いましたが…慣れてしまえば何ということはなく、別にこれはこれでアリだと思いました。色々と思うところはありますが、要は「慣れの問題」な気がします。
あとは、グラフィックが3Dだったりとか、ライフがあるとか、(1人プレイでは)ディディーコングでプレイできないとか、ランビ以外のアニマルが使えないとか、息を吹きかけるという新しいアクションがあったりとか、ドンキーの移動やローリングの速度が少し速いとか…過去と違うところを突っつき始めると、キリがありません。そんな重箱の隅を突っついている時間があるなら、プレイして慣れて楽しもうと思うほうが得ですよ。(という私もそうですが(笑))
個人的には、受け入れられないというほど変化しているとは思えませんが、まあ…人によっては、どうしてもダメ!って人もいるでしょうね。そればっかりは個人の問題なので、個々で判断してください。
-- △↑でそう言ってみたものの、操作に文句を言ってみる(笑) --
止まった状態でWiiリモコン(ヌンチャク)を振ると、地面を叩きます。移動している状態で振ると、ローリングです。
で、地面を叩こうと思って振ると、まだ移動の余韻が残っていたせいでローリングが発生してしまったことが1~2回ほどありました。これもまあ慣れの問題でしょうが、わりと素早い操作が要求される場面もあるので、ちょっと気になりました。
操作の面で過去と違う部分もありますが、基本的にはあのスーパーファミコン時代のドンキーコングを懐かしく楽しめる内容になっています。
一番大きな変化は、やっぱり操作感覚ですかね。しかし、何度も言いますが、受け入れられないというほど変化しているとは感じませんでした。私は。
それでも、「操作がどうしても自分には合わなさそう」とか「そもそもあのグラフィックじゃないのかよ」とか、どうしても過去の作品を基準にして悪いところばかり感じてしまうようでしたら、まあ…安くなるまで待つといいんじゃないでしょうかね?
全ステージクリアして、2人協力プレイも体験できたら、セカンドインプレッションを書く予定です。
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