息子が、野地温泉に行き温泉に入りながらハルに雪遊びをさせたいという。
昨日、行こうというわけだったが、夫の都合が悪く最終日の今日になった。
夫なら、絶対に行かない冬道の野地温泉。
息子が運転するというので行くことになった。
母も渋っていたが、ハルの誘いで行くことになった。ひ孫には頑固な母も弱いらしい。
無料の大広間で過ごそうという計画だったが、こういう時にお金を使わないでどうするという
別の私の声が聞こえてきて、朝のうちに電話で部屋を予約した。
さて、凄い、凄い、山は凄い。
温泉に着き、真っ先に驚いたのはツララの太さだった。
落ちてきたら完璧死ぬだろうなという太さと長さである。
部屋を予約したのは正解だった。4時まで滞在していいのだ。
それに何度も外に出て遊んでは帰る居場所はあったほうがいい。

吹雪の中、息子とハルは、用意したそりを持って出かけた。
15分もすると二人で真っ赤な顔で帰ってきた。
吹雪のため、雪が顔にかかり冷たくてそう長くはいられないという。

その後お風呂を楽しんだ。
いつもなら一箇所のみで帰ってくるところだが、部屋を予約したお陰で
3箇所もお風呂を楽しめた。
お風呂の後、また、雪遊び。
今度は私もカメラをもち、玄関のツララを撮ろうと出かけた。
吹雪の中を遊んでいる人は家の息子とハルだけである。
雪かきをして雪を貯めておくようなところでそり遊びをしていた。
二人とも猿のように真っ赤な顔で遊んでいる。
私も久しぶりにそりで遊んでみた。一度滑っただけでも耳が痛くてとてもがまんできない。
それで早々に部屋に戻った。

私が部屋に戻り、しばらくして帰ってきた二人は満足そうである。
お風呂の露天風呂は、頭がぬれていればすぐに凍ってしまうと二人で感想を言い合って笑っていた。
厳寒の冬を体験した、最後の冬休みだった。
帰りは、眠ったまま、車に乗せられて家路へと帰っていった。
母もホテル内での買い物を楽しみ、夫はビールを飲み、寝転んでは好きなときにお風呂に入り
誰に気兼ねするでもなくどこへ行ってもマイペースなのは大変によろしい。