
「大事なライム色のホスタの葉が2枚落ちていました。ひまわりの芽を食べたヨトウムシがまだ生息しているのです。」
Sはなかなかの集中力でガーデニングに嵌っていた。
「毎日私はホスタの葉を数えているんです」
「夜も懐中電灯をもって見回りに行っています。」
そうだろうな~。
早く多くならないかなと数を数えているのに2枚もヨトウムシのせいで葉を失ってしまっては。
憎っくきヨトウムシということだ。
花の人生もいろいろだから一喜一憂しながら頑張りましょうというと
「私にとって、ホスタの葉が2枚も落ちたことはこの上ないショックな出来事で・・」と残念さが返ってくる。
ヨトウムシを知らなかった私は検索してみた。
なんとカブトムシの幼虫かと思っていたものがヨトウムシという植物の芽や葉を食い荒らす悪さをする虫だった。
Sなら見つけたら捻り潰すだろうそのヨトウムシを静かに寝かせておいたなんて無知とは怖い。
どうしてこの場所に植える植物は生長が芳しくないのだろうと思っていた。
そして遂にホスタを堀り別の所に移動したばかり。
その時の理由は、きっと日当たりが良すぎるんだろう・・と。
確かにその時に土の中で眠っていたカブトムシの幼虫?と思っていたヨトウムシの存在は確認した。
その掘り出したホスタの後にアスチルベをそのまま植え込んだのだが・・。
大丈夫だろうか、葉が強く美味そうではない植物なので安全であることを願う。
が、夜盗虫という名前だけに夜に活動するのだから手に負えない。
しかし、ヨトウムシに慣れていない私は見つけても殺せない気がしてならない。
モッコウバラの毛虫や新芽に付くアブラムシは殺せるようになったが・・。
Sが言う。
「植物のためだと思って勇気をだしてください。ヨトウムシは癖が悪いです。」
「私なんか文句をタラタラいいながら処分しました、でもそこに今ではアリが群がって・・恐ろしい光景です。」
としんみり。
生きるために夫々が頑張っているのだが、微妙な感情である。
庭がなくても生きられる人間だが植物に愛着をもってしまったがゆえ・・・。
〈合掌〉
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