
種から亜麻仁油、茎から麻などを採取する植物である。
一度テレビで広大な土地に亜麻の群生を見たことがあるが、一面にこの花が咲いたらどんなだろうと季節が合わず見ることのできなかった番組がとても残念だったことがある。
洋名は「フラックス」風に茎をくゆらせ揺れながら咲く可憐な花、これは母があちこちに種を蒔いて2年目になるも消えずに咲いた亜麻の花である。
うちの母は、私が育てている鉢や花壇に断りなく密かに種を蒔いておく趣味がある。
申し出ると私が難癖をつけるからに違いない。
母と私の植物の好みがだいぶ違うよって私に権力のある花壇には少しの遠慮がある。
悔しいことには 、毎年そのようにして蒔かれた花が良いなあ~と思えることである。
今も私が嫌だな~と思うムギナデシコが生き生きと3・4カ所で育っている。
芽が群生して出ているのを見つけた時の私の気持ちは腑に落ちない。
鉢の中、植え込みの目立たないところとあちこちに仕業が・・・。
それでも花が咲けばきれいだな~似合ってるじゃないと思うのかも知れない。
90歳の母のこういうハプニングというか悪戯がいつか無くなるんだな~と思うとしみじみである。
亜麻だけはそういう母の悪戯の力を見込んで何処かに蒔いておいてと私が頼んだのである。
母と同じくらい強健な種なのだろうか?
母の蒔いたそれだけが年を越して咲いているのだからおもしろい。

