多分全てが終わるのではなく見えないところや目立たないところに新しい年への希望を隠しもっているからだと思う。
Tさんが、晩秋の庭に来て「アムソニアを切ってしまったの?」と残念そうに言ったのが気になり、今年は切らずに置いた。

Tさんはそういう人だ。
私は終わった花や草を未練もなく処分してしまうのに…
情緒を大切に思っているわりに情緒的じゃない私。
大切に思っているというのは単なる憧れなのかもしれない。

ロシアンオリーブ 、一度も実がならないと思いながら6年以上は過ぎている。
でも本当にならなかったの?
と自分に問う
断定はできない。
ロシアンオリーブの実がきれいだったから買ったのに、実がならないからと今年はバッサバッサと切り詰めた。
やってしまった!
切り詰めた枝に初めて出会った、見たかった実が付いていた。





秋のバラに華やかさは無い。
それでも季節の終わりを知っている深さを感じる。
この秋の終わりを知る深さが好きなのかもしれないな〜。