観光バスに乗ったのはたった5人という贅沢なバスの旅である。
どちらからとのガイドさんの質問に、福島と関西ですと答えた。
しっかり勉強している頼もしいガイドぶりに、うれしくなる。
いつものMと私のように市内観光を自分の足でしていたら午前中は愚か午後までかかっても目的は達成されないだろう。
観光スポットとして、山口県旧県庁舎<現在は県政資料館>、サビエルの像と鐘が建つサビエル新記念聖堂<これからはザビエルではなくサビエルと言ってくださいといわれる>瑠璃光寺五重塔・香山公園・常栄寺雪舟庭などを見て回った。
日曜だったのでサビエル記念聖堂には入れなかったが、この建物は私としてはこれが聖堂?と思えるデザインにがっかりする。
山口県政資料室の建築の美しさには感動した。
山形でも似たような建築をみたことがあり、そこをイメージしてしまう。
旧山形県庁である。
同じ時代の建物のようだが山口の外観には勝てないにしても、シャンデリアや天井のレリーフなどはとても美しかったと記憶している。
室内が非常に美しく雰囲気がある。
旧山形県庁<現・文翔館>のものはお金をかけてるのだろう保存状態がとてもよく、現在も生きて使われている。
山口のものは老朽化が進み、テラスには出られない状態だったり、壁の漆喰が少しずつ剥げ落ちている。
せっかくの素晴らしい建築物が残念でならない。
県が歴史建築等にお金をかけない不満を、ガイドがサビエル聖堂の時と同じようにブツブツ呟いていた。
雪舟の庭、五重塔などは昔と変わらず存在し、その時代、命を燃やし建設しただろうことを思うと、古く良いものは大事にしないといけないの思いをもって見学する。
最後にガイドが今日はなにより、皆様と出会えたこと、とりわけ福島の方がこの地を訪れてくれたことがとても印象に残る日でした。
また福島の人を連れてきてくださいと結んだ。
観光が終わってから、ホテルの近くにある中原中也記念館へ行った。
テーマ展示は「哀悼の詩」
悲しさが伝わってくる。
弟や自分の息子の死に出会った時の詩には表現の言葉がない。
詩に現すことそのことが苦しいだろうなあと凡人の私は思う。
こうして山口湯田温泉での半日が終わり、帰り足となる。
Iさんは私たちの新幹線と指定に合わせ、切符をすでに買っておいた。
岡山でのぞみからひかりに乗り換えるのだ。
切符をみて車掌さんがちょっと首をひねっている。
Iさんは新山口からひかりで帰った方が便利なのに我々に合わせてくれたのである。
今回は、安野光雅後援会長Iさんの「いつか津和野に行きましょう」に我々がようやく応えられた旅であった。
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