パリ裏ラ

ステキパリのみならず
ちょっと裏側のパリをも
案内します

ガーデンパーティー(ブルゴーニュ)

2009-07-25 17:29:46 | フランス生活
夫のバングラ時代の友人が50歳の誕生日会をやるというので
彼の田舎の家がある ブルゴーニュへ行って来た。
(一体 どうやったらそんなことができるのか 今の私にはわからないが
パリに住みながら 田舎にも家を持っている人が結構いる。)

その友人は フランス大使館で働いていたのだが 数年前 同じく大使館で働いていた奥さんと
離婚して 心機一転 前から行きたいと思っていた ネパールへ行き 外国人向けのトレッキングのビジネスを
やっている。最近はネパールの山へやってくるテレビ局の撮影に関わる準備を一切引き受けているそうで 
賢いなあ と思う。

奥さんと出会う前に 同じく大使館で働く一人の女性に心惹かれていたが その人は恋人がいたのであきらめたようだ。
そして なんとその女性とネパールで再会。その時 彼女も彼も独り身で 迷う事無く 今は一緒にいる。
前の奥さんは 私が今まで会った中で 一番素敵なフランス女性なのだけれど
今の彼女も笑顔がチャーミングな素敵な人だ。前の奥さんにも 今は若い恋人がいる。

フランス人の恋話を説明すると 複雑で長くなるのでこの変にして(ちなみにその恋人はまだ売れてないアーチストなのですが) そう ブルゴーニュへ初めて行って来たのです。

ブルゴーニュは ワインの地。どこへ行ってもワイン畑の丘陵が広がり そしてその後ろには山があり
ワイン畑の合間には 牧草地が広がり 牛やら羊やらがたくさんいて それはそれはのどかな所だ。
坂が多い国に生まれたものとして 平な土地よりも はやり高低の変化のある土地に心惹かれる。
(バングラは大体がどこへ行っても真っ平らなので 山があるチッタゴンあたりへ行った特は 坂のある町並みに改めて感動したものです。リキシャのおじさんは 大変そうだったけれど)

シャンパーニュと違って 飲み物だけでなく 食べ物も充実しているのもまた良い。(エスカルゴが有名)
将来 どっからか 急にお金が降ってきたら ここに家を買ってもいいなと思うくらいだ。

ところで 家についてだが 私はフランスの古い田舎の家が苦手である。古い家には大体 ふるーい家具がおいてあって
それが多分苦手なのである。 家族代々伝わったものか知らないが あの木製の重厚な家具がなんとも 私の心を
乱すのである。木製で座る部分に麻が巻いてある典型的な田舎の椅子も好きではない。食器棚に施された装飾や 大きな
黒くて 足の太い木のテーブルもなんだか好きではない。4本足で しかもベビーベッドのように 頭側と足側に木のついたて?があるベッドなんて特に苦手である。まず良く寝られたためしがない。埃くさいからか その歴史が重すぎるのか
とにかく 私を暗い気持ちにさせるのである。
 今回お邪魔した彼の家も まさにそんな家具のオンパレードで 時折 バングラやネパールからの物品が私を明るい気持ちにさせてくれたが しばらく使ってない家なので クモの巣やらなんやら もう。
幸い 来客の人数が多すぎるということで
ほとんどの人々は 庭にテントをはって寝たので クモとは戦わずにすんだけれど とにかく田舎の家が苦手なのだ。

彼の田舎の家に到着した 最初の晩のこと。
もうすでに たくさんの彼の友人が到着していた。子どももたくさんいる。
テントを張る場所も ほとんどなかった位だ。

彼の大使館時代の友人や 各国であった友人たちは お互いに私たちと同じく初対面で
なんだか ぎこちない空気が流れていた。
外国人は 私とソランジュのみで あとはみんなフランス人。あと ベトナム出身のゲイの人もいた。
ソランジュは カナダのケベック出身なので フランス語を話す、ベトナムからの人もフランス語を話す。
おっと 私だけか フランス語を話せないのは。
そうだった。そうだった。 ブルゴーニュの自然やワインに心浮かれて 今回の旅のメインは友人の誕生日会だったというのを
私はこの時まで忘れていた。そして フランス人のパーティーがどんなものなのかも そのとき思い出して しまった!と
思ったのだが もう後の祭りだ。

初対面のパーティー(と言っても庭でだらだらしてるだけ)のぎこちなさに加えて 場所は広い庭である。
人間 空間が広すぎると なかなか密な人間関係は短時間では作れないものである。
たばこを吸う人が すぐに仲良くなることからもそれは明解だ。
同じ言葉を介すフランス人同士であっても てさぐりで その晩を過ごそうとしているのに
その言葉を解さぬ私がどうやってそれをやりとげることができようか。
ここが 例えば アメリカや日本だったら(多分)話は別である。むしろその言葉に不自由な外国人こそが 主導権を握り
共通言語は英語で または 私の片言の外国語を頑張って理解するように皆のもの努力せよ 
というわがままなことをやってのけたかもしれない。

しかし ここはフランスだ。
まず 外国人慣れしてるせいで まったく外国人に興味がない。
自分から積極的に話しかけるということがない。
たとえ自分が一人ぼっちでも 隣りの人々がわいわいしているからといって「なになにー?」と首を突っ込むことはない。
会話に耳をそばだて 誰かが冗談かなんか言った際 そのうまい返しを思いついたときに すかさず一言。
そして笑いをとって 中に入る。または 心優しい人が 会話に何気なく入れてくれるのを待つ。
あとは 一人でぼーっとしているか タバコを吸いに席をたって喫煙チームと話すか さりげなく会話を始める瞬間を待つか。
そんなものだろう。
決して アメリカのパーティーのように 積極的に動き回って できるだけたくさんの人と少しでも会話をする というようなことはない。決して無い(今まで見た中ではない)

さて 私に以上のようなことができようか?? まず 会話のタイミングをはかろうにも言っている事が解らぬようでは
話にならない。冗談なんて言えるわけがない。たばこも吸わない。誰も席を立って知らない人に話しかけにいこうともしない状況で 自分だけ席をたってひとりぼっちの人の隣りへというのも何か変なのでできない(勇気を出してやればよかった。きっと2人だったら英語も話してくれただろうから)
最終的に たどり着いた 私のその晩のオアシスは ベトナムのゲイの男性だった。

彼は ビューティーサロンで働いているということで 色々と お肌についてレクチャーをしてくれた。
例えば 一日一個トマトを食べると翌日の肌の調子が違うとか オリーブオイルに紅茶を浸してそれを肌に毎日すると
きれいに日焼けしたような肌になる とか。。。
そして私の肌の相談にものってくれた。
フランスにきてから なんか肌がくすんでいるし ファンデーションののりがいまいちなのだ と言うと
彼は「水が違うからね。あんまり洗わなくていいのよ。あなたは洗い過ぎで肌が乾燥してるのよ。正直言ったら悪いけど
   あなた私の知ってる日本の女性の肌じゃないわね」
がーーーーん!! どきゅーーん!!と鉄砲かまたは しゅっ!と どこからか槍が飛んで来たかのように その言葉は私の胸に刺さった。痛い。とても痛い。今でも痛い。
その晩 私は その胸の痛みと どうしようもない 居心地の悪さを抱えて テントに早々と引き上げたのでした。

しかし テントがあったからこそ 私は引き上げられたわけで これが誰かのうちだったら 寝床に行く事もできず
とにかく 退屈な時間をすごすことになります。この悔しさを 明日へのフランス語学習へ向けられたらいいのですがね。
あー フランスのパーティーはやっぱり苦手です。

あれ? ブルゴーニュのことを書こうとしたのですが ここに落ち着いてしまいました。
フランス人のパーティーに呼ばれたら 心して行きましょうーーー。
 
写真はまた今度載せまーす




Champagne!!

2009-07-12 06:15:52 | Weblog
先週は 最高気温34度まで達したパリでしたが
今週から天気は どんより。気温も20度そこそこです。
せっかく出した夏服を もっと着させてくれーーー。

そんな快晴の先週
夫の遠い親戚がやっている シャンパーン(フランス語ではパーンとのばして発音します)のメゾン?を訪ねつつ
あの 有名なドンペリニヨンも作られている シャンパーニュ地方の エパネイという街へ
夫とそのいとこと私3人で 2泊3日で行ってきました。

パリを出る頃 反対車線は大渋滞。南へ下る人の渋滞。私たちは 北上なので 渋滞はありませんでした。
確かにバカンス最初の週末に 北へ向かうのはいいアイディアではありません(天気が悪くて有名)。
幸いこの週末は快晴だったのでラッキー。
エパネイに到着すると ワイン畑の丘が広がります。サイクリングをしたらさぞかし気持ちよさそうな
ワイン畑以外に何もない場所です。

今回 シャンパーニュへ行くという事で 初めて シャンパーンについて ちょっとだけ事前学習をし
そして 現地でも 親戚の家で軽い講習会を受けて 勉強してみました。
あんなけ飲んでて そんなことも知らなかったの?とつっこまれそうですが 学んだことを少し。

○ シャンパーンは シャンパーニュで作られたものだけが そう名乗る事ができる。
○ シャンパン その45%はフランス国内で消化されている(すごい!)あとは輸出。
○ 輸出先 第一位は アメリカ 2位は イギリス 3位 日本 4位 ロシア 5位中国
○ ワインと違って その年によってできばえが違うのではなく かならず毎年同じ味にしなくてはいけない。
 そのため熟練のブレンド師?が 色んなワインをブレンドする。時には200種類のワインをも混ぜ合わせる事もあるそう。
  なので シャンパンには ワインと違って できた年数が書かれていない。
 年数が書かれているもの(ドンペリなど)は 最高のぶどうが出来た年のもので まったく他の年代のワインをまぜなくても
 できあがる 最高のシャンパン。もちろん高い。
○ シャンパンはワインと違って カーブで熟成させたボトルの不純物を除いてから蓋をするので 買ったらすぐに飲んだ方が  いい。何年も置いておくものではない どんどん味はおちるばかりだそうだ。買って3年までが限界。
○ シャンパンの甘さは サトウキビ。
○ シャンパンは 洋服と一緒で TPOで変えるもの。
○ モエ○ドンのシャンパン。あの値段はほとんどが広告代。
○ ドン ペリニヨン修道士は シャンパンを実際に作っていた人ではなく その製法を見つけた人。

 などなど、とっても興味深いです。一緒に試飲をした 夫とそのいとこの彼女は グラスを傾けて色を見たり 時に
 頷いたり。私も かっこつけてちょっと彼らに感想なんて言ってみましたが 「そう?僕はこれちょっと甘すぎると思う」とか 「そう?これちょっと泡が荒いね」などと 返されてしまったので それからは黙って飲む事にしました。

でも シャンパンについて色々と教えてくれたお兄さんは
「 銘柄や値段を気にせず 自分が一番おいしい と思うものを飲むのが大切です。」と言ってくれたので
ちょっと嬉しかったですが
私は 泡抑えめ BRUIT辛口シャンパンが一番好きです。

到着後 翌日の7月4日は なんと宿泊していた シャンパン通り(シャンパンを作っている会社のオフィスやカーブがある通り。それらメゾンのきれいな建物だけがあり 人が住んでいないので 一見ハリウッドの映画のセットのようにも見える)で シャンパン祭りが開かれました。
かなり期待していったのですが 大きなメゾンは そんな庶民の消費者には目もくれずってな感じで
彼らのプライベートハウスでゲストだけのパーティをやったりして ちょっと感じ悪かったです。

高山の酒蔵見学だったら 無料でお客さんに 振る舞い酒があるのになあ。
それくらいの 粋さがほしかった!!
実際 そんな彼らに ピエロに扮した人々が 小さなデモ行進をしていました。

明日からは ブルゴーニュに行ってきます。
また 勉強してきたことを 報告できたらと思います。


     
      シャンパーニュへ向かう高速道路から

     
      シャンパン通りにある これが遠い親戚のシャンパンメゾン。ここで作られている。
     どこかで ここの銘柄を見つけたらぜひ飲んでみてください。良心的な値段でおいしいです。

     
     ここは となりのランスという街。昔はここで作っていたそう。今は 昔のカーブの見学がここで出来ます。
    あと試飲も。シャンパンもパリで買うよりかは 安く買えます。

     



     
     彼らが作っているシャンパン。値段もボトルも色々です。


    
     ランス出身の説明をしてくれたお兄さん。英語が流暢です。天職だと言っていました。

    



    



    
  見ての通りの シャンパン通り。

続きはまた。。。

追加 シャンパンを開けるときには(めでたい時や盛り上がりたいときを除いて) なるべく音を立てないで開けると 泡がきめ細やかに保たれるそうです。開け方は 蓋を上から手で押さえつつ ボトルをゆっくりと回転させて開ける。蓋をまわすのではないのが みそ。



バカンススタート

2009-07-11 07:39:26 | Weblog
バカンスが始まりました。
こちらの学校は 7月3日から9月3日まで 夏休みです。

もちろん 子どもだけでなく 大人たちもバカンスで 浮かれています。
街のあちらこちらに 最後のかけこみバカンスツアーの広告も見られます。

先日 病院へ行き 次のアポイントについてお医者さんと話していると すかさず
「バカンスへはいつ頃行かれるの?」 と聞かれてたじたじ。

隣りの人との会話でも 「バカンスはどこへ?」「楽しいバカンスをー!」ってな感じ。

ベビーシッターの学校でも 最後の日は 先生が 生徒たちに「 Bon vacance! 」と言って送り出していました。
まー楽しい夏休みをって感じなのだろうけど  なんだか響きがいいじゃないですか。

バカンスは この国の文化なのですね。

ベビーシッターの家族も今年は 家族4人で 4年ぶりに日本に帰省するようで その期間なんと4週間!!!
「便利でないことがたくさんある国だけど バカンスに関しては最高ね」と彼らのママも言っていました。

バカンス最初の金曜日 パリから南へ脱出する人々の渋滞は200キロ だったそうです。

8月 パリは観光客で埋まります。人々は皆 バカンスへー。
さあ 私はどこへ 行くのかしら???