読書記録とときどき日記

読書と日々の記録を綴っていきます。

擬似MBA留学!

2009-06-20 01:08:28 | ビジネス
『金融資本主義を超えて~僕のハーバード留学記』 岩瀬 大輔 (文春文庫)



久しぶりの読書記録。
結構、本は読んでるのだか、このブログからしばらく
離れてしまってたもので。。

前半は、ハーバードビジネススクールでの体験記。
後半は、そこで学んだこと、感じたことを述べている。

ブログが下地になっているということで、
日記の主人公に感情移入して、
本当にHBSに留学したような気分で
読むことができ、なかなか面白かった。

自分よりも年下の人が、これだけ有能で、多くの経験をし、
最後には生命保険会社まで立ち上げてしまった、というのには、
本当に驚くばかり。。
ヘッジファンドについてのブログ読者の質問への回答のくだりは、
本当に自分の頭で考えることはどういうことか、
というのを考えさせられた。
あとは、ひがみになってしまうが、英語は何て大きい武器なんだろう、
ということ。
英語を自由に使いこなせることは、一回り大きな経験をするための
最低条件のようなもの。
でも、大学受験まで英語が大好きで、TOEICでもまぁまぁの
高得点を取れても、どうしても英会話ができるほどまでは
なれず、典型的な英語コンプレックスとなってる私としては、
筆者の経歴は、羨ましい。
英語が話せたら、外資系証券にもトライしてみたい、と思った
こともあったな、なんて思い出したりもした。
ま、英語だけがすべての原因じゃないのは、充分わかってるけど。
勇気と決意と努力と実行力、そんなところが欠けてたかなぁ。
(うわ・・・、欠けてるもの大きすぎ!)

この本が最初に出された2006年は、まだサブプライムローンの
証券化商品がもてはやされてた頃。
その頃に、投資銀行のCEOの高収入や株価至上主義などについて、
その功罪を問う文章を書いていた、というのもスゴイなぁ、
と思った。

筆者が、あとがきに書いた、人生は旅そのもの、
という悟りにも共感。
私も、高校生の頃から、大学、就職、結婚、転職と、次のステップへ
進むことばかり考え、今というかけがえのない瞬間を楽しむことが
少なかったような気がする。
(最近は、家庭円満、転職先にも恵まれて、今を楽しんでるけど)
私も、人生を旅のように、楽しみたいなぁ、と思う。