NORTHBOUND EXPRESS

鉄道好きサラリーマンの◆不定期運転臨時急行◆(全自由席)  

国鉄の身体をもらいに・・ホームライナー古河3号乗車記 後編

2010年01月12日 | 乗り鉄・実車
489系のあまりの国鉄っぷりに、ついに妄想スイッチが入ってしまった私・・頼む!誰も止めないで!!

北へ向かって夜の下町を駆け抜けるホームライナー古河3号・・車体はくたびれているけどまだこんなに元気に走れるじゃないか!準急型185系より乗り心地は格段に良い。いくら古くてもそこは特急型車両、窓も固定式だもの。。比べるのは酷か!?
赤羽駅を通過・・右手に京浜東北線の築堤が・・(ある訳ないっ!)でもこの窓からは見える(気がする)。。さっきも尾久に20系が居た!(ような気がする)
列車は大きな右カーブに差し掛かり、新河岸・荒川を渡る。車外との遮音性能も良く、鉄橋の音も控えめに聞こえた。
埼玉県に入ったところで、我に返って一寸だけ車内を散策。

モハ489ラウンジカー 白山運用時代の1989年頃に改造され、当時はコンビニエンススペースが営業されており、電子レンジでチンする程度の軽食も提供していたんだそうです。長野新幹線も未開通であった当時、軽井沢・長野方面には在来線利用者が多かったでしょうから、それなりに需要も見込めたのでしょう。そこでいかがでしょう、ちょっと呑み足りないお父さんのためにホームライナー内で「ショットバースペース」というのは・・毎日乗りたくなりますな(笑)

「ご乗車のお客様でバーテンさんはいらっしゃいませんか?」(笑)

列車は最初の停車駅である浦和に到着。高架化工事の真っ最中であり、既に宇都宮・高崎線の上りは高架化完了。赤羽駅と同様、時代とともに景色も遷り変わっていきます。古い建物が取り壊されたり、景色が変わるとよく、「あれ?ここって以前何があったっけ?」なんてことになりますが、よく利用する駅や地元の町並みなんかは日頃から景色を撮影しておくなんてことをすると、後年、貴重な記録になるかも知れませんね。

浦和を発車し、加速していた列車が突然、「ガクッ・・ガクツ・・」とブレーキをかけて停止・・「あ、あれ?・・どうした?」と窓の外を見ると、並走する京浜東北線も駅を出たところで停車している。暫くして車掌さんから「線路内に人が立ち入ったため安全確認のため・・」とのアナウンスが。。通勤目的で利用しているお父さんがたには迷惑なトラブルも我々にとっては乗車時間が長くなるならむしろ歓迎です(爆)
どこかの席では「しー・・はー・・」と歯の隙間から音を出し、つまみのさきイカをクチャクチャと食べるお父さんが・・車内の音と匂いも国鉄だなぁ(笑) どこかの席では携帯電話でお母ちゃんに「帰りが遅れるよ・・」とコール・・これはJRだ。

10分ほど経ち、安全確認が終了し再発車~遅れ回復のため強力に加速してます 「お~っ 飛ばす!こ、この走りっ 待ってました~!」ここから大宮を出てそのまま宇都宮までノンストップで行っちゃってください~このために明日休暇をとりましたんで!

大宮東操車場付近を通過-遠くにヘッドマークが光る485系が見える。ムーンライトえちごの仕業準備かな。。大宮を過ぎてからは窓の外の灯りも減ってきていかにもベッドタウンといった様相。この列車の雰囲気と「明日は休みだ」という開放感が、これから夜行列車で遠い地へ旅に出るといった錯覚を引き起こす。。
蓮田、久喜と停車。殆どの客は降りていき、車内も閑散としてくると、緩行列車のような賑やかな走行音や頻繁なアナウンスもないためか、なんだか本当に銀河鉄道999のようなシチュエーションに・・(笑)メーテノレ(SEKKIさん)と氏が手がける上野駅レイアウトの今後の展望や、仕掛かり中の車両の話、消え行く北陸路の列車への思いなど、思わず時間を忘れ、話に花が咲く。。
話も盛り上がってきたところで終点のアナウンス・・遅れを取り戻したホームライナー古河3号は1分遅れで終点古河に到着~ そろそろお尻がシートに馴染んできたところで降りるのは実に惜しい。。(涙)上野駅では座席確保のため、あまり車体を眺めることができなかったため、古河駅ホームでじっくりとその姿を目に焼きつける・・

   長い間お疲れ様でした。碓氷峠はさぞ疲れたでしょう

       あぁ、滅び行くものの哀しいまでの美しさ~

 ボンネッツはこの角度がいい 飽きのこない秀逸なデザイン
最後の輝きを見せるボンネッツに構図も考えず無心にシャッターを切る私・・・列車を降りた直後は感じなかったけど、カメラを握る手がヤケに冷たい。。ここはもう茨城県、上野より寒いはずだ。
489系にはまだ今夜の大仕事が残っている。静かに古河駅のホームから立ち去り再び上野へ戻っていく・・

列車の出て行ったホーム、不思議と虚しさは感じない。今夜、この小さな旅で何を得ただろうか・・「どんな生命もいつかは滅びる運命にある。国鉄の身体もJRの身体も永遠ではない。だけどそれでいいじゃないか。列車は消えても、この素晴らしい旅の思い出だけは永遠に残る。」
SEKKIさん、そしてホームライナー古河3号よ、素敵な旅の思い出をありがとう-(完)
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2 コメント

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Unknown (ミズ)
2010-01-14 09:58:37
まさるさん、こんにちは。
いい文章ですねぇ!じっくり読ませて戴きました。
で、これで終ってしまうのですか?後編の続きは・・・?帰りのレポートもお願いします!いえいえ車両の話はともかく、SEKKIさんと話されたでしょう今年の計画とやらを!
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Unknown (まさる)
2010-01-15 02:19:44
ミズさん こんばんは~
ご高読ありがとうございますm(_ _)m
今年の計画ですね。。スタート宣言しておきながらなかなか進捗しないMYレイアウト・・あはは(汗)「口だけ番長」にならないよう、今年は手を動かしていきたいなと(汗)2・・というわけで暫くナイショにさせてください(汗)3
でも、サブテレインやらストラクチャやらをせっせと仕入れてますのでそのうち・・いやっ、まずいっここまで(^^; ミズさんも頑張ってくださいネ!
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