NORTHBOUND EXPRESS

鉄道好きサラリーマンの◆不定期運転臨時急行◆(全自由席)  

やこうれっしゃ

2008年11月05日 | お気に入り
さて、お待たせしました久々の更新です。。(汗)
えぇ、だって、不定期運転の臨時急行ですから・・nose4

誰しも、これじゃなきゃダメなんだよっ・・ていうものありますよね。
例えば、「このぬいぐるみと一緒じゃないと寝れないのsymbol1」とか、
「この本を読まないと寝れないんだよっ」とか・・

かれこれ30年程前の話、その絵本は私のもとにやってきました。
  
  「やこうれっしゃ」 西村繁男 作  福音館書店

文章がひとつもない、この一冊の絵本が鉄道好きな幼い少年に与えた影響は計り知れません。
この絵本の中には日本の夜行列車文化の全てと、皆、おおらかであった昭和という時代があるのです。
東京に遊びにきたのだろうか、上野駅中央改札前で記念撮影する家族、荷車を押す赤帽、スキー板を持った若人達、田舎へ帰省する家族連れ、唐草模様の風呂敷を抱えたお婆ちゃん、荷車を牽いたターレット、薄暗い13番線ホームで荷物車にパレットを押し込む作業員、甥の結婚式に参列したおじさん、留袖のおばさん、出張のお父さん、移動式売店でビールをしこたま買い込むおじさん・・
老若男女、それぞれの思いを乗せ発車した列車は鶯谷~日暮里のネオンを抜け・・

どこかクールで洗練された人々の多い横浜駅から湘南電車に乗り、太陽と青い海が輝く伊豆までの旅が全てだったお坊ちゃま育ちの少年にとって、薄暗い行き止まり式ホームのターミナル駅と、どこまでも人間臭い人々、いろいろな客車と荷物車を連ねた夜行列車は、まさに「逆カルチャーショック」だったのです。

どこへ出掛けるにもこの絵本を持ち、ベッドでは毎晩眺め、絵本はそのうち手垢だらけのボロボロとなり・・
やがてガンダム好きの少年となった私のもとから、いつの間にか旅立ってしまいました・・

そして時は流れ、二十数年後のとある寒い冬の日、たまたま入った町の本屋でこの絵本と再会を果たすのです。

二人の幼い娘を持つ私は、とてもベッドで毎晩この絵本を眺めることはできませんが、今でもたまに書棚からこの絵本を引っ張り出しては眺め、みな暖かく、おおらかであった昭和という時代の中で「こころのふるさと」と皆に慕われていた上野駅と、人々の心を暖かく包んで走る夜行列車に思いを馳せるのです。 
       

なんだかなぁ・・最後はしんみりムードとなってしましましたが、今夜は管理人のお気に入りの絵本の話でした。。

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4 コメント

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Unknown (mattun)
2008-11-05 10:25:59
こんばんは。ご挨拶が遅れましたが、まずはブログ開設おめでとうございます♪

絵本のお話と画像がまるでオーバーラップしているかのようで、まさるさんの思い入れが伝わってきますね(^^)そう言えば私も子供のころは「○○大百科」(もちろん鉄関係)とかいうA6サイズの本をどこに行くにも持ち歩いていましたね~。最近は本屋でも見かけません。

当方のブログにもリンク貼らせていただきました~。それではこれからもよろしくお願いします♪

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Unknown (may)
2008-11-05 13:40:41
ブログ開設おめでと♪
絵本なら私も見れるから今度見せてー。
いつかこのブログにもHB&WPJが登場するのだろうか。
フフフ ^^♪
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Unknown (まさる)
2008-11-06 02:19:34
>mattunさん
コメントありがとうございます。。
そうですね、図鑑って私も大好きでした!今は図鑑事情って、正直なところどうなのか判りませんが、昔は必ずといっていいほど友達の部屋の本棚に昆虫やら、交通やら、鉄道やらの図鑑が並んでいましたね。たまに私もヤフオクとかで図鑑を探して、懐かしいっ・・買っちゃおうかなぁ~なんて悩んでます。リンクありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いします!
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Unknown (まさる)
2008-11-06 02:24:19
>may
初訪問とコメント、ありがとう
正直、全然ジャンル違うんでリンク禁止かと思ってたわ。。 そうだねぇ~いつか二羽のひよこ達が登場するかもね。。 でも結構記事書くのって慣れてないから大変だね。続くようにがんばるわ。。
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