ここんところ仕事が忙しく、ぜんぜん体を動かしていない。
職場の階段を5階まで上がると、朝一は特にきつかったりする。
ちょっと危機感を感じていたので、日帰り山行に出かけることにした。
燕や蝶も候補として考えていたのだが、どうせなら行ったことが無い山にしようと思い、編笠山&権現岳に決めた。
双葉サービスエリアで仮眠をとり、登山口の観音平には早朝4時40分に到着。
すでに30台ほど車が止まっていたが、あとからどんどんやってくる。
人気があるんだね~。
朝食の菓子パンをかじりながら身支度を整えて、いざ出発。
このときは余裕だったのだが…。
高原の冷涼な空気を深呼吸しながら、気持ちの良い樹林帯を歩く。
だが、歩き始めて20分くらいで尋常じゃないくらいの大量の汗をかきはじめた。
そして、体が重い。
運動不足だから仕方ないかなと思いつつも、すでに汗で全身びしょびしょ。
ハットのつばから白糸の滝のように汗が落ちてくる。
だらだら登りが続く道がうらめしい。
ほぼコースタイム通りで、雲海に到着。
雲海といいながら、雲海は見えない。
塩タブレットと水を補給。
お守りとして持っていたアミノバイタルも飲んだ。
座っていたベンチが汗でびしょびしょになった。
おしっこを漏らしたみたいで、かっこ悪い。
ヤマツツジに元気をもらって、樹林帯のだらだら登りを続ける。
体調が悪い時は、気持ちの良い樹林帯も、めんどくさい風景にしか見えない。
森林限界は、まだ遥か先だ。
すっかりローペースになり、雲海から50分もかかって押手川に到着。
尾根上になぜか小川が流れている面白い場所だ。
ちょろちょろと流れる水をぼーっと見ながら、チョコレートとメロンパンを食べて、塩タブレットも補給。
汗はどんどん出てきて止まらない。
水もここまでで1リットルも飲んでいる。
疲労感が半端ない。
この時点で権現岳は、もうあきらめていた。
疲れちゃったのだ。
悪天候で予定を変更することはあっても、体調不良で予定を変えることはほとんどない私。
登山に勝ち負けはないが、今日はすでに敗北感たっぷりである。
とりあえず、編笠はしっかり登ろうと気持ちを固めなおして、歩きはじめた。
ここから山頂までは、どんどん傾斜がきつくなってくる。
危険はないが、とにかく疲れる。
いつまでたっても樹林帯は続くし。
イワカガミにも元気をもらう。
本日、唯一のはしごが登場。
これを登れば森林限界か?
期待は裏目に出て、まだ樹林帯は続く。
疲れて下ばかり目を落として登っていたが、気づいたら周りはハイマツ帯になっていた。
でも、ハイマツは自分の背丈よりも高く、まだ森林限界を歩いている気分にはならない。
ところどころで振り向くと、スコーンと景色が抜けて見えるところも出てきた。
雲の向こうには南アの秀峰、甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳がうっすら見える。
もう何回止まって休憩をとったかわからなくなってきたころ、ようやく空が開けてゴーロが見えてきた。
いよいよ山頂が近い。
ひいこら喘いで、やっと三角点にタッチ。
編笠山(2524m)の頂上だ。
結局、3時間40分もかかってしまった。(標準的なコースタイムなら、2時間30分程度。)
なんでこんなに苦労したんだろう。
目に飛び込んできたのは、行く予定だった権現岳。
その向こうに阿弥陀岳、赤岳、さらにその奥に横岳が見える。
あいにくの高曇りで、八ヶ岳ブルーはお預けだったが、この曇り空は今日の自分の体調そのものだ。
冷たい風で体が冷えてきた。
とりあえず、青年小屋まで降りることにしよう。
ハイマツの中を伸びる道をまっすぐ降りていくと、青年小屋が見えてきた。
大岩が連なるゴーロ帯で足がよろけてきたので、適当な岩の上で寝ころんだ。
岩がじんわり温かく、そよ風が心地いい。
気が付いたら30分も寝てしまっていた。
起き上がって小屋まで下る。
振り返ると、八ヶ岳ブルーをバックに編笠山がでんと構えていた。
メロンパンの残りとあられを食べて、水を飲む。
もう2リットルも飲んでしまった。
眠ったせいもあり、少し体調が戻った気がした。
青空も広がってきたので、なんとなく気分もいい。
周囲の登山者は、みな権現へ向かっていく。
もし、権現岳へ行くとしたら? と、一瞬頭の中で時間の計算をしてみたが、やっぱりやめておくことにした。
時間は早いが下山を決めた。
帰りは巻き道で押手川へと向かう。
この道はまるで北八ツのように苔むしていて、雰囲気がいい。
盛り上がった木の根元にできる小さな空洞にはちょっぴり雪が残っているところもあった。
押手川からは往路と同じ道をたどる。
樹林帯をもくもくと下るだけだ。
雲海で最後の水を飲み切り、塩タブレットをちょこちょこ口にしながら下った。
ひざがケラケラ笑っている。
道が平らになったらゴールは間近だ。
あー、疲れた。
権現まで行かなくて、今日は正解だった。
観音平の駐車場は満杯になっており、路上駐車が遥か先まで続いていた。
こんなに早く下りてくるのは自分くらいか。
そんな日もある。
体力低下か、体調不良か、いずれにしても、こんな調子じゃ夏山は楽しめないな。
温泉入って一人反省会だ。
職場の階段を5階まで上がると、朝一は特にきつかったりする。
ちょっと危機感を感じていたので、日帰り山行に出かけることにした。
燕や蝶も候補として考えていたのだが、どうせなら行ったことが無い山にしようと思い、編笠山&権現岳に決めた。
双葉サービスエリアで仮眠をとり、登山口の観音平には早朝4時40分に到着。
すでに30台ほど車が止まっていたが、あとからどんどんやってくる。
人気があるんだね~。
朝食の菓子パンをかじりながら身支度を整えて、いざ出発。
このときは余裕だったのだが…。
高原の冷涼な空気を深呼吸しながら、気持ちの良い樹林帯を歩く。
だが、歩き始めて20分くらいで尋常じゃないくらいの大量の汗をかきはじめた。
そして、体が重い。
運動不足だから仕方ないかなと思いつつも、すでに汗で全身びしょびしょ。
ハットのつばから白糸の滝のように汗が落ちてくる。
だらだら登りが続く道がうらめしい。
ほぼコースタイム通りで、雲海に到着。
雲海といいながら、雲海は見えない。
塩タブレットと水を補給。
お守りとして持っていたアミノバイタルも飲んだ。
座っていたベンチが汗でびしょびしょになった。
おしっこを漏らしたみたいで、かっこ悪い。
ヤマツツジに元気をもらって、樹林帯のだらだら登りを続ける。
体調が悪い時は、気持ちの良い樹林帯も、めんどくさい風景にしか見えない。
森林限界は、まだ遥か先だ。
すっかりローペースになり、雲海から50分もかかって押手川に到着。
尾根上になぜか小川が流れている面白い場所だ。
ちょろちょろと流れる水をぼーっと見ながら、チョコレートとメロンパンを食べて、塩タブレットも補給。
汗はどんどん出てきて止まらない。
水もここまでで1リットルも飲んでいる。
疲労感が半端ない。
この時点で権現岳は、もうあきらめていた。
疲れちゃったのだ。
悪天候で予定を変更することはあっても、体調不良で予定を変えることはほとんどない私。
登山に勝ち負けはないが、今日はすでに敗北感たっぷりである。
とりあえず、編笠はしっかり登ろうと気持ちを固めなおして、歩きはじめた。
ここから山頂までは、どんどん傾斜がきつくなってくる。
危険はないが、とにかく疲れる。
いつまでたっても樹林帯は続くし。
イワカガミにも元気をもらう。
本日、唯一のはしごが登場。
これを登れば森林限界か?
期待は裏目に出て、まだ樹林帯は続く。
疲れて下ばかり目を落として登っていたが、気づいたら周りはハイマツ帯になっていた。
でも、ハイマツは自分の背丈よりも高く、まだ森林限界を歩いている気分にはならない。
ところどころで振り向くと、スコーンと景色が抜けて見えるところも出てきた。
雲の向こうには南アの秀峰、甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳がうっすら見える。
もう何回止まって休憩をとったかわからなくなってきたころ、ようやく空が開けてゴーロが見えてきた。
いよいよ山頂が近い。
ひいこら喘いで、やっと三角点にタッチ。
編笠山(2524m)の頂上だ。
結局、3時間40分もかかってしまった。(標準的なコースタイムなら、2時間30分程度。)
なんでこんなに苦労したんだろう。
目に飛び込んできたのは、行く予定だった権現岳。
その向こうに阿弥陀岳、赤岳、さらにその奥に横岳が見える。
あいにくの高曇りで、八ヶ岳ブルーはお預けだったが、この曇り空は今日の自分の体調そのものだ。
冷たい風で体が冷えてきた。
とりあえず、青年小屋まで降りることにしよう。
ハイマツの中を伸びる道をまっすぐ降りていくと、青年小屋が見えてきた。
大岩が連なるゴーロ帯で足がよろけてきたので、適当な岩の上で寝ころんだ。
岩がじんわり温かく、そよ風が心地いい。
気が付いたら30分も寝てしまっていた。
起き上がって小屋まで下る。
振り返ると、八ヶ岳ブルーをバックに編笠山がでんと構えていた。
メロンパンの残りとあられを食べて、水を飲む。
もう2リットルも飲んでしまった。
眠ったせいもあり、少し体調が戻った気がした。
青空も広がってきたので、なんとなく気分もいい。
周囲の登山者は、みな権現へ向かっていく。
もし、権現岳へ行くとしたら? と、一瞬頭の中で時間の計算をしてみたが、やっぱりやめておくことにした。
時間は早いが下山を決めた。
帰りは巻き道で押手川へと向かう。
この道はまるで北八ツのように苔むしていて、雰囲気がいい。
盛り上がった木の根元にできる小さな空洞にはちょっぴり雪が残っているところもあった。
押手川からは往路と同じ道をたどる。
樹林帯をもくもくと下るだけだ。
雲海で最後の水を飲み切り、塩タブレットをちょこちょこ口にしながら下った。
ひざがケラケラ笑っている。
道が平らになったらゴールは間近だ。
あー、疲れた。
権現まで行かなくて、今日は正解だった。
観音平の駐車場は満杯になっており、路上駐車が遥か先まで続いていた。
こんなに早く下りてくるのは自分くらいか。
そんな日もある。
体力低下か、体調不良か、いずれにしても、こんな調子じゃ夏山は楽しめないな。
温泉入って一人反省会だ。
こういうことってありますよね、僕は毎回ですが。
先日、山の記事を見ていたら心筋梗塞で山で亡くなる人の殆どが初日の、しかも5時間以内だそうです。
この記事を読んで、長期山行の際の初日は特にスローペ-スで5時間以内にしようと考えているところです。
こんばんは!
ここ数年、自分の体力低下をひしひしと感じていましたが、今回はそれに拍車を掛けました。
睡眠不足もあったかもしれませんが、それを差し引いても、ちょっと自分でも驚く衰弱ぶりでした。
やっぱり運動は大切ですね。
これからは体力の低下スピードをいかにして緩やかにしていくかが、課題かもしれません。
心臓が止まらないように、がんばりたいものです。(笑)