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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

グチを言うのが目的?

2006-09-17 | Weblog
ときどき会う知人に、かなり゛困ったちゃん゛がいます。

今の仕事に転職して日が浅い上、初めて就く職種でとまどうことも多い中、その部署には知人一人しかスタッフがいなくて誰も相談にのってくれず、会社の中で孤立しているようです。

それなのに責任ある仕事をまかされ、その重さに心身ともに参っている様子。
「責任ある仕事をまかせる」といえば聞こえはいいのですが、その職場自体が設立して1年余りで体制が整わず、蓄積されたノウハウも持たず、スタッフもいないゆえに、事実上゛放り出し゛に近い任せ方をしているようです。

ここまでは知人に同情あるのみですが、問題は゛不平不満゛に対する知人の態度です。
卵とはいえ一応キャリコン勉強中の身としては、何とか知人の負担を軽くしてあげるべく相談にも乗ってあげたいし、情報もできるだけあげたいと思って常に発せられる「聞いて聞いて!!」の訴えにも真面目に応じていたのですが、そのうち、妙なことに気がつきました。

知人はいつも不満をぶつけるばかり。
「もうガマンできない!」「仕事を辞めたい!」とまで言うので、私のような卵ではなく、しかるべき機関に無料相談の窓口があること、ネットで情報が集められるのではないかとか、同業の人にアドバイスを求めたらどうか、○○にいって情報をもらったらどうかとかいろいろなことを言いました。

ところが、知人はそのときは「フーン、そうやね」と答えるのに、いつまでたっても何一つ行動を起こしません。

よくよく観察していると、常に他人に「ねえ、聞いて聞いて!!」「私こんなに大変な目に遭っているの!」と話をもちかけ、慰めてもらうのを一種の趣味にしているようなのです。
「こういうふうに出来(考えられ)ないの?」とアドバイスすれば、必ず「それはムリ!」と否定で返してきます。

常識で考えれば、問題が起こってホントに苦しければそれを回避すべく次の手段を必死で考えると思うのですが、知人の場合は「しんどい!」と訴えること自体が大切なのであって、人が慰めてくれるのが一番心地良い状態のようです。

やり取りを聞いていると、他人のアドバイスに対して「それはムリ」「それは出来ない」と言い、そして自分の大変さだけを切々と訴えています。
こういうタイプの人はグチを言うことが目的化しているか、あるいは周りの人に優しくされるのが目的であって、要するに依存心の強い゛時間泥棒゛ではないか、というのが最近の私の見たてです。

こうなると顔を見るのも鬱陶しくなるもので、(こんなですから、知人は話題が他のことにいくのを承知しません。無意識のうちに常に自分の大変さを訴える話題にしか乗らず、他人が別の話で楽しく盛り上がっていると割って入って「ねえねえ、聞いて聞いて!」とやります)逃げるが勝ち!

体つきは華奢なのに、存在は悪い意味で非常に重たい人なのです。
露骨に「いい加減にしなさいよ!」と言って悪人にもなりたくない私としては、今後、一切関わらないことに決めました。

こういうタイプの人は真剣に付き合ってくれる友人を得るのが困難でしょう。
だからますますグチを聞いてくれる相手を探したくなるのかもしれません。
自分で気づいていないだけに、痛ましさを感じてしまいます。