くーこと二人旅。
ラスベガスに行った。
行く前に「カジノで大当たり出して億万長者になって、帰りはジャンボ買って乗って帰ってくるから…」と妄想を言いふらしたおかげで、「で、ジャンボは買えたの?」とか言われて散々だ。
まあそれほどお金をつぎ込めるご身分じゃないので、ギャンブルったってお遊び程度のもんだったのだが、ジャンボの夢は儚く消えて、りっぱな負け犬だ。
世の中そんなに甘くない。
そして夢のあとにはカードの請求がやってくる。
いい夢みさせてもらったからいいけどさ。←そう思わないと悲しい
会社でお土産のクッキーを配ろうとして箱を開けたら、めまいがした。
そこにはクッキーではなく焼く前のクッキーミックスの粉がどどーんと入っていた。まるで悪夢だ。
よく見ればそう書いてあったが、なぜ気付かないのか、自分。
仲間内のネタとしてしては大ウケであったが。
おみやげも買ってこなかったやつと思われたくないので、土日の貴重な時間を割いてクッキー製作にいそしまねばならなかった。
クッキーなんて焼いたことないのに。
おまけに焼いたら全部くっついて石畳のようなものができて、泣けた。
この旅の最初のトラブルは空港で起こった。
そもそも今回、直行便でなかったのがまずかった。
ロスで国内便に乗り換えて約1時間、ラスベガスの空港で荷物を受け取ろうとしたら、友達のスーツケースがなんと出てこなかった。
こんなことは初めての経験。
迎えに来た旅行会社の人に手続きをしてもらい、とりあえずホテルへ向かった。
たぶん次の便で来るだろうと楽観はしていたものの、届かなければやっぱり困るということで、友達はショッピングモールで下着やTシャツを買い込んでいた。
夜、ホテルに戻ったら荷物は無事届いていたけどね。
結構あることとは知っていたけど、実際にあると面食らうもんだ。
宿泊先はベネチアン。
文字通りベネチアがテーマ。ホテルの中を運河が流れゴンドラが走る。そしてゴンドリエはすばらしいカンツオーネも聞かせてくれる。ベネチアを再現したショッピングモール・劇場・クラブも併設されている。もちろん大きなカジノも。
ホテルの天井はフレスコ画みたいになっているし、すべてがとっても金ピカでゴージャスでめまいがするほどだ。
宿泊者ゾーンの所にはガードマンが立っていてカードキーを提示しないと中に入れてくれない。すいませんね、こんな私が泊まっちゃってという感じだ。
一応オールスィートなので私達の部屋も広くてゴージャス。いつもビンボー旅行のため、いつになく贅沢な気分を満喫。たまには奮発もしてみるもんだ。
後日、たまたま観ていたサンドラ・ブロック主演の「デンジャラス・ビューティー」にまさにここのホテルが出てきてびっくりした。サンドラ・ブロックが泊まった部屋は暖炉もあって私たちの部屋とは明らかに格が違うゴージャスさであったが。
素敵だったのは夕暮れ時になると、ドレスアップしたきれいな人がエスコートされてホテル内を歩いていたことだ。大人がこうやって楽しめるのっていいなあ。
ラスベガスにはいろんなテーマホテルがあってそれを見るだけでも楽しい。
今いちばん話題なのは、新しくできたウィンラスベガスであろうか。シンプルゴージャスな大人のホテルって感じ。ベラッジオは巨大噴水ショーが有名だし、海賊船のショーと言えばTI(トレジャーアイランド)。パリスにはでかいエッフェル塔が立ってるし、それはもう、個性のあるホテルがこれでもかと言うぐらいあってホテル巡りするだけでも大変だ。なんせひとつひとつのホテルが大きすぎて隣に行くだけでも大変なのだ。
移動はもっぱら「デュース」という2階建てバスを利用した。ホテルの集中しているストリップ通りからダウンタウンまで、ほぼこれでカバーできる。そしてこのバスは24時間走っている。
ラスベガスは眠らない街だ。夜中になっても通りを走る車の量があんまり減らない。そして夜が更けるほどに盛り上がっていく。すごいパワーだ。
ラスベガスといえばショー。
マジックからミュージカルから有名な歌手のライブ、ストリップ系の色物までいろんなショーが毎夜各ホテルの劇場で催されている。
今回、日本人ツーリストに一番人気らしい”O(オー)”というショーを観た。
シルクド・ソレイユという日本でも「アレグリア」なんかで有名なサーカス団のショー。
前日にチケットを取ってもらったのだが、運よく前から6番目といういい席を手に入れることが出来た。
なんせショーが山ほどあるので当日でも大体チケットが手に入るらしい。
”O”は台詞はなくシンクロナイズドスイミングとサーカスを融合させたような内容で、舞台上に大きなプールが現れたり突然消えたりとすごい装置であった。
ストーリーはあるんだか、ないんだかよくわからなかったが、とにかく美しく幻想的であった。
でも途中、睡魔が…。
チケットは150ドルもしたんである。ここで寝てたまるかと必死。←金の問題じゃないが
いえいえ、すごく感動はしたの。でも睡魔が…。
ほんとうに危ないところであった。所詮芸術を理解できない女なのね。
今度もし行けたら、迷わずマッチョマンが出てくるショーにしたいと思う。
ラスベガスで意外だったのが街中で思ったほど日本人に遭遇しないことだ。
世界中はもとより全米からの観光客が集まるラスベガスにあっては日本人も紛れてしまうみたいだ。
この旅で一番の失態と言えば。
3日目。グランドキャニオン観光を申し込んでいた。
セスナで往復し、バスでビューポイントを2箇所巡るツアーだ。
ホテルのピックアップが朝の6時半と早かったので、目覚ましもセットし、万全のはずだったのに…。
なんと起きたらすでに6時35分ではないか。集合時間を過ぎている…。
そしてほどなく鳴る電話のベル。(お迎えの人)
そして平謝りの私たち。
顔も洗わず、すっぴん、髪はぼさぼさで持ち物だけかき集めて部屋を飛び出した。
が、ホテルが大きすぎて、ピックアップの場所がわからないという悪夢。
半泣きのところを警備の親切なおじさんが声を掛けてくれ、ようやくたどり着いた。
なんせセスナに乗れなかったらアウトである。
どうにか間に合ったがもうぐったりであった。
グランドキャニオンまではセスナで約1時間。
天候によって差が激しいみたいだが、少し揺れた。
グランドキャニオンはすばらしかった。
今までにみたことのない風景。
地球の壮大さを感じる瞬間だ。
今回は日帰りであわただしかったが、時間があれば泊まったり、ラバに乗って谷間を歩くともっとよさそうだ。
ラスベガスといえばやっぱりカジノ。
空港にさえスロットマシーンがずらりと並ぶんである。
どこのホテルも入るとあるのはまずカジノ。カジノを通らないと中に進めない造りになっているのだ。
カジノには初心者でも手を出しやすいスロットマシーンのコーナー、そしてテーブルゲームのコーナー、そしてきっと恐ろしいほどのお金が使われているであろう仕切りで別室になったハイローラー専用の部屋がある。
今回は初心者なので、スロットを行った先々のホテルで運試し。
スロットはお金を入れてボタンを押すだけ。
余りに簡単。アメリカ人のおばあちゃんだってやってるんである。
絵柄や7の数字が揃えば「ピロピロピロ~」の音とともに金額が増えていく。
いろんな機械があるのだが、私はもっぱら1ベット25セントの機械。
1ドルや5ドルじゃあっと言う間にお金なくなっちゃうから。
「メガバックス」というスロットマシンは当たるととてつもない金額がでるらしい。たまにニュースで大当たり!なんてとりあげられているあれだ。
儲かったら清算のボタンを押すと「ジャランジャラーン」の音と共にレシートが出てきて、それを窓口に持っていくと現金にしてくれる仕組み。
億万長者を夢見た私だが、現実には当たりもちょこっと出たけど、結局はカモ決定であった。
でも、このちょっとの当たりがものすごく楽しいんである。危険…。
最終日、お小遣いを使い果たしがっくり肩を落としていた私に、横で儲かっていた友達が10ドルを恵んでくれた。
そのお金で勝負に出たところ、なんとあたりが来て36ドルになってお金を返すことが出来た。
所詮しょぼい金額ではあるがすごい感動的で盛り上がっちゃったんである。結局最後はすっちゃったんだけど。
カジノにはこれ以上はムリというミニスカートをはいたカクテルレディーがいて、飲み物をただで持ってきてくれる。もちろんチップは必要なんだが。
思っていたより全然気軽だったカジノ。
まさに大人のゲームセンターであった。
一番楽しかったのはホテルリオのカジノ。サンバがテーマのホテルなので、ショータイムになるとステージではダンサーが踊り、またカジノの天井から吊るされたいくつもの山車にセクシーダンサーが乗ってカジノ内をぐるぐる回るんである。そしてネックレスを観客にばら撒いていく。
とにかく派手派手で観客もノリノリ。
そのおばかっぽさがすごく気に入った私であった。
また行きたいな、ビバ!ラスベガス!!
ラスベガスに行った。
行く前に「カジノで大当たり出して億万長者になって、帰りはジャンボ買って乗って帰ってくるから…」と妄想を言いふらしたおかげで、「で、ジャンボは買えたの?」とか言われて散々だ。
まあそれほどお金をつぎ込めるご身分じゃないので、ギャンブルったってお遊び程度のもんだったのだが、ジャンボの夢は儚く消えて、りっぱな負け犬だ。
世の中そんなに甘くない。
そして夢のあとにはカードの請求がやってくる。
いい夢みさせてもらったからいいけどさ。←そう思わないと悲しい
会社でお土産のクッキーを配ろうとして箱を開けたら、めまいがした。
そこにはクッキーではなく焼く前のクッキーミックスの粉がどどーんと入っていた。まるで悪夢だ。
よく見ればそう書いてあったが、なぜ気付かないのか、自分。
仲間内のネタとしてしては大ウケであったが。
おみやげも買ってこなかったやつと思われたくないので、土日の貴重な時間を割いてクッキー製作にいそしまねばならなかった。
クッキーなんて焼いたことないのに。
おまけに焼いたら全部くっついて石畳のようなものができて、泣けた。
この旅の最初のトラブルは空港で起こった。
そもそも今回、直行便でなかったのがまずかった。
ロスで国内便に乗り換えて約1時間、ラスベガスの空港で荷物を受け取ろうとしたら、友達のスーツケースがなんと出てこなかった。
こんなことは初めての経験。
迎えに来た旅行会社の人に手続きをしてもらい、とりあえずホテルへ向かった。
たぶん次の便で来るだろうと楽観はしていたものの、届かなければやっぱり困るということで、友達はショッピングモールで下着やTシャツを買い込んでいた。
夜、ホテルに戻ったら荷物は無事届いていたけどね。
結構あることとは知っていたけど、実際にあると面食らうもんだ。
宿泊先はベネチアン。
文字通りベネチアがテーマ。ホテルの中を運河が流れゴンドラが走る。そしてゴンドリエはすばらしいカンツオーネも聞かせてくれる。ベネチアを再現したショッピングモール・劇場・クラブも併設されている。もちろん大きなカジノも。
ホテルの天井はフレスコ画みたいになっているし、すべてがとっても金ピカでゴージャスでめまいがするほどだ。
宿泊者ゾーンの所にはガードマンが立っていてカードキーを提示しないと中に入れてくれない。すいませんね、こんな私が泊まっちゃってという感じだ。
一応オールスィートなので私達の部屋も広くてゴージャス。いつもビンボー旅行のため、いつになく贅沢な気分を満喫。たまには奮発もしてみるもんだ。
後日、たまたま観ていたサンドラ・ブロック主演の「デンジャラス・ビューティー」にまさにここのホテルが出てきてびっくりした。サンドラ・ブロックが泊まった部屋は暖炉もあって私たちの部屋とは明らかに格が違うゴージャスさであったが。
素敵だったのは夕暮れ時になると、ドレスアップしたきれいな人がエスコートされてホテル内を歩いていたことだ。大人がこうやって楽しめるのっていいなあ。
ラスベガスにはいろんなテーマホテルがあってそれを見るだけでも楽しい。
今いちばん話題なのは、新しくできたウィンラスベガスであろうか。シンプルゴージャスな大人のホテルって感じ。ベラッジオは巨大噴水ショーが有名だし、海賊船のショーと言えばTI(トレジャーアイランド)。パリスにはでかいエッフェル塔が立ってるし、それはもう、個性のあるホテルがこれでもかと言うぐらいあってホテル巡りするだけでも大変だ。なんせひとつひとつのホテルが大きすぎて隣に行くだけでも大変なのだ。
移動はもっぱら「デュース」という2階建てバスを利用した。ホテルの集中しているストリップ通りからダウンタウンまで、ほぼこれでカバーできる。そしてこのバスは24時間走っている。
ラスベガスは眠らない街だ。夜中になっても通りを走る車の量があんまり減らない。そして夜が更けるほどに盛り上がっていく。すごいパワーだ。
ラスベガスといえばショー。
マジックからミュージカルから有名な歌手のライブ、ストリップ系の色物までいろんなショーが毎夜各ホテルの劇場で催されている。
今回、日本人ツーリストに一番人気らしい”O(オー)”というショーを観た。
シルクド・ソレイユという日本でも「アレグリア」なんかで有名なサーカス団のショー。
前日にチケットを取ってもらったのだが、運よく前から6番目といういい席を手に入れることが出来た。
なんせショーが山ほどあるので当日でも大体チケットが手に入るらしい。
”O”は台詞はなくシンクロナイズドスイミングとサーカスを融合させたような内容で、舞台上に大きなプールが現れたり突然消えたりとすごい装置であった。
ストーリーはあるんだか、ないんだかよくわからなかったが、とにかく美しく幻想的であった。
でも途中、睡魔が…。
チケットは150ドルもしたんである。ここで寝てたまるかと必死。←金の問題じゃないが
いえいえ、すごく感動はしたの。でも睡魔が…。
ほんとうに危ないところであった。所詮芸術を理解できない女なのね。
今度もし行けたら、迷わずマッチョマンが出てくるショーにしたいと思う。
ラスベガスで意外だったのが街中で思ったほど日本人に遭遇しないことだ。
世界中はもとより全米からの観光客が集まるラスベガスにあっては日本人も紛れてしまうみたいだ。
この旅で一番の失態と言えば。
3日目。グランドキャニオン観光を申し込んでいた。
セスナで往復し、バスでビューポイントを2箇所巡るツアーだ。
ホテルのピックアップが朝の6時半と早かったので、目覚ましもセットし、万全のはずだったのに…。
なんと起きたらすでに6時35分ではないか。集合時間を過ぎている…。
そしてほどなく鳴る電話のベル。(お迎えの人)
そして平謝りの私たち。
顔も洗わず、すっぴん、髪はぼさぼさで持ち物だけかき集めて部屋を飛び出した。
が、ホテルが大きすぎて、ピックアップの場所がわからないという悪夢。
半泣きのところを警備の親切なおじさんが声を掛けてくれ、ようやくたどり着いた。
なんせセスナに乗れなかったらアウトである。
どうにか間に合ったがもうぐったりであった。
グランドキャニオンまではセスナで約1時間。
天候によって差が激しいみたいだが、少し揺れた。
グランドキャニオンはすばらしかった。
今までにみたことのない風景。
地球の壮大さを感じる瞬間だ。
今回は日帰りであわただしかったが、時間があれば泊まったり、ラバに乗って谷間を歩くともっとよさそうだ。
ラスベガスといえばやっぱりカジノ。
空港にさえスロットマシーンがずらりと並ぶんである。
どこのホテルも入るとあるのはまずカジノ。カジノを通らないと中に進めない造りになっているのだ。
カジノには初心者でも手を出しやすいスロットマシーンのコーナー、そしてテーブルゲームのコーナー、そしてきっと恐ろしいほどのお金が使われているであろう仕切りで別室になったハイローラー専用の部屋がある。
今回は初心者なので、スロットを行った先々のホテルで運試し。
スロットはお金を入れてボタンを押すだけ。
余りに簡単。アメリカ人のおばあちゃんだってやってるんである。
絵柄や7の数字が揃えば「ピロピロピロ~」の音とともに金額が増えていく。
いろんな機械があるのだが、私はもっぱら1ベット25セントの機械。
1ドルや5ドルじゃあっと言う間にお金なくなっちゃうから。
「メガバックス」というスロットマシンは当たるととてつもない金額がでるらしい。たまにニュースで大当たり!なんてとりあげられているあれだ。
儲かったら清算のボタンを押すと「ジャランジャラーン」の音と共にレシートが出てきて、それを窓口に持っていくと現金にしてくれる仕組み。
億万長者を夢見た私だが、現実には当たりもちょこっと出たけど、結局はカモ決定であった。
でも、このちょっとの当たりがものすごく楽しいんである。危険…。
最終日、お小遣いを使い果たしがっくり肩を落としていた私に、横で儲かっていた友達が10ドルを恵んでくれた。
そのお金で勝負に出たところ、なんとあたりが来て36ドルになってお金を返すことが出来た。
所詮しょぼい金額ではあるがすごい感動的で盛り上がっちゃったんである。結局最後はすっちゃったんだけど。
カジノにはこれ以上はムリというミニスカートをはいたカクテルレディーがいて、飲み物をただで持ってきてくれる。もちろんチップは必要なんだが。
思っていたより全然気軽だったカジノ。
まさに大人のゲームセンターであった。
一番楽しかったのはホテルリオのカジノ。サンバがテーマのホテルなので、ショータイムになるとステージではダンサーが踊り、またカジノの天井から吊るされたいくつもの山車にセクシーダンサーが乗ってカジノ内をぐるぐる回るんである。そしてネックレスを観客にばら撒いていく。
とにかく派手派手で観客もノリノリ。
そのおばかっぽさがすごく気に入った私であった。
また行きたいな、ビバ!ラスベガス!!