えんぴつとぺんω

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曾祖父の遺影。

2012年02月28日 | デッサン・スケッチ
★祖母は常々、曾祖父の遺影が無い事を気にかけていて、その遺影を
僕に作ってくれないかと依頼があって、今回この絵を制作しました。
(依頼の詳細は2/20の記事参照)

★同時に写真を拡大した印刷物より僕の絵が良いとも言っていて、
「僕の写真の様に描く技術」を祖母は求めてるんだと感じたから、
今回は「出来る限り写真に近付ける事」に重点を置いたんです。

★祖母にとって「父親の遺影を母親の隣に飾ってあげたい」これが一番の
望みだったので、今回、僕の手でそれを叶える事が出来て、天国で曾祖父と
曾祖母も喜んでいてくれてたら嬉しいですね。





★★★★「遺影制作にあたって」★★★★

今回は僕の作品としてではなく、遺影として見て貰う必要もあったので、
普段より強く写真を意識したのですが、背景を付けたのも輪郭線を無くし、
写真へ近づける為の処置で、普段は背景自体に必要性を感じないので、
今回が特別だと言った方が正しいと思います。

最初はシワや影を付け足して精密な物にしようかとも考えたのですが、
それでは祖母の持つ父親像から遠ざかる気がして、やはりあの写真の雰囲気
を大切にした方が喜ぶんじゃないかなと、今回の路線に決めたんです。

普段の右の女の子の様なのは、写真から離れる事を考えていて
比べればその違いが出ているのではないかしら。





★★★★「写真と言う壁」★★★★

「写真に近付ける事」が高い壁だと感じて、今の女の子の様な画風へ移行
した経緯があるくらいで、写真かなと騙せなるほどの絵と言うのは、上手い
鉛筆画とは次元が違うんですよね。特に写真と同等な明暗表現の幅と、線を
見せない精密さを合わせ持つ陰影には、ある種限界の様な物も見えて来ます。

★★★★「写真で良いじゃん」★★★★

写真の様な鉛筆画ってこんな事言われるけど、並大抵の努力では出来ないし
限られた人しか辿り着けない領域だと言う事は理解して頂きたいです。
辿り着いただけでも素晴らしい事で、僕にはまだまだ遠い地ですね。

それに今回の件で写真の様に描く技術の必要性を感じて頂けた事と思い
ますが、人が描くから気持ちが伝わるんですよね、そこには色んな人への
思い入れが詰まっていて、手紙みたいな物でもある訳なんです。

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4 コメント

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Unknown (おっ☆(仮名))
2012-02-25 18:23:56
言葉を知らない私には、なんとコメントしたら良いか迷います。
とてもデリケートなことなので…


今も昔も、カメラを向けられると「照れ笑い」「笑み」でますよね。
描かれた絵を見ると…「照れ笑い」…「我慢してる」
そんな表情まで見て取れました。(違うかな?w)


偉そうに言いますがw

ウインキーさん、あなたの絵は 「美しい」です。(嫉妬ですw)


またお会いしましょう。
返信する
こんばんは、おっ☆(仮名)さん (NBMウィンキー)
2012-02-25 19:17:39
「照れ笑い」僕も写真を見た時そう感じたんですが、
僕の絵から微妙な表情を読み取って頂けて凄く嬉しいです。
「あははは」と言う笑顔ではなく、本当に「照れ笑い」が
ピッタリな穏やかな表情に見えました。

お婆ちゃんにも「笑ってるみたいな」って言って貰って
顔の似てる似てないもあるけど、まずは表情を伝える
事が出来て嬉しかったですね。

「美しい」色々な意味の含まれた
最高の言葉有難う御座います。
またお会いしましょう^^
返信する
Unknown (LIEN)
2012-02-26 00:19:03
ウィンキーさんの「写真の様に描く技術」

素晴らしいです!

こうして額縁に入るとことさらですね。

ジャケットのしわや、目元の涙袋など、特徴を捉えられているのではないかと思います♪

しかし、やわらかい表情をされてますね~
返信する
こんにちはLIENさん。 (NMBウィンキー)
2012-02-27 15:21:05
Web拍手も有難う御座います^^

元が古くて小さい写真だったので、どうなるか心配だったん
ですが、無事に完成してほっとしています。光を反射する
ガラスごしに見るとまた違った感じに見えますね。

ぼやけた目元を気持ちハッキリ目に描いたんですが、
柔らかい表情が伝って嬉しいです。お婆ちゃんも似てると
言ってくれたんですけど、やっぱり表情を見てくれた時が
一番嬉しかったですね。
返信する

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