おおみそか「Ｄｙｎａｍｉｔｅ」観戦してきました！

ここ数年、紅白歌合戦に対抗して、格闘技の大イベントが開催されていますが
今回の大晦日の夜はヒマだし、さいたまスーパーアリーナで開催されることも
あって思い切ってチケットを買ってしまいました。

試合は、午後３時から午後１１時までの８時間という長丁場。
会場は埼玉県さいたま市にある、イベント会場ではかなり大規模な、さいたま
スーパーアリーナです。



一番の注目は引退試合を行う魔裟斗が宿敵アンディ・サワーを倒せるかですが
今回は、当初の予定と違って「戦極」のイベント中止にともない、戦極の選手
が多数参戦し、対抗戦や「吉田秀彦ＶＳ石井慧」など注目のカードも見られる
エキサイティングなイベントとなりました。

試合の結果と感想です！




①第１試合　Ｋ-１甲子園準決勝（１）
×ＨＩＲＯＹＡ　ＶＳ　野杁正明○
（２ラウンド　３：００　判定　３－０）

昨年の優勝者ＨＩＲＯＹＡも新星野杁の躍動感あるアグレッシブなファイトに
押され気味で判定で野杁の勝利。




②第２試合　Ｋ-１甲子園準決勝（２）
○嶋田翔太　ＶＳ　石田勝希×
（２ラウンド　３：００　判定　２－０）

実力はほぼ互角と思うが、試合ではリーチの長い嶋田が有利で、石田のパンチや
キックが届かない場面があり、判定で嶋田の勝利となった。



③第３試合　スーパーハルクトーナメント決勝
○ミノワマン　ＶＳ　ソクジュ×
（３ラウンド　３：２９　ＫＯ）

スーパーハルクつまり超人コンテストの決勝戦。超人らしいリングネームのミノワマン
がボブ・サップ、チェ・ホンマンを破っての決勝進出。パワーに勝るソクジュに勝てるか。
試合はパンチからタックルそしてこう着状態が続き、疲れが見えてきた第３ラウンド、
パンチの打ち合いがヒットし、ミノワマンのＫＯ勝利。




④第４試合　特別試合
○レイ・セフォー　ＶＳ　西島洋介×
（３ラウンド　３：００　判定　３－０）

セフォーはＫ－１（キックあり）スタイル、西島はシューズ着用のボクシングスタイル
での特別試合。ボクシングからＫ－１に転向してもなかなか結果の出ない西島が日本人
に圧倒的に強いセフォーから金星が取れるか注目。
しかしキックを織り交ぜながら強烈なパンチを繰り出すセフォーに西島がダウン。
結果は判定でセフォーの勝利。




⑤第５試合　Ｋ-１甲子園決勝
○野杁正明　ＶＳ　嶋田翔太×
（２ラウンド　３：００　判定　３－０）

Ｋ－１甲子園決勝にあたり、国歌斉唱をＭＩＳＯＮＯが歌った。
後日、島田紳助からの指令と判明した。
ＭＩＳＯＮＯは、紅白との掛け持ちで大忙しだった。
（紅白では姉の倖田來未と出演）


優勝候補のＨＩＲＯＹＡに勝った野杁がスピードと躍動感のある攻撃で判定勝利。
優勝者の野杁には親子でいくハワイ旅行。準優勝の嶋田には温泉旅行がプレゼント
された。




⑥第６試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（１）
×柴田勝頼　ＶＳ　泉浩○
（３ラウンド　５：００　判定　３－０）

プロレスから格闘技に転向した人気者・狂犬柴田に対し、オリンピック柔道銀メダリスト
から格闘技に転向した泉浩。このところ勝ちが続いている柴田に対し、負け続けの泉。
泉は親父から、負けたら家業の漁師になって漁船に乗れとのメッセージが届く。
試合は、柴田の狂犬ぶりが見られず、押し気味に試合を進めた泉の判定勝ち。
これで、泉は漁師にならずに済んだ。




⑦第７試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（２）
×高谷裕之　ＶＳ　小見川道大○
（１ラウンド　２：５４　レフェリーストップ）

ケンカ番長・高谷と、戦極で最も危険な男・小見川の団体の威信を掛けたケンカマッチ。
試合前の緊張感、殺気が走る。猛烈な打撃の応酬になると思いきや、小見川の打撃が的確
にヒット。ダウンした高谷をパウンドで仕留めた。




⑧第８試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（３）
×桜井マッハ速人　ＶＳ　郷野聡寛○
（２ラウンド　３：５６　腕ひしぎ十字固め）

郷野は入場時に「氣志團」のメンバーと歌いながら入場。綾小路翔はＯＺＭＡ事件で
紅白に出られないので、格闘技を応援しにきてくれた。
入場は郷野と一緒だったがマッハとも友人であることを明かし、両者を応援する。


試合はオールマイティで実績がはるかに上のマッハの動きを制し、グラウンドになると
パウンドから腕ひしぎに移行し、郷野の一本勝ち。マッハ有利の下馬評を覆した。




⑨第９試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（４）
○メルヴィン・マヌーフ　ＶＳ　三崎和雄×
（１ラウンド　１：４９　レフェリーストップ）

１ラウンドからマヌーフの猛烈な打撃が襲いかかり、三崎がダウン。ここでレフェリー
が危険と見て試合を止めた。
試合終了後、三崎が猛抗議したが、ダウンを喫したのは事実。



⑩第１０試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（５）
○所英男　ＶＳ　キム・ジョンマン×
（３ラウンド　５：００　判定　３－０）

寝技の所と打撃のジョンマンの対決だが、所さんは今回ボクシングの内藤大助と
合同練習で打撃の技術を磨いてきた。一時の栄光も最近負けが込んで引退するの
ではと言われている、大みそか男の所がどこまでやれるかが見もの。
お互い打撃をコツコツ当てるが、なかなかダメージは与えられない。
グラウンドの展開でも決定打はなく、判定で押し気味だった所の勝ち。
試合終了後、所はチャンピオンから陥落した内藤に「もう一丁（まだ引退しないで
頑張ろう）」とメッセージを送った。




⑪第１１試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（６）
○川尻達也　ＶＳ　横田一則×
（３ラウンド　５：００　判定　３－０）

双方とも打撃勝負で真っ向から殴り合い。しかし向こうッ気の強い川尻が押し気味に
試合を進めるも、グラウンドでの関節技がないため、仕留めきれず、判定勝利。




⑫第１２試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（７）
×山本ＫＩＤ徳郁　ＶＳ　金原正徳○
（３ラウンド　５：００　判定　３－０）

大歓声の中、入場してきたＫＩＤだが、このところまったく勝っていない。
相手の金原は無尽蔵のスタミナで戦極のチャンピオンになった男。
ＫＩＤのパワーか、金原のスタミナか、短期決戦ならＫＩＤ、判定なら金原か。
試合は金原がＫＩＤの強烈な打撃をかいくぐり、総合力で勝利。




⑬第１３試合　雷電杯
○吉田秀彦　ＶＳ　石井慧×
（３ラウンド　５：００　判定　３－０）

当初の予定にはなく、他のイベント中止で思いがけず見られることになった大一番。
石井の仁王像のようにシェイプされた肉体と、吉田のダブついた腹回り。
石井のビッグマウスと、ビルドアップされた肉体、年齢差１７歳のスタミナ。
どうみても吉田が勝っているのはキャリア（総合格闘技の経験）だけだ。
だが、試合が始まると、序盤は両者とも元柔道家らしからぬパンチによる打撃戦。
中盤、石井のキックが吉田の急所に入り悶絶、一時中断するアクシデントがあり
場内の空気は、このまま石井の反則負けになりそうな様子にざわついてきた。
しかし、脂汗を滲ませながら、吉田はこの試合を最後まで戦い抜き、パンチの
手数で吉田の判定勝ち。石井は鼻血を滲ませながらキャリアの差を実感した。



⑭第１４試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（８）
○アリスター・オーフレイム　ＶＳ　藤田和之×
（１ラウンド　１：１５　ＫＯ）

最近なりを潜めていた藤田和之だが、相手のオーフレイムは絶好調。Ｋ－１で
バダ・ハリには敗れたが、総合では怖いものなし。
試合は、ロープ際でオーフレイムの膝蹴りが決まり、藤田は失神ＫＯ負け。




⑮第１５試合　ＤＲＥＡＭヘビー級
○ケガール・ムサシ　ＶＳ　ゲーリー・グッドリッジ×
（１ラウンド　１：３４　レフェリーストップ）

Ｋ－１で武蔵を倒しムサシ対決を制したケガールと豪腕ゲーリーの豪快な打撃戦が
予想されたが、意外なことにケガール・ムサシがタックルを仕掛けるとあっさり
テイクダウン。あとはパウンドの雨アラレでムサシのレフェリーストップ勝ち。



⑯第１６試合　ＤＲＥＡＭ×ＳＲＣ対抗戦（９）
○青木真也　ＶＳ　廣田瑞人×
（１ラウンド　２：１７　アームロック）

対抗戦のラストはチャンピオン同士の対決。入場時の歓声は圧倒的に青木。
試合も完全に青木ペースで、自ら引き込んで、長い手足を活かし、グラウンドで
圧倒し、腕固めで廣田がギブアップしなかったのでへし折った。
試合後、注意があった様だが、あの場面でレフェリーが早めに試合を止めたら
廣田はギブアップしていないと三崎のときみたいに抗議したに違いない。
廣田はギブアップしなかったので、折っても仕方がなかったと思う。




⑰第１７試合　魔裟斗引退試合
○魔裟斗　ＶＳ　アンディ・サワー×
（５ラウンド　３：００　判定　３－０）

魔裟斗の引退試合の相手がアンディ・サワーというのも正直きびしいと思った。
今まで勝ったことがないのに、ラストマッチがサワーというのは、引退に花を
持たせるつもりがないのだと思った。実力で勝ち取るしかない。
試合はパワー・スピード・スタミナと三拍子そろったサワーに押される場面も
あったがわずかに魔裟斗が上回り勝利。自力で引退に花を添えた。
本当にわずかの差だが、気力で勝っていたのだろう。さすがは魔裟斗だ。




試合後の引退セレモニーでは奥さんの矢沢心から花束をもらい、影で支えて
くれた奥さんをねぎらった。魔裟斗は最後までカッコよかった。




イベント終了後は「けやき広場」に特設された「格闘神社」で初詣




そして帰路へ・・・




【おまけ】男性ファンへのサービスショット（ラウンドガール）