ひとつまみ

ほんの“ひとつまみ”で
 いろんな味になるかも・・・

懐かしい味

2021年06月30日 | ひとつまみ
りんごあめ
ハッカパイプ
チョコバナナ

行きかう人
下駄の音
花火のやさしさ

おでん
カレー
ラーメン

「ただいま」
分かるほど
咲く笑顔

いつから
店の味
コンビニの味

懐かしむ日

一歩に

2021年06月29日 | ひとつまみ
こぼれ落ちた
ひとかけのお菓子
いつまでも
そこにある

こぼれ落ちた
夢 あこがれ
甘い香りは
同じくらいだな

手をのばせば
拾える
でも
重くて持てない

小さな影が
たどり着く
どこまで運ぶ
いつまで運ぶ

運んだ距離
生きてる証
踏み出した
ほんの一歩から
ずっとずっと


筆の先の先

2021年06月28日 | ひとつまみ
また来た

飾った大きな絵
楽しそうに記号化した文字
「いいね」

冷たさだけ
孤独の缶
かけめぐる

いつからか
書けなくなった
目の前の紙の白さ
不安が透ける

悩む日記
送れなかった手紙
とっておきの言葉

すべてに
匂いがあった

その
筆の先の先に


糧になるのがいやなら

2021年06月27日 | ひとつまみ
ひとりひとり違う
口では言うけど
目の奥の刃
傷を深くえぐる

世の中の”普通”
それが本当に必要なの
傍若無人に力
振りかざさないで

辛いことや
悲しいこと
そう
ボロボロになるまで
心で受け止めれたら

糧になるのがいやなら
思いも何も
流してもいい
忘れていい

ただ
生きて 生きて
生きて 生きて
それだけあればいい

マネキン人形

2021年06月25日 | ひとつまみ
つらぬかれた鎧
ほとばしる血しぶき
既に映画並み

救われるものはみな
手の中にあった
はずなのに

割り切れない数字のように
いつまでも
その答え探してしまう

もう今が
リアルか夢か
それも知らなくて良い

光より速い影が創り出す

アタシはマネキン人形
着飾るの慣れてる
アンタもマネキン人形
ホントの心見せてよ